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噓《詩》


悪夢の様な夜が明けても
光は此処には届かない

薄暗い仄かな光だけ

変わらず続いている痛み

もう何も掴めない
もう誰の傍にも居られない

目隠しされた暗闇は
むしろ安堵をくれる

長いトンネルを
また一人手探りで歩く

例え出口がなくとも
私は私でいるしかない


腫れた両腕の跡が確かに昨日を
指し示す

締め付ける痛み 青痣
引かない跡

私は耳も目も仕舞込む

何も聴きたくない
何も見たくない

ここは本当がない

愛を知らないから
愛されない


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