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「したい」・「やめたい」をやり抜く 【スタンフォードの自分を変える教室】

「ダイエットしたい」・「煙草をやめたい」などの意志をやり抜くためには、それを邪魔する衝動(お菓子食べたいなど)に対して、時間を経過させ、感情を観察し、行動を制御するべきである。


最近、「スタンフォードの自分を変える教室」を読んでいた。

ふと見かけて、タイトルの「自分を変える」という言葉が気になった。意志の力を用いて、今までの諦めがちで怠惰な自分を変えることについて書いてあるように思えたので、本書を読んでみることにした。

本書には、意志力という「やる力」・「やらない力」・「望む力」の3点について書いてあった。それらの力の高め方でも書いてあるのかと思いきや、高めるというよりかは、それを妨げるものを知り、対処しようといった内容になっていた。

せっかく読んだので、読書記録として内容と感想をnoteにまとめておこうと思い、これを書いている。以下から内容と自分の考えなどを書いていく。

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意志に反した行動をしてしまうことはよくあることである。一般的な例として以下がある。

・ダイエット中なのにお菓子を食べてしまう
・禁煙中なのに吸ってしまう

その行動をしてしまった後で後悔することもよくあること。
後悔している際に、「あぁなんて自分はダメなんだ」と責めるのは良くないらしい。むしろ逆効果であり、余計に誘惑・衝動に負けやすくなってしまい、再度意志に反した行動をとってしまう可能性が上がってしまうとのこと。

本書では、そのような行動をしてしまわないように、誘惑や衝動に心が引かれた瞬間に気づき、まず原因を把握することを推奨している。
衝動に気づき&原因を把握し、それに対処することができたのなら、もはや意志を成し遂げる邪魔物は邪魔でなくなるという訳か。

対処法自体は複数提示されているが、以下が自分としては気に入った。

時間を経過させ
感情を観察し 
行動を制御する

多くの誘惑や衝動は、太古の人間が獲得してきた生存本能に起因している物が多い。そのため、その衝動はとても強い力であり押さえつけることが難しくなっている。

なので、衝動やそれに付随した感情を制御し押さえつけるのではなく、その衝動をやり過ごすことを選択するとよい。本能的な衝動は、永続的なものではなく、基本的に瞬間的なものであるので、瞬間的な衝動の波をやり過ごせばよい。

やり過ごすための1ステップ目は、「時間を経過させる」こと。その衝動が来てから、最低でも数分はその衝動を我慢することにする。その我慢後にまだ衝動が収まらないのであれば、衝動に身を任せることにする方法である。この方法の場合、完全に衝動を我慢するわけではないので、我慢しきれないわけではなくなる。完全に我慢するとなると途中であきらめてしまうことが多いはずなので(例えば、いきなり禁煙とすると最終的に禁煙できないことのほうが多いはず)、少し我慢するのである。こうすることで、短期的には衝動に負けているが、長期的にみるとやり過ごすことができるようになるとのこと。

また、2ステップ目は「感情を観察する」。起こった衝動に付随した感情を冷静に観察することも効果的だそうだ。観察するのであって、その感情を否定し、意識の外に追いやろうとしてはいけない。起こった衝動や感情を否定して、考えないようにした場合、余計に脳内にそれが残り、考えてしまうとのこと。

無理に考えないようにして余計に考えてしまった結果、その後に衝動を我慢することができなくなる可能性がある。
要は、衝動は我慢すればその分跳ね返りが来て我慢できなくなるらしい。

確かに、頭から消そうと離そうとしているものほど頭に残ってしまい苦しむことはままある。
例えば、眠ろうとして頭を空っぽにしようとするほど頭は空っぽにならず、目が冴えてしまうなどがある。これも、意識したことによる跳ね返りとなるということか。

そのため、何かしたくない場合は、衝動や感情を押さえつけて処理しようとしてはいけない。それらを受け入れて、己を理解し、そのうえで、「行動を制御する」べきとのこと。どの行動をとるべきか、取らないべきか、自分の持つ意志と相談して決めるべきなのだそう。これが3ステップ目。
結果的に、意思で感情は制御することはできず、できるのは行動だけということだ。

以上のことから誘惑や衝動に襲われた際、意志を成し遂げるための行動をとれるかどうかは、時間を少しかけ、冷静に己の衝動と感情を眺め、己の意志を思い出して行動を選択するかにかかっているということ。
一歩引いた目線で自らの心を俯瞰し理性をもって行動するべきということか。

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まぁまぁ面白い本ではあった。このnoteに書いたこと以外にも気になった部分はあったのだが、それはまた別のnoteにまとめられたらそちらにまとめようと思う。

また、読んでいる中で常に思っていたが、己の意思を貫き通すには人間は不自由にできているなと思った。スイッチで本能的な衝動などをON・OFF出来たらどれだけ楽だろうか。

といっても仕方がないことではあるので、まずはこれらの方法を試していこうかなと思っている。

時間を経過させ
感情を観察し 
行動を制御する

これで、自らの目標などに一歩近づくことができたら嬉しい限りだが、どうだろうか。
気長に試していこうと思う。


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