見出し画像

自己紹介の様に超個人的応援読後感 〜原田マハ『本日は、お日柄もよく』

noteのはじめかたに書いてある「自己紹介の記事を書きましょう」という最初の宿題。
これが自分にとって一番苦手なところで、なんせこれといった特別なものも、ニンマリ笑っていただけるエピソードもないから、まぁいいかな?と放っておいたまま。

自分の可能性を突き詰める様なアスリートでもなく(もちろんそんな素養はこれっぽっちもなく)、絵が好きな、お菓子好きの、、。(そんな見ず知らずの私の好みはともかく)

ようやくしぼり出したのは超個人的エールの読後感付き自己紹介的なもの。


基本、人見知りの自分を
懺悔の様な気持ちで表せば
「それって真のあなたなのか?」
と心理学者に揶揄されそうなことばかり。

ライバルと呼ばれる様な魅力などなく、
人に笑ってもらうことが数少ない自己表現。

応援されたり、傷つけたり、
気づくのが遅かったりとあきらめと慰めと励ましを繰り返し、
「きっと」「おそらく」「たぶん」が多いのは、あいまいがいやなのか?
それとも自分の予測に答えを求めて、
不安の担保にしたいだけなのか。

そんな情けない自分でも、
変わりたいけど変われない。
『変わってるひと』はいやでも、
『変わったひと』なら
一面切り取って惹かれることも。

『個性的』とか『独自のもの』なんて上等なものでなく、
自分なりの存在感はなんとか守りたい。
押し付けがましいのは性分じゃないけど、
自分の感性に導かれたものだけは大切にしていたい。

◆◇

ひざをうつ様な表現は出来ないけれど、
「心の熱いや痛いを」
いつか消えてしまう「心に浮かんだことを書き留め」ながら、
自分の言葉でメッセージを話せる様になりたいな。(それはnoteを始めた理由のひとつ)

あの物語の主人公こと葉さん、
あなたのまっすぐな生き方の様に。
そして言葉のプロフェッショナル、
スピーチライター久美さんの様に。


それは、何気なく聴いていたラジオで初めて『原田マハ』さんの名前を知り、彼女の短篇小説「無用の人」に描かれている『山下以登』さんのイラストを初めて見たとき。
自分の頭の中に想像され残された主人公への大切な価値感とモノクロームの挿絵とがシンクロした。

【東京イラストレーターズ・ソサエティサイト】
現代小説『無用の人』<原田マハ>|山下以登へ>

(この小説のシーンを印象的に表現出来るこの人の感性がすごい!そして、、原田マハ?)

そこから始まった原田マハという作家への興味、気になって自分の中にいた。
彼女の作品にはひとりひとりに存在する人生の背景とその意味を、自分独りの世界の様に描いた画家たちの数々の風景画の様なものがあって。

アート好きの私がめぐり逢えた縁。

人前で話すのは今でも苦手な私は、
主人公『二ノ宮こと葉』の不思議な縁も、言葉が繋がっていく彼女の人生にも泣けてきて、私のちっぽけな感性が大きく揺れ動き昂った。
それが、原田マハさんの

『本日は、お日柄もよく』

(徳間書店)

この文庫本は、2013年6月に初版発行されてから今年6月に10年周年を迎えました。
(著作権保護のため装丁写真は徳間書店のWebサイトへ)

スピーチライターが結ぶ縁。
痛快に笑い、泣き・・気持ちよく涙できる。
それは紛れもなくみんなが憧れていた世界。

ほんとは美辞麗句など必要ないんだ。
「エールを贈るとはこういうことだったんだ。」と。
読み終えたとき、モヤモヤしていたものが消えていた。


「宴たけなわではございますが、witty_swan874様からご来賓の皆様へひとことご挨拶をお願いします。」

(そんな私にスピーチのセンスなどないし)

「えー、本日は〜
お忙しい中ご来場頂き、
誠に有難うございました。」

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?