人を幸せにする会社作りに向けて

5月29日、辺りも暗くなりだしたPM18時半。

「終礼いいいい!」

責任者の大きな掛け声とともに弊社の終礼が始まった。

5月最終営業日のため、各メンバーから個人の数字発表を行った後、僕から会社の数字報告を最後に行った。

予想を超える右肩上がりの達成だ。

一方、個人の数字で考えると達成と未達が入り乱れていた。(弊社では営業、運用、ライティング、クリエイティブ様々な部門の活躍を可視化するために、数字発表を行っている。まあ「事業部=一つの会社」に近いかもしれない)

表情が明るい子もいれば、下向き気味の暗い子もいる。まあ未達になったら当然だよな・・


PM19時半。

そんな暗い子の心配をしながらも、今日は営業部の子達と部内の送別会と歓迎会があったので、そそくさと準備をして会場に向かった。

「お疲れ様!カンパーイ!」

外出自粛以降、居酒屋でビールを飲むのは久しぶりだ。

「あああ、うまい・・!」

まるでカイジのワンシーンみたいに、感動に浸っていた。

雑談も交えながら、退職して次のステージに進む人、入社して新たなステージに降り立った人、様々な想いを乗せて会話は続いた。

私「しかしまあ、皆には自分の人生を基準に信じる道を突き進んでほしいよ。会社も生き物だ。人の入れ替わりという細胞分裂を繰り返して、強くなって行く。逆に退職する人も他の会社で、さらに強い細胞となれる可能性を秘めている。そうやって人も会社も進化して行くわけだから、会社を辞める=裏切り者と考えてる奴は大馬鹿者だよ

5月いっぱいで退職するOさんも笑顔で

Oさん「そう言ってもらえるとありがたいです。実はアパレルブランド作ろうと思ってて」

私「おお!めっちゃいいじゃん。なら精通してる人、紹介するよ。俺に合う服も作ってほしいなー!」

退職者Oさん「ほんとですか!?是非是非!」

私「これからも一緒にビジネスやれそうだね♪」

まあ、そんな感じで一次会が終わり・・

PM22時半だろうか。

誰一人欠けることなく、舞台は2軒目のバーへ。

私「じゃあ、新入社員のS君から一言お願いしようかな!」

S君「え、あ、はい!じゃあ皆さんいいですか!?カンパーイ!!」

皆「カンパーイ!!!」

私「ほんとに一言だな笑」

いい感じに皆酔って来たところで、今月から営業→運用責任者として部署移動したU君が口を開いた。

U君「でも、ほんとに今月予想以上の好成績を残せたのはよかったです。」

私「そうだね。ほんとに感謝しかないよ。今月のMVPは間違いなくU君だね。」

営業責任者のK君も

K君「間違いないですね。本当に頼もしい。」

E君「逆に営業は向いてなかったしね笑」

U君「いや、ほんとに・・苦笑い。前から営業と運用を兼業させてもらい、新規運用チームを新たに作ってもらえたおかげです。結果で返せてよかった。」

私「これぞ適材適所ってね!あはは」

U君「でも、真面目な話。運用というポジションは、今のビジネスモデルにおいて組織の要になっています。ここでしっかり基盤を作れないと、全体の数字、サービスの品質まで落ちてしまいます。」

私「逆に運用チームがしっかり結果を出せれば、強いよね。」

U君「その通りです。だからこそ今日の発表でも未達者によって暗い表情の子もいたと思いますが、救ってあげられると思ったんです。」

私「現に、大手取引メディアの月間流通金額が圏外から第2位まで浮上したもんね。これは歴史的な快挙だよ。」

U君「ありがとうございます。愚直にメディアともAIの構造を理解して、ちゃんと向き合えたことも大きいです。この勢いを崩さず一人でも多くの人を幸せにできたらと考えています。」

全くその通りだ。いつの間にU君はこんなに成長していたのだろうか。

これこそ組織だ。

数字に執着しすぎて、本質を見失っていたのかもしれない。

幸せの数を会社が増やせれば、それだけいいことが起こる。もちろん綺麗事だけではないが、皆が一つになれば結果だってしっかりと付いてくる。

今日はU君に飲み会のキングオブコメント取られちゃったなー。あははは。

そう思いながら、一足先に帰路に着いた。

次の日、皆からお礼の言葉が来たが、飲み過ぎた人も多かったのか

「気持ち悪いです、、」

「二日酔いですが、頑張ります!」

といったコメントをもらった。

「うん。きっと覚えてないな。」

そう思いながら私は今、この記事を書いている笑


それではまた。

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