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美しくも残酷なアダージェット

グスタフ・マーラー 交響曲第5番 - 第4楽章《アダージェット》

『生』の息吹から始まり、その波打、その脈動。どんどん大きくなっていく
叡智のなかでそれらは浮遊しぶつかりあい
力となる

人間の深層心理をも支配する…この《時の音》
ちょっと待った、これは単なる音楽じゃない?哲学的な何かがある
生は広がり、死もどこからかは湧いてくる
このアダージェットの闇の中から光を見つけ出そう
生か死か選ぶのだ

激しく燃える炎と知の集積がぶつかり合う
互いに混ざり合い次の次元をつくろうとする
行く着く先はどこか?
何を満たし、何を創造する?

叫びの音が我々を奮い立たせる
死の叫びか、生の叫びか

アダージェットの道筋は薄暗く、もやもやしている、足元もおぼつかない

何に気を取られている?我々は何に聴き入っているのか

答えは、出口はどこだ?
アダージェットの世界と一体化しないと見つけ出せない
我々は追い求め続けるのだ
終わりのない残酷な美しい音楽の正体を明かすべく

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