朝活のある風景とクリスマスカフェ
さかのぼること1時間。
なにせこの時間だ。どっと乗り込んでくる駅までは十分時間があるこの県境の駅で、毎朝ほぼ同じ時刻、定位置のホームで待ち、同じ車両に座って小一時間の通勤時間はさしずめビジネスマンにとっての開店準備となる。
ぬいぐるみのキーホルダーを揺らして弾ける学生たちや課題を背負ったビジネスマン達が溢れる夕暮れ時と違い、朝から元気に会話しているのはTシャツ姿の外国人くらいしか見かけない。
大半はスマホをにぎり昨日を振り返り、まだ眠ったままの体を離したくない人は静かに目を