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今日は書くことがない

今日は書くことがない。

昔の映画をみて、昼寝をして、また昔の映画をみて、昼寝をした。その程度だ。

映画は「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)、「我輩はカモである」(1933)、「レディー・プレイヤー1」(2018)をみた。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)。インド系イギリス人の大スターの生涯を描く。映画としては主人公フレディ・マーキュリーの孤独に焦点を当てるが、映画内の描写としてもフレディは外形的には全く孤独ではない。なぜならば、彼には親兄弟もいるし、女性の恋人、結婚相手、男性の恋人、仕事仲間も多数いたからである。むしろ多くの人と関わり過ぎたとも解釈できる。最終的には離婚してしまうが友人としての付き合いを継続するメアリーが物語の良い蝶番を果たしている。

映画「我輩はカモである」(1933)。マルクス兄弟主演作品で激しい戦争風刺とそれ以上のナンセンスで笑える。公開当時は興行収入がふるわず、グルーチョ自身もナンセンスをやり過ぎたと後悔したそうである。また、ムッソリーニは本作の上映と本作で笑うことを禁止した。あらすじとしては、明らかにドイツをモデルにした債務国にファイアフライというムカつく首相が誕生し、なんやかやあって戦争が勃発するというものであるが、後半の戦争描写もかなりぶっ飛ばしたもので或る意味不謹慎と言われても仕方がないような攻めた映画である。

映画「レディー・プレイヤー1」(2018)。近未来のゲーム世界において、故人の開発者が隠したリアルに価値をある宝を探す。先輩であるギーク開発者の人生の歩みをたどりながら、大人に成長していく主人公と、pay to winな組織的な課金集団が実力行使も含め戦う。Rose Budなどサブカルや古典映画からの引用も多い。

本は『23分間の奇跡』という短編小説、『ペンギンのヘクター』という絵本を読んだ。

『23分間の奇跡』は著名なドーデの「最後の授業」の続編とも取れるような内容らしいのだが、敗戦国の学校に着任した新任の先生が、子供たちに単にキャッチフレーズを唱えさせる代わりに意味のわかる言葉を教え、そして現実のキャンディーによって子供たちをごく短時間で説得し仲良くなるという話である。インスタントな洗脳とも取れるが、教育とはそもそもそういう種類のものでないと役割を果たしているとは言えないとも思える。

『ペンギンのヘクター』は動物園の輸送トラックから森のはしっこに落っこちたペンギンが、森の動物たち相手に「自分は鳥だ」と言っても飛べないので信用してもらえず、自分が何者かわからなくてションボリするお話だった。

(1,083字、2024.05.02)

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