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【ファジサポ日誌】84.捲土重来~2024ファジアーノ岡山 編成予想~

本日は12/3(日)。
昨日、J2昇格プレーオフ決勝戦が開催され東京Vが16年ぶりのJ1復帰を決め、同時刻のJ3最終節でも残り1となったJ2昇格枠に鹿児島が滑り込みました。
本日はJ1最終節を控えていますが、横浜FCのJ2降格が濃厚となっており、現時点で来シーズンのJリーグの陣容が固まったといえます。

おそらく週明けからは「ストーブリーグ」が本格的に活性化するこのタイミングで、来シーズンのファジアーノ岡山の編成を占ってみたいと思います。

当然、筆者は一般的なサポーターに過ぎませんので、いわゆる「関係者的な」情報は一切入ってきません(交渉を有利に進めるなどの駆け引きはあるのでしょうが、関係者であるなら、なおさら漏らしてはいけません)。
各種メディアの情報、これまで発表された事実を基に予想することになります。エージェントのこと(例:木山監督と清水の乾選手が同じマネジメント会社に所属している等)についてもあまり知識がありません。

筆者が今回の記事作成にあたり、参考にしましたメディアは、ファジゲート、山陽新聞、そして11/29に放送されましたTSC(テレビせとうち)「ななスパbiz」での服部GMのインタビューです。

また、Xでのフォロワー様との意見交換、やりとりから着想した点も含めています。「杉野さん」、「うにがしらさん」、「Fumi Yukiさん」、ありがとうございます。

今シーズンから強化部の体制が変更されて以降、最近になり服部GMの存在感が急激に増してきました。これはファジゲートでの北川社長インタビューも含めまして、予算規模的にJ1への挑戦にタイムリミットが迫っている岡山の現状を踏まえて、J1昇格へ再挑戦するクラブの強い意思表明であると素直に受け取ってよいと思います。

1.前提条件

編成予想を行う前に、来シーズンの岡山のサッカースタイルや補強の考え方について筆者なりの整理(予想)を行います。この前提条件が整わないと、予想のしようがありません。

2023ファジアーノ岡山 ベストメンバー(筆者の見解)

(1)前提1~今シーズンの継続~

木山隆之監督が続投することになり、来シーズンのサッカーは今シーズンの「ボールを保持しながら相手ゴールに迫る形」となります。
これが最もよく出来ていたのが、システム3-1-4-2(3-5-2)に変更以降のサッカーです。
加入する選手のタイプによっては、中盤の構成や1トップへの変更などは有り得ますが、いずれにしましても来シーズンのスタートは3バックではないかと予想します。

夏の山田強化部長のインタビュー(ファジゲート)では、今シーズン前の強化部と木山監督の擦り合わせが上手くいってなかったように感じました。
最終的なシステムの選択は現場の権限かと思いますが、このオフは強化部と木山監督の意思統一はしっかり図ってくると思いますし、J1昇格へロスを許さないという観点からも一定の結果を出した3バックで戦うものと考えます。

そしてもう一点、3バックを予想する根拠として、J3・FC今治にレンタル移籍中でした下口稚葉選手が契約満了となったことを挙げたいと思います。

今治で今シーズンは25試合2得点(昨日の最終戦で決勝点)、SBとしてコンスタントに出場していましたので、ホームグロウン(以下HG)としての帰還に期待していたサポーターも多かったと思います。

今治でのプレーも2年目となり、今後今治に完全移籍する可能性もありますが、下口選手の場合は攻守にバランスがとれたプレースタイルから4バックのSBが最も適任と考えられます。

仮に現時点で岡山が来季を4バックで戦う見込みなら、左右両方とも出来る下口選手はバックしておきたい選手ですが、3バックのウィンガ-としては攻撃面での物足りなさは否めず、おそらく来シーズン見込まれるレギュラー陣を脅かすには至らないと判断されたのかもしれません。

(2)前提2~敵陣ではポゼッションにこだわらない~

これは完全に筆者の見解となりますが「ボール保持」という言葉を聞きますと、いわゆるポゼッションサッカーをイメージしてしまいます。
では、岡山は来シーズン「ポゼッションサッカー」を目指すのかといえば、そうではないと考えます。

今シーズン岡山がボールを繋ぎ始めた理由には、徳島や新潟などの近年J1昇格を果たした地方クラブが「保持する」・「繋ぐ」サッカーを展開していていて、その流れに追随する必要性があったということは言えると思います。しかし、岡山の今シーズンのサッカーは徳島や新潟のサッカーとは異質なのです。

J2上位6チームと岡山のボール奪取順位・敵陣ポゼッション数値
~Football labより引用~

これは先週のP.O.東京V-千葉のレビューで用いた数値なのですが、岡山の敵陣ポゼッション数値は上位に60~70のチームが存在する中では低いのです。なお、今シーズンラバイン体制の徳島でも60台、昨シーズンの新潟や徳島は70近い値をマークしています。

では、岡山がそういうチームを目指していくのかというと、おそらくそうではありません。木山監督が続投しますし、今シーズン核となった中心選手も残りそうです。今シーズンの継続ですから、来シーズンも極端にポゼッション数値が上がるような徳島や新潟のようなサッカーにはならないと予想します。

では、岡山のボール運びが具体的にどのようになるのかを整理しますと、まず自陣ではボールを保持する形にチャレンジしてくると思います。
ボールを持ちながら、動かしながら、前進し、相手を押し込む。そこで敵陣でズレをつくったタイミングでテンポアップ、一気に裏をねらう形もあるでしょうし、今シーズンのようにサイドを攻略する形もあると思います。
更に新加入選手の働きにより、来シーズンは効果的な中央突破にも期待出来そうです。

来シーズンの新加入が内定しています法政大学MF(14)吉尾虹樹選手が出場していた試合です。彼の特長がよく発揮されていたと思います。
動画1分40秒過ぎのアシストと3分過ぎの得点なのですが、2タッチ以内の細やかなボール捌きと縦への速さがよくわかります。

逸材揃いの関東大学リーグにおいてこのタイプの選手を獲得したということからも、岡山のサッカーの志向は、以前から木山監督も述べていますように縦に速いサッカーという点では何ら変わってはいないのです。

この点は今後発表される新加入選手のタイプに大きく影響します。

アタッカーに関しては、縦に裏に抜けるスピードや反応に優れているタイプであり、ポゼッションへの関与はそこまで重視されないと予想します。

一方、守備側に関しては「保持」が求められますので一定の脚元の技術、キープ力、前進力は求められるところです。

しかし、守備側には編成面のバランスで少々難しい問題も抱えているように思います。

(3)前提3~それでも守備には強さが求められる~

では、守備陣にはビルドアップに長けた選手を迎えればよいのかというと一概にそうとも言い切れません。

今シーズンの岡山は49失点のうち、セットプレーからは14失点(約30%)、こぼれ球からは5失点(約10%)を喫しています。

昨シーズンは42失点のうち、セットプレーからは11失点(約26%)、こぼれ球からは0失点でしたので、失点数、失点割合共に増加していることがわかります。

この点を服部GMは連携面に求めており、その点は同感なのですが、筆者は守備時の単純な強さ不足も感じたシーズンでした。
(23)ヨルディ・バイス選手の不調、(15)ミッチェル・デューク選手の流出、身長が低い選手ばかりで構成される中盤、セットプレーに関しては(5)柳育崇選手を外せば何とかなると他チームに思われていても不思議ではなかったと思います。

(4)前提4~稼働率が高い選手~

この点は有料記事であるファジゲートでの服部GMインタビューと被りますので詳細は避けますが、今シーズンは怪我人が多かったことは誰の目にも明らかであったと思います。怪我が多い傾向にある選手の獲得には慎重になるのではないでしょうか。

(5)前提5~補強予算~

Jリーグが発表しています「トップチームにかける人件費」によりますと、岡山の2022シーズンは5億円強。クラブの資本関係に大きな変化はなく、また北川社長も2億円の赤字規模でのチーム編成に限界がある旨を述べています。
そうなりますと、2024シーズンも予算総額に大きな変化はなさそうです。
しかし、(23)ヨルディ・バイス選手の退団や更に他の外国籍選手の退団も予想されること、またキャリア相当の条件で契約していたと思われる30代以上のベテラン選手が多く退団したことにより、「補強」に使える予算はそれなりに確保できているものと思われます。
1~2人はJ1実績十分の選手を確保出来る可能性はあると考えます。
また、円安の影響の回避、連携不足の解消という点からも外国籍選手にはこだわらないのではないかと予想します。

以上の前提条件を踏まえました上で、今冬ファジアーノ岡山がねらう選手像を整理します。

2.ファジアーノ岡山がねらう選手像

(1)GK堀田大暉の競争相手

これは意外に思われる方も多いかもしれませんが、今シーズンもファインセーブを連発してくれた(1)堀田選手の実力は認めながらも、セットプレーや相手に押し込まれた際に、若干パワー負けするシーンも散見されたからです。
これはGKとしては若干サイズ不足に見える点も影響していると思います。

また、先週東京Vの(1)マテウス選手を観てしまった影響もあるのですが、J1昇格のためにはセーブ1本で味方を勝たせるキーパーが必要です。
それでいて脚元がしっかりしていれば申し分なしです。
(1)堀田選手と競争出来そうなGKを補強したいです。

(2)ビルドアップに長けたCB/強いCB

この点については(15)本山遥選手の台頭や(43)鈴木喜丈選手の存在が大きかったのですが、出来ればサイズがあるタイプも欲しいですし、もし来シーズン(43)鈴木選手をボランチで起用する可能性があるのでしたら、やはり補強しておきたいポジションです。
脚元が巧くて、強いCBなら言うことなしなのですが、全体の補強の優先順位では一番ではないので、単純に強さのみを求めてもいいのかもしれません。

(3)サイズがあるMF

シーズン全体を通してセカンドボールの奪取、セットプレーの失点増で苦労しました。
(20)井川空選手がこの役割を担う予定でしたし、最終節金沢戦のパフォーマンスからは希望も見えたのですが、やはり今シーズン苦しんだ怪我の内容からが来シーズン多くを期待するのはチームとしてリスクになりそうです。
ここは(6)輪笠祐士選手の競争相手という意味でも補強したいポジションです。

(4)正確なクロスボールを供給できるキック力に長けたMF

この点は(41)田部井涼選手の動向によると思います。レンタル元の横浜FCのJ2降格が濃厚となった状況では、バックされる可能性は十分あると予想します。(41)田部井選手の成長も今シーズンの岡山の明るい材料でしたが、J1昇格となるともっと得点に直結するキック力も必要になりそうです。
セットプレーのキッカーという点も含めて、補強したいポジションです。

(5)収められる得点感覚に優れたストライカー

最重要補強ポイントです。
木山監督も服部GMもチャンスが増えた点を評価していますので、求めているのは決め切る力といえます。
今シーズンは(18)櫻川ソロモン選手が極度の不振に陥り、(7)チアゴ・アウベス選手は怪我の影響と本来不得意な「収める」仕事を求められたため27試合6得点の成績に止まりました。
期待された(48)坂本一彩選手もコンディション不良に苦しみ、攻撃の構築面では「違い」を十分に魅せてくれましたが、その分ストライカー本来の仕事が出来なかったという印象も残りました。

(6)裏抜けできるストライカー

そして「速い」攻めを志向する岡山において裏抜けタイプは欠かせないのですが、この役割は明治大学から新加入の太田龍之介選手がこなしてくれると思います。そこに期待しながらも、サポート出来るタイプのストライカーは獲りたいところです。

(7)その他

「求む!ロングスロー可能な方」など

3.2024ファジアーノ岡山編成予想

2024ファジアーノ岡山編成予想(筆者の見解)

先に謝らせていただきだいのは、まだ動向が発表されていない選手の残留・退団予想まで行っていることです。選手ご本人に対しても、各選手のサポーターに対しても失礼な話であるとは重々承知なのですが、結局補強予想は編成予想あってのものですので、あえてこうした表をつくりました。
筆者の個人的な予想に過ぎません。

表内のピンクの部分が補強したいポジション、年齢層というイメージです。
更新想定選手と新加入選手(ピンク色)で合わせて25人になっています。
服部GMのインタビューを読んだ限り、来シーズンも30人スタートと思われます。新戦力の加入状況によっては、表内の水色で示した選手の契約更新や再度のレンタル移籍も発生するのではないかと思います。

では、前章の章立てごとに候補を検討していきます(※年齢は全て来年のもの)。

(1)GK堀田大暉の競争相手

① 梅田透吾(24歳・184cm・79kg)清水エスパルス
ご存知「梅ちゃん」です。復帰待望論も多いかと思います。
懸念されますのは、原体制から強化部が刷新されたことで、現状で清水とのパイプがどれだけ残っているのかという点、そして清水のJ2残留が決まったことです。権田修一の動向次第では清水残留という選択も十分有り得そうです。

② 田中雄大(30歳・187cm・78kg)サンフレッチェ広島
そして2人目の「田中雄大」選手に注目しました。
秋田時代は堅守を誇りましたし、アクロバティックなセービングも印象に残っています。元々キックフィードに関しては定評があり、広島でのトレーニングで脚元がどこまで向上しているのか、見てみたい選手です。

(2)ビルドアップに長けたCB/強いCB

① ファン・ソッコ(35歳・183cm・80kg)サガン鳥栖
来年35歳になるファン・ソッコ選手ですが、今シーズン後半戦18試合に出場。現状でもJ1で90分戦える力を持っています。年齢相応ではないスピードとビルドアップ能力は、実は今の岡山に打ってつけと考えます。
鳥栖がもし若返りを図るようなことがあれば、コスト面を踏まえても十分ねらえると思います。

② イヨハ理ヘンリー(26歳・182cm・80kg)京都サンガ
最近になって京都で出場機会を得ている点が気になりますが、左利きでかつこの選手もビルドアップ能力に長けています。そして空中戦も強い。
繋ぎに関しては、昨シーズン在籍した熊本でしっかり鍛えられました。
J1上位からも誘いもあるのではないかと予想していますが、守備面での昇格の切り札として口説き落としたいものです。

③ 山本義道(29歳・185cm・75kg)ジュビロ磐田(ツエーゲン金沢レンタル中)
対人プレーの強さと攻撃関与に積極的なCBです。レンタル先の金沢では苦労しましたが、劣勢の試合展開においてラインを上げる意識が高い点に注目しました。チーム戦術がしっかりしていれば輝くタイプとみています。

④ 江川湧清(24歳・175cm・67kg)ガンバ大阪
右膝の怪我から9月に手術を受け、リハビリ中の江川選手。稼働率の面で不安はありますが、まだ若く読みの良さを活かしたビルドアップと空中戦の強さを兼ね備えています。本山選手と競争させたい選手です。

⑤ 阿部海大(25歳・183cm・75kg)ファジアーノ岡山(ブラウブリッツ秋田レンタル中)
そして、阿部選手の復帰を予想しました。吉田謙仕込みの守備を身につけてレギュラーに定着。今シーズン岡山に不足していたインテンシティを、新鮮な形で岡山にもたらしてくれると思います。貴重なホームグロウン選手です。
一方で、岡山レビュアーの杉野さんからご指摘いただいたのですが、ビルドアップ面での成長となると未知の面もありますし、岡山では決してレギュラーが確約されない立場という点もポイントになりそうな気がします。

(3)サイズがあるMF

① エヴェルトン(31歳・181cm・73kg)ベガルタ仙台
円安の影響もあるので、来シーズンどの程度、外国籍選手を確保するのか読めない点はあるのですが、この補強ポイントに関しては外国籍選手に頼るのもひとつの手かとは思います。今シーズンは31試合に出場。豊富な運動量を活かしたアンカーでの奮闘ぶりが印象に残っています。

② 佐藤謙介(35歳・180cm・66kg)レノファ山口
2019シーズン横浜FCのJ1昇格に貢献した佐藤謙介選手は来年35歳になりますが、まだまだ衰えを感じさせません。アンカーが出来る選手というのはJ2ではなかなか少なく、輪笠選手の良い競争相手になると思います。正確なクロス、パス能力を持つ面から補強ポイントを満たす選手ともいえます。

③ 下田栄祐(20歳・178cm・74kg)鹿島アントラーズ(いわきFCレンタル中)
今シーズン、アウェイのいわき戦でゴールを決められました。
いわき仕込みのフィジカルに加えて年代別代表に選出される技術もしっかり持っています。鹿島にバックされる可能性もありますが、鹿島のボランチの現状を踏まえれば再レンタルされる可能性もあります。

④ 中村駿(30歳・178cm・70kg)アビスパ福岡
山形時代に木山監督と一緒に戦っているボランチです。運ぶ力に定評があり、今シーズンも春先まではスタメンで出場していましたが、井手口選手の台頭もあり、現状では出番に恵まれていません。福岡でやっているということもあり、縦へのスピードや強さが見込める選手です。

(4)正確なクロスボールを供給できるキック力に長けたMF

① 田中渉(24歳・169cm・59kg)モンテディオ山形
(41)田部井選手が横浜FCに復帰した場合、その後釜となり、キック力の面ではプラスαをもたらしてくれそうな選手というイメージです。最近になって出番が減ったのですが、パスサッカーがベースにある山形よりは、岡山の方が合うと睨みます。そのダイナミックなキック力と展開力を是非Cスタで。

② 橋本健人(24歳・172cm・62kg)レノファ山口(横浜FCレンタル中)
最近になり途中出場するようになった橋本選手。山口時代にはその高性能クロスが話題になりました。

(5)収められる得点感覚に優れたストライカー

そしてストライカーが今オフの補強で最もお金をかけるべきポイントなのかと思います。イメージはボックス内の仕事人です。パスを引き出す力やビルドアップに関与する力はそこまで求められないと予想します。

① パトリック(37歳・189cm・82kg)京都サンガ
京都満了が発表になり、にわかに待望論が湧いているパトリック選手について考えてみます。補強ポイントとしてはピッタリの人材ですし、いわゆる泥臭さや、ピッチ内や帰化を目指すプロセスで垣間見える人間性を踏まえても合いそうです。おそらくサポーターもこうしたところを見ているのかと思います。
帰化申請中の転居という点については、専門的な言及は避けますが、やはり本人に有利には働かないというのが一般的な考え方のようです。
この点が最大のネックになりますが、在阪J1クラブでのプレーが叶わないのであれば、関西から最も近いJ2クラブは岡山になります。
可能性はゼロではありませんが、果たして関西から政田への「通勤」がプロアスリートとして現実的なのか、判断しかねます。
岡山フロントも彼を視野に入れていたかどうか、その点もポイントになると思います。

② ナッシム・ベン・カリファ(32歳・180cm・69kg)サンフレッチェ広島
年俸的にはこのクラスの選手も獲れるのかなとイメージしています。
今シーズンは2得点に止まり、リーグ終盤戦の出番も減ってしまいましたが、ボックス内で器用に振る舞うスタイルは魅力的です。
J2であればゴール量産のイメージもわきます。

③ ドウグラス・ヴィエイラ(37歳・189cm・82kg)サンフレッチェ広島
今シーズン復活を遂げたことを考えると、広島との更新が濃厚と考えますが、年齢面と金銭条件によっては放出の可能性もゼロではないと感じます。
岡山が金銭面も含めて熱意を示せば、獲得の目も出てくるのかもしれません。東京V時代の2018シーズンプレーオフで上福元選手の落としを押し込んだゴールは印象的でした。

④ 林誠道(28歳・178cm・70kg)ツエーゲン金沢
おそらく争奪戦になっている選手だと思います。主力級の金銭条件とJ1に上がる道筋をどれだけ示せるかがポイントでしょう。ボックス内での反応が素晴らしい選手だと思います。今シーズンはゴール期待値とゴール数に乖離が生じていましたが、チーム事情の影響もあったと思います。
チャンスをつくれる岡山であれば2桁は当然狙えると思います。

⑤ 長沢駿(36歳・192cm・82kg)大分トリニータ
現段階(12/3)でJ1経験があるJ2のストライカーで満了が発表されているのが、長沢選手と長崎の都倉選手です。2人とも高さがある点が特徴で、木山監督と同じマネジメント会社に所属するという共通項があります。
この2人のうち、獲得可能性がありそうなのは長沢選手だと思います。
大分でのプレーを観ていて感じたのは、ビルドアップ面での関与も多い点です。その点は動けることの証でもありますが、もう少しゴール前の仕事に集中出来れば得点も増えるのではないかと感じています。

⑥ 木下康介(30歳・190cm・85kg)京都サンガ
日本人ストライカーではこの選手を最も推したいです。
今シーズン後半戦は序列が落ちてしまいましたが、昨シーズンは38試合12得点。J2であれば全然通用するストライカーです。
彼も争奪戦かもしれませんね。

⑦ 熊田直紀(20歳・181cm・79kg)FC東京
レンタル想定でU-20日本代表を挙げてみました。
クラモフスキー体制の可否も含めて、来シーズンのFC東京の構想次第なのですが、出場機会を求めた場合、岡山は十分その候補に値するのではないでしょうか。

(6)裏抜けできるストライカー

この部分の働きは太田選手に委ねられるのかなと予想していますが、補完的に補強しておきたいポイントです。

① 中野誠也(29歳・173cm・69kg)大宮アルディージャ
復帰待望論が熱い選手の一人ですね。今でも岡山の選手との関係性もありますし、もし復帰してくれればもちろん嬉しいのですが、若干怪我気味で稼働率に不安がある点と、決定力の面でも少々不安があります。
主軸に据えるのはリスクが高いと思いますが、補完的な補強という位置づけであれば有り得るとみています。

(7)その他

① 徳元悠平(29歳・170cm・73kg)FC東京
現体制での評価が著しく低いと感じています。
ロングスローの担い手として真剣に獲得を検討すべき選手であると思います。今の岡山のシステムですと、多くの選手と被ってしまうのですが、より前のポジションで起用してみたら面白いのかなと思っています。

② 片山瑛一(33歳・181cm・75kg)柏レイソル
ロングスローの担い手としてという点もありますし、ユーティリティな選手は必要だと思います。新しい岡山らしさをつくる上で、片山選手の経験はチームに大きく還元されると思います。

③ 松下佳貴(30歳・174cm・67kg)ベガルタ仙台
上述の補強ポイントには当てはまらないのですが、服部GMが神戸に在籍していた時代に入団、仙台では木山監督と一緒にやっていたという点から、松下選手を挙げておきます。ゲームメイクタイプのボランチで、受けるプレーも得意です。この選手も輪笠選手の競争相手になり得るタイプです。

④ 岡崎慎二(38歳・174cm・76kg)シント=トロイデン
ロマン枠です。
昨シーズンからIHでプレーし30試合に出場。今シーズンの出番は限られているようですが、彼のボックス内での泥臭さや、前からのプレス、献身性は実は岡山にぴったり合うと思います。
年俸面は知りません。
現在、環太平洋大学と「世界で活躍できるスポーツ人材の育成」目指した連携協定を締結しており、岡山との縁もありそうに見えるのですが、同大学とファジの関係性は薄く、かつ「世界で活躍するスポーツ人材の育成」という協定内容から、帰国してJ2で戦うという選択肢は持ってないように思えます。

3.まとめ

以上、完全に個人の見解に基づいた戦力補強予想をお送りしましたが、具体的に選手を選定する段階で1サポーターの「個人の見解」はほぼ「妄想」に近いと改めて感じました。
こうした自分の予想と実際の戦力補強のギャップを楽しむのもストーブリーグの醍醐味ですね。
ほんと、外れましたら笑ってやってください。

お読みいただき、ありがとうございました。

【自己紹介】
雉球応援人(きじたまおうえんびと)
地元のサッカー好き社会保険労務士
日常に追われる日々を送っている。
JFL時代2008シーズンからのファジアーノ岡山サポ
得点で喜び、失点で悲しむ、単純明快なサポーターであったが、
ある日「ボランチが落ちてくる」の意味が分からなかったことをきっかけに
戦術に興味を持ちだす。
2018シーズン後半戦の得点力不足は自身にとっても「修行」であったが、この頃の観戦経験が現在のサッカー観に繋がっている。

アウトプットの場が欲しくなり、サッカー経験者でもないのに昨シーズンから無謀にもレビューに挑戦中。

鉄道旅(独り乗り鉄)をこよなく愛する叙情派。




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