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里山

全国各地にある過疎地・限界集落と言われる場所の殆どが高齢者が住む里山と言われる場所です。

言わずもがな、あと20~30年後には農家のみならず里山から人の姿が消え、獣達からのバリアだった里山としての体を無くし徐々に山に飲み込まれていきます(田畑を放置すると山化する)

いまその過程のひとつとして、山に住む熊や猪などの獣達が人間のテリトリーに侵入してきています。

日本は先進国で唯一、人口が減っており今後の税収減による行政・公共サービスの低下ばかりが問題と叫ばれるが、私達が生きる上での問題は人口が減ることで各地で起こる里山の消失こそが本質根源的な問題です。

農家も減り里山が無くなると自然との境界が崩れ、前回述べたように水や環境が荒れ、食料が減り人間としての生活さえも脅かされてきます。

これまで私達日本人は利便性や快適、幸福と言う名の、一時的現実的な幻想を抱いて地方や里山を離れ、都会や市街地へ移り住んで来ました。

しかし実は本当の快適や幸福は里山にあること、日本の美しい空気・水・景色・環境の源泉は里山での営みにあることをもう一度思い出さなければならないのです。

人間らしく生きるためにも。

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