見出し画像

労務・総務を担うようになって思っていること

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

労務・総務を担うようになって約1年が経とうとしています。

まだまだ勉強したり実務で経験していく必要があるけど、働く人の働きやすさとか、働きがいとか、働いていく中での心理的安全性とかを構築していく基点になるのが労務・総務だと感じています。

どんな会社でも「やりきった」「完璧」という組織づくりはないからこそ、追求して探究していく意義がある領域です。

労務・総務を担う人が「これでいっか」とか「今までがこうだったからこれからもこう」という思考を持った時点で、その組織は成長していきません。

そういう意味でも、やれることはとてつもなく多い。

担うように気づきましたが、労務・総務という仕事は、僕の資質が刺激され、自身のミッション・ビジョンに向かう推進力が増していく気がしています。

人材マネジメント領域を担っていく中で、「足りないピースなんだけど、今の組織では役割を持っていないし、自ら掴むことはしなくていいか」と思っていたのが労務・総務でした。

ただ、意図せずにその経験を積める機会が訪れました。

同じタイミングで労務を担うようになったメンバーは不安を感じているし、僕は実務者であり責任者という立場でありながらも、労務・総務は未経験だから、実務面では安心させてあげられないけど、僕は勝手にワクワクしていました。

ここ数年は、組織を経営的な観点を持ちながら広く見れる役割で仕事をしてきたので、このタイミングで労務総務を担えるというのは、僕の中ではとてもありがたかった。

「ただ単に経験を積める」ということではなくて、経営者の思考や方針、組織として整えるべきことが見えた中で、経営を支える砦的な立場である人事・労務・総務をやれる。

守りだけをやるつもりは全くなく、攻めていこうと決めました。

ただし、組織の中には、守るべき役割の人やチームが守りを固めているからこそ、攻めに専念できる人やチームがいるわけですよね。

ここはホントに、各チームや各個人をどのように統率するかという、リーダーシップの取り方に掛かっている気がしていますので、バランスを取りながら攻めていきます。

キャリアコンサルタントとしての学びの中で、『人事』と『労務』という役割について学んだことがあります。

人事や労務とキャリアコンサルタントとの連携は、人的資本が注目されている今、これまで以上に重要になってきます。

当然、キャリアコンサルタントとしての自己研鑽と自己啓発は継続してやっていきますが、僕自身は人事や労務としての役割も担っているので、その側面での自己研鑽と自己啓発を特に強化していく必要があります。

人事も労務も、企業の人的資源(Human Resources)に関わる役割です。

企業の中では唯一 、『従業員の味方』にならなければなりません。

人事と労務の役割の違いとしては、以下のような定義があります。

【人事の役割】人的資源を個人レベルで考えて、1人1人の採用/配置・異動/昇格・昇進/人事評価/人材開発/退職など、入社から退職までの人的リソースのフローを管理します。従業員の事情を理解した上で、個人の能力や経験を最大限に活かすことを念頭に置きながら仕事をしていきます。

※いろんな記事や文献を混ぜながら

【労務の役割】人的資源を集団として戦略的に捉え、人事制度や賃金などの労働条件の設計・策定や労使関係を含めた労働環境の改善などにより、組織としての人的生産性や従業員モチベーションの向上を図っていきます。労働法などの関連法規や社会の動きを深く理解した上で、経営のニーズと従業員の心情を共に満足させることを念頭に置きながら仕事をしていきます。

※いろんな記事や文献を混ぜながら

総務の紹介もしますが、経営的な観点で非常に大切な役割です。

【総務の役割】総務部門は他部門と比べて経営層、現場のいずれにも関わりが多い部門である。だからこそ単に人と人の調整役となるだけでなく、経営感覚と現場感覚の両方を持つことが求められる。また、社外との接点も多いため、外部の情報について常にアンテナを張って社内に取り込む必要があるだろう。総務に求められるポジションは経営層と現場、社内と社外の中間である。自社の常識、業界の常識、世間の常識。3方向の常識を持ち、様々なポジションの課題やリスクを察知して動くことが期待されている。総務は業務範囲の広さから何でも屋と言われることが多く、部門内でも仕事の範囲がどこまでかという総務のあり方を議論する機会が多いが、会社戦略を推進するために不可欠な総務部門となるには、仕事の範囲ではなく、総務の業務を担当者自身がどうとらえるかの方が重要だ。総務の仕事を何でもやらされるとネガティブにとらえるのではなく、「何でもできる可能性がある」とポジティブにとらえたうえで、「戦略総務」を意識した行動が今求められている。

引用:月刊総務編集長が語る、これからの総務のあり方とは?

特に労務・総務としては、働く人に安心感を与えられる存在を目指します。

それは、僕自身が社会人1年目から3年間を過ごした前職で感じた安心感が原体験になってます。

「働く上で感じるモヤモヤや疑問点や不明点は、ここを頼れば丁寧にわかりやすく寄り添いながら教えてくれる!」という場所が、労務総務を担う方々でした。

決して、突き放すことはありませんでした。

心を通わせたコミュニケーションであり、どんな時も、年次を問わず、社員の味方でした。

そういう関わりをしていただいたからこそ、「迷惑をかけないように自分でも学ぼう」と思えました。

相手への感謝の気持ちが、自分を成長させる原動力になっていました。

「何度も言ってますけど」とか、「ここを調べたらわかりますよ」とか、「まずは自分で調べてください」とか、そんなことを言われていたら、会社に対して高いエンゲージメントを保つことはなかったでしょう。

ちなみに僕は、前職を周りに紹介したいかと聞かれたら、0〜10の11段階で10を付けるくらい、前職のことが好きです。

一緒に働く『人』で入社を決めましたし、そこに対するギャップは感じなかったし、そこに対してみんながプライドを持って仕事をしていたので、今でも所属していたことを誇らしく思う会社です。

今思うと、根底には、人事・労務・総務の人たちの温かさや、社員に対する思いやりの精神があったからこそ、前線で働く人たちが安心できていたのかなと感じます。

組織を構築する上で、本当に大切な存在なんだなと思えているので、その領域を追求・探求していけることにワクワクを感じています。

僕だけが勝手にワクワクしてるのかもしれませんが、まずはそれでも良いかなって思ってます。

自分の実力を高めないと、周りは救えない。このスタンスは、これまでと一緒。

カタールW杯で、日本代表が初戦に勝利した日のことを思い出します。

この試合を観ていて感じたことは非常に多かったです。

その中でも、「持ち場を死守する(目の前の1対1に勝ちきる)」「粘り強く守り抜く」「相手が誰であれ自分(達)のやるべきことをやる」という、これらがチームを最終的には勝利に導くということを強く感じました。

本当に良い試合でした。

この勝利の裏にはいろんな人がいるし、全ての人が全ての人に感謝と信頼と尊敬を持っているからこそ、この熱い瞬間を味わえる。

このYouTubeを観るようになり、サッカー日本代表の見方も変わってきてます。

チームづくり、組織づくり、人材育成、リーダーシップやフォロワーシップ、指揮官としての心構えなど、様々なことを学ばせてもらってます。

今の役割をとことん突き詰めていきます。

『働く人の味方』を極めていく。

これは、自分が所属している組織をイメージしていることはもちろん、『働く全ての人』という広義的な捉え方もしています。

道半ばというより、まだまだスタートを切った段階なので、着実に積み上げていきます。

少し話は変わりますが、労務・総務を担うようになって、これまで見えてなかった組織の運営面が見えるようになりました。

そこには、僕自身が個人として大切にしていることでもあり、うちの組織として、グループ体として大切にしていることでもある『誠実』という言葉からかけ離れた実態が・・・。

『誠実』を簡単に言い換えると、「言ったならやる」です。

組織においては、例えばですけど、「就業規則で言ってるならその通りにやろう」とか、「コアバリューに沿った意思決定をしよう」とか、そういうことが挙げられます。

「見えない部分だからオッケー」とか、「指摘されてないからオッケー」とか、そんなのが出てくると、ものすごく嫌な気持ちになります。

一時的に僕は、組織として不誠実な状態の人事部門(労務・総務を含む)の責任者になってるので、その事実から目を背けたかもなります。

だって、僕が構築してきたわけじゃないのに、『不誠実代表』みたいになるんですから。

ただ、僕からすると、「今まで黒かった部分を全て白に返していく」という動きを取っていくだけなのでやることは明確です。

黒い部分(不誠実な部分)をあぶり出し、組織の規律と照らし合わせながら整えていきます。

その中での論点に、「そもそもこの規律が適切なのか?」という問いも出てくるので、組織としてのあるべき姿やなりたい姿と向き合いながら整えていきます。

つくづく思うのは、労務や総務が組織経営にとってとても大事な側面を担っているということです。

労務や総務の意思決定は、常に経営的な観点での意思決定が求められるからです。

労務や総務が経営を理解しているからこそ、経営者は労務や総務を信用・信頼して経営判断を下せるわけです。

不誠実な組織になっていくというのは、多くの組織で起こり得ることだし、すでに起こっている組織も多いと思われます。

不誠実な組織になってしまうのか、誠実な組織であり続けるのか、この分岐点では、組織の管理面を担う労務や総務の仕事へのスタンスが、とても大切になってきます。

労務や総務が、「この意思決定は組織の規律に沿っているのか?」という問いを立てて、制度や細かい規律を構築できるか。

担当者の一時的な感情で「こっちの方がラクだから」となったり、経営として良くない状態だから「こう見せちゃおっか」となったり、そんなことをやってたら、たとえ小さなことだとしても、不誠実の歪がどんどん溜まっていって、後々に大地震となって襲ってくるかもしれないんです。

中長期的な視点を持って日頃の意思決定をしていくこと、組織としてのあるべき姿やなりたい姿と照らし合わせて管理面を整えていくこと。

従業員、従業員の家族、クライアント、国など、全てのステークホルダーに対して誠実であろう。

まさに今、組織改革を起こさなければならないタイミングなので、『誠実』を追求して日々を過ごします。

労務面と総務面を追求していくことは、働く個人の心の安心を生み出すことに繋がります。

僕にとって、とてつもなく重要な武器であり、それによって多くの働く人にも武器を授けることができるので、極めていきます。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?