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リコリス・ピザ(2回目)

もう一回観たくなった作品は久しぶりだ。
数時間前に観た哭悲のことは忘却の彼方へ消え去り、1回目よりもどっぷり没入してしまった。登場人物への理解も深まっているからより愛着が湧くし最後はホロリときた。

初めて観た時はハイムというバンドの存在を知らなかったけど、今では曲聴きまくったりMVやライブ映像を見たりとすっかりハマってしまった。もちろんアラナの家族役が全員本物だとも知らなかったから、今回はじっくり見させて(?)もらった。アラナ、お母さんにそっくり!3姉妹で1番似てる。姉2人の演技もとても良かったなぁ。と言うか、普通のハイムファン目線になってしまって、『ハイムのメンバーが映画に出て演技してるスゴーイ!』と単純に興奮してしまった。笑

今回観て気付いたこと。主人公の2人は行ったり来たり、登ったり降りたりを何度も繰り返している。意識して観てると本当に何度も右へ左へ、上へ下へと繰り返しているから面白い。
片方がもう片方に駆け寄って行くけど、それは一方的で。2人並んで同じ方へ歩いて行ったり駆けて行ったりを一緒にやってるんだけど、それもまた一方的。お互いがお互いに向かって駆け出しぶつかり合った時、初めて新しいものが生まれる。
この作品の真髄に触れた気がして、またPTAのクリエイティブさに改めて心酔してしまった。

早く次のPTA作品を観たいのだけれど、マグノリア3回目を観たいと思ってしまっている…

つるとんたんでお腹いっぱい食べたし眠くなっちゃうかな〜と思っていたんだけど、なんというか、寝ちゃったら寝ちゃったでそれもまた良い時間になるかな、と思える映画。実際少しウトウトしたけど、それでも多幸感を感じられる。一回目に観た時も思ったけど、ザ・映画な作品。

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