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明日の種をまく 006_20230906

絶対モテていた!

私は小さい時、よく男子から、からかわれていた。
特に容姿のこと。
やたら「ブス!」という言葉を浴びせられた。
それで私自身は自分は「ブス」だと思っていたし、男子からは魅力的な女子と思われていないと思っていた。

小・中学生の男子が放つ言葉は、言葉のとおりの気持ちなのか、話したいから適当な言葉をかけているだけなのか。
とにかくその時の私はとても傷ついたし、その子とは話もしたくないと思ったし、何回も声をかけられるたびに嫌な気持ちになったものだ。

幸い、そういう言葉をかけられて「いじめられている」という風に思ったことはなかった。相手の気持ちに昔から鈍感だったのか。
物をとられたり、たたかれたりということがなく、言葉だけだったからということもあるかもしれない。

私は心理学は勉強していない。
年をとり、いろんなことを経験し、人間というものを学ぶ中で、なんとなく「あれは・・・もしかして私のこと少し気になっていたのかなぁ」と思うようにした。

ケース1
中学1年生の時、女子からやたらモテている男子がいた。サッカー部のエース。
私てきには全く興味がない。顔もタイプでない。どこが格好いいんだか。
同じクラスだったがほとんど話す気なし。
ところが向こうからやたら声をかけてくる。
「絶壁!!」
絶壁って何?
初めて聞いた言葉だった。
どうやら私の頭の形のことを示しているらしい。
絶壁と声をかけられて「はい」と返事するわけにもいかず、いつも無視をしていた。
それでも彼は毎回「絶壁」と声をかけてくる。
それから、私は自分の頭の形が悪いことが気になり、いつも鏡で横向き、後頭部を見ては落ち込んだ。

これは私がこの時の傷ついた自分を慰めるために勝手に思いついた発想なのだが、
「彼は私とお話したかったんだなぁ。でも声をかける方法を知らなかったんだなぁ。だって彼と話をしたがってた人はたくさんいたのに、誰も彼と話をできなくて困ってたんだから。彼は私の完璧でない後頭部が気になって仕方なかったんだ。あー、うぉんのすけちゃんの後頭部が絶壁でなかったらもっと魅力的だったのにぃ、残念だなぁ、ぐらいにね。でも私はあなたのこと別に好きじゃなかったから、もういいや。」

ケース2
中学校1年生の時、ちょっとだけモテる男子がいた。ほとんどの女子がケース1の男子が好きだったため、2番手、3番手といったところか。
ある日「うぉんのすけの首に産毛が生えている」と指摘を受けた。
首?どこ?
顎を上にあげて、のどぼとけのところを見てみるとたしかに産毛が生えていた。
そんなところ見る?
普通、口の上とかさぁ~
のどぼとけを見るってどういう状況?
それから私はたびたびのどぼとけの産毛を見るクセがついた。
教えてくれてサンキュー

ケース3
小学2年生の時、これには驚いた。
原田知世が好きだというマセた男の子がいた。
彼はクラスの中心グループでとても目立っていた。
私はグループが違ったため、彼と話す機会はあまりなかった。
ある日、学校に行ってみると原田知世グッズが私の机の引き出しにたくさん入っていた。
もしかして、これは彼のものなのかも?と一瞬思ったりもしたが、小学2年生の私にこれを解決する力は備わっていなかった。
仕方なく担任の先生に「私のものではありません」と報告するしかなかった。
そういえば、彼は「おまえ、原田知世に似てるよな」と言ってたっけ?
もしこの場面をドラマにして再現することができたら、私は「小さいうぉんのすけ」に伝えたい。
そのグッズを担任の先生に報告してはいけません!と。しばらく様子を見て待ってなさいと。
彼とは3年生でクラスが分かれてしまい、ほとんど話すことなく、5年生ぐらいに転校してしまった。
マセていた男子くん!!うぉんのすけは奥手だったので、君の好意には気がつけなかったよ。ごめんね。

ケース4はまた明日につづく。
8月の同窓会でいろんなことを思い出したので、書いてみた。

男子のからかいって、伝わりにくい。
いや、私の単なる勘違いか?(笑)
うぉんのすけは、自信過剰と笑われても、かけられて嫌だった言葉を上手に昇華するためには、この方法がよいと思われる。
今日も自分の都合のよいように考え、行動し、生きる、うぉんのすけでありました。
恐るべし最強の自己肯定感!

おわり(明日につづく)

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