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かっこつけない、かっこよさ。(『いい匂いのする方へ』曽我部恵一)

『いい匂いのする方へ』曽我部恵一


こういう仕事がえらいとか、こういう仕事はえらくないとかって考え方は、もうおしまいにしたい。でも、そろそろなくなっていくのかって思うし、人それぞれの存在や仕事を、お互いに認め合える社会になっていけばいいと思いますね。

『いい匂いのする方へ』曽我部恵一


凝り性なので、一度好きになった物は、トコトコん色々と知りたくなる。
最近はサニーデイにハマっていて、曽我部さんのエッセイ新刊が出たことを知って、早速アマゾンで注文してみた。

曽我部さんのエッセイを読んで思ったこと。
それは、「カッコつけない、かっこよさ」を体現しているということ。

いつでも全力投球で、出し惜しみはしない。

エッセイでも、出し惜しみをしないことを語っていて、ライブでもその姿勢を見ているから、尚更説得力がある。

努力しないでも、結果が出るみたいなことを人々は求めていて、すぐに結果が出る方法見たいな本がベストセラーになっている。

でも、その一方で人はそんなに馬鹿ではないので、努力したり、時間をかけたりしないと、何かを成し遂げることができないことも知っている。

でもでも、世の中は、そんな汗臭いことはかっこくよくないよと言わんばかりに、ショートカットばかり、勧めてくる。

そんな世の中だからこそ、曽我部さんのように、愚直に生きている人の姿が光り輝いて見える。

その輝きが、どんよりとした混沌とした世の中だからこそ、尚更眩しく見えたりする。

曽我部さんのエッセイは人生で成功したことというよりは、色々あったとけれど、受け入れて今を生きること。それを何度も語っている。

地に足がついたその姿勢が、なんだか2023年にはしっくりくる。見習い、日々を生きて行きたいと思う。

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