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「世代で社会をまわしたい」 って何だろう? メンバーが真剣に考えてみた話

2022年4月にX-gene(クロスジーン)が誕生してから今月で1年が経ち、これまでに自分たちが実現したい社会やそこに生み出したいものなど、いろいろなビジョンを思い浮かべてきました。
今回はX-geneのステートメント「世代で社会をまわしたい」について、メンバーで議論した様子をお伝えします。

ビデオ通話での集会の様子

中山田倖一 代表
うえのん SNSリーダー
川邉哲平 YouTube編集 / ブランディング(この記事を書きました)
赤木佑有 noteリーダー / SNS制作

出席者

概要説明

中山田:
今日のゴールは、それぞれがX-geneのビジョンを自分の言葉に落とし込み、主体的に行動できるようになることです。
考えることに意味があるので、とにかく苦しいほど議論をします。
今からこれをする、といった具体的なところにまでは落とし込まず、社会とかの大きな視点で抽象的に考えてもらって大丈夫です。

1問目「より良い社会とは何か・社会に感じる課題とその解決方法」

川邉:
今の社会が抱えている課題の1つに「課題を解決するための変化が起きない」というのがあると思うんですね。
社会を変えようとしている人やものを発信することで、社会全体が変化する方向に持っていけるんじゃないかなと。

うえのん:
課題の中身は各個人が思っている「世の中がこうなったらいいな」みたいな不満からのものだと思うんですよ。
それを一気に解決するためには同じような意見を持っている人が集まった大きな集団でないとガラッと変えることはできなくて、個々人もそれを期待してしまっている気がするんですよ。
だから、個人でできる解決方法としては各々の意見を声に出していくことだと思います。

川邉:
確かに、自分の願望を叶えてくれるものを待って、自分は何もしないというのは課題かもしれない。

うえのん:
SNSで「世の中こうなったらいいな」みたいな投稿があるんですけど、あれは影響力の大きい人でないと多分解決にまで繋がっていかないと思うんですよ。
意見を具体的な行動に向かわせるための仲介役としてX-geneのような団体を入れると、解決の方向に向かうのではないかなと思います。

川邉:
「X-geneが仲介する」っていう表現はなんかいいなって思いました。
たしかにX-gene側から何かを与えるとか、そういうことじゃないですよね。

うえのん:
つい最近、X-geneの目標が「議論する場を提供する」から「意見を発せられるような場をつくる」みたいに変わったじゃないですか。
だからクロスカ#2「マスクを外せない国 日本」の動画のコメント欄とかTwitterのリプ欄に意見が流れてきたと思うんですよ。
そういうところでいろんな意見が発せられたら、課題の解決にまでは至らなくても新しい課題が見えてくるんじゃないかって感じですね。

課題解決のためにX-geneにできること

川邉:
その課題の解決方法についてもう少し詰めたいですね。
やはり最初は情報の発信に努力するべきなんでしょうか。

うえのん:
僕らが直接的に課題を解決するっていうのは正直いきすぎだと思うんですよ。
解決の手段・方法を導き出して、その先は誰かに任せても課題自体は解決できるんじゃないかと。

川邉:
解決の手段って前まで発信してこなかったんですよね。
それも直接伝えていった方がいいなと思いました。

うえのん:
解決はX-geneの外でやるべきだっていうのは言い過ぎなんですけど、個人に行動を促す程度ならいいんじゃないかなと思います。
視聴者も個人にできる行動を聞きたいはずなので、すぐにできるような簡単な内容を発信していくのが一番いいんじゃないかなと。

川邉:
それもあるし、そういう情報を受け取ってから解決につなげようとしている人の様子を発信するのも効果があると思う。

うえのん:
出演者の立場から「この課題を解決するためにはこうしてほしい」って言ってもらうのもいいんじゃないかなと思いますね。
解決する方法を少しでも伝えたらアクションに繋げられるんじゃないかなと思いますし。
SNSのフォロワー数とかYouTubeのチャンネル登録者数的にも、まだそういう情報の拡散に走ったほうがいいんじゃないかなっていうような気がするので。

2問目「世代で社会をまわすとはどういうことか・それができるとどうなるか」

うえのん:
どの世代からも意見を発せられたり、それに対して他の世代から意見が帰ってくる状態のことなんじゃないかなって思います。
逆に一方の世代が一方的な意見を発して、他方の世代が不利になっていくような状態は世代でまわせていないんじゃないかなって思います。
歳の差があることで発言にためらいが出てしまっているのが現状なんですけど、道徳的・モラル的に引っかからないならどの世代ももっと言えるようなことがあるんじゃないかなと。

川邉:
あと、それぞれの世代で自分たちが正しいって思い込みがあるから、他の世代とうまく交われないっていうのがあると思うんですね。
それは下の世代も例外じゃなくて、上の世代は古いだとかそう思ってる節はあると思うんですよ。
上の世代は自分の経験をもとに下の世代を拒否して、下の世代は自分の願望と思い込みから上の世代を拒否しているのが、もしかしたら世代の壁を生んでる原因かもしれないですね。

うえのん:
意見を主張した次のアクションは共感なのではって思います。
共感がないと、さっき言っていたように人を集めて動けないよねって話。

川邉:
とりあえず、議論が共感するところまで到達していないことが多いのはありますよね。

うえのん:
共感があったとしても、共感していることを相手に伝えなければ自分の中のこととして終わってしまう。
匿名でもいいからどこかに書き出せるようにするのがいいのかなって思うんですけど。
そもそも「世代で社会をまわす」の意味は団体外の人に言ったところでわからないと思うので、実際にみんなに動いてもらうには「世代で社会をまわす」の中身を「世代による偏りがない社会」みたいに具体的に説明する必要があると思う。

代表の中山田が考える「世代で社会をまわしたい」の意味

うえのん:
中山田君が考える「世代で社会をまわしたい」の意味を聞いておきたい。

中山田:
言うけど、これが正解じゃないってことだけわかっておいてほしい。

まず、それぞれの世代が意見を主張した次に「共感」があるって言っていたけど、同じ意見に群れて集まるのだったらほぼ変わらないじゃないですか。
同じ意見の人が集まって大きな集団になった後、他の集団と意見を主張し合うのも個人が主張し合うのと形は変わらない。
だから、初めの主張が強すぎたら一向に解決できないっていうのが問題だと思うんです。

クロスカでは議論の根底にあるイデオロギーの違いみたいな部分を柔らかく伝えるために、U18とO18が実際に議論してる様子を伝えているんですね。
自分たちにはこういう考え方があるんだっていうのを言葉では主張し合っていないんだけど、それがにじみ出ている議論がそこにあるっていうのが理想系だなと思っています。

世代でまわした先の社会

うえのん:
世代で社会がまわったら意見はそれなりに多くなるはずなんで、「自分の世代でこういう経験をしてるから他の世代のこういう意見には共感できるから一緒に取り組んでいきたい」みたいなのが出てくるんじゃないかなって思いますね。

川邉:
世代の意識が薄れたらもっと世代間の関係が良くなるんじゃないかっていうのは思います。
そもそもU18自身が世代の壁を作り出してしまっている説もあるんですけど、U18が上の世代の考え方は古いだとかっていうのを言ってて、O18は自分たちがやってきたことは正しいだとか言ってるのが現状なんです。
そういう状態を壊していきたいですね。

 2組に別れて議論を続けた

中山田:
じゃあさっきグループに分かれたんで、それぞれのグループで出たことを共有して今日は終わりにしましょうか。
とは言いつつも完全には覚えてないと思うんで、一人ずつ簡単に言っていきましょう。

中山田(うえのんと):
そもそも世代で社会をまわしてどうなるのかって言ってるけど、そんな完全にまわし切れるのかっていうそもそも論に入りました。
じゃあその状態って何だろうねっていったときに、意見が一つにまとまることじゃなくって、意見がばらけつつも存在して聞き入れることなんじゃないかなっていう風にまとまりました。

うえのん(中山田と):
仮に全世代が社会をまわしたとしても、そこで対立した際に一緒に動けるのかっていう風に思いましたね。
逆に行動していけたら、やっぱり立場の上下みたいな概念が来るんじゃないかなというふうに思いました。
結論付けっていうのもなんですけど、「世代で社会をまわす」のは厳しいんじゃないかなっていう風には思いましたね。

川邉(赤木と):
「世代で社会を回す」から円を連想しまして、真ん中に世代共通の課題を置いて意見を言っていくことが大事なのではないかなという話が出ました。
そういった課題を中心にそれぞれの世代が意見を言って受け入れたり共感しようとしたりする姿勢が大事だと思いました。

赤木(川邉と):
現在の若い人たち(U18)は今の見方を取り入れていて、昔若かった人たち(O18)は当時の見方を取り入れているという捉え方で、お互いに共感し合うことが大切なのではないかと思いました。
相手に理解されないとかそういうことを考えてしまって同じ意見が一箇所に固まるというのがあるので、互いに共感しあったら言えないストレスっていうのを少しでも下げられるんじゃないかなっていうことです。


中山田:
OK。じゃあ議論した内容の落とし込みは追々みんなでやっていくとして、今日はこれで終わりにしましょう。
お疲れさまでした。

全員:
ありがとうございました。




※記事では綺麗に議論が進んだように書いていますが、実際はかなり苦しい時間を過ごしました。集会の様子が気になる方はこちらの動画をご視聴ください。


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