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『元傭兵デリックの冒険』より「力鬼士(リキシ)の洞窟」名鑑&ライナーノーツ

◆デリック(Derick)

土矮夫(ドワーフ)。エールッフ帝国の西方辺境、アドラノンの町に住む元傭兵の男。体格はよく、あごひげがある。昔はそれなりの荒くれだったが、結婚を機に足を洗い、これまでのツテを頼りに雑貨屋を経営している。

"女房と店を持つ引退した戦士で、今では地元の揉め事解決などを頼まれる男のようだ。長老や兵士らも手を出さないような案件に、彼は義理人情と侠気で首を突っ込み、知恵と人間性とカラテでなんとか解決して戻ってくる。タフな男だ。ガンドーのような私立探偵に近い。"           ――ライナーノーツより

◆ヴァシリー(Vasily)とソフィア(Sophia)

土矮夫(ドワーフ)。貧乏な仕立て屋とその娘。ヴァシリーは小柄で痩せっぽちな気弱な男。妻には二年前の疫病で先立たれ、一攫千金を狙って洞窟へ向かった。ソフィアは母に似て美しく、父を心配している。

◆力鬼士(Rikishis)

異界から到来した謎の存在たち。人間に似ていて肥満しており、直立二足歩行する。怪力で頑丈だが、転倒して足の裏以外が地面につくと肉体が崩壊してしまう。下級の力鬼士は土や石で出来ており、醜名(Shikona)を持つ中級以上のものは各々独特の肉体を持つ。

"異世界ファンタジーに力士をブチ込んだ。とはいえ「力鬼士」は神聖なスモトリではなく、ゴブリンやトロールやゾンビめいた異形の怪物で、むしろバイオスモトリに近い。たぶんボウソウィ族に近い領域の異界から来たのだろう。もとはゴブリンのつもりだったが、そのまま過ぎるのでオスモウ成分を足した。うまくいった。土俵上の力士が大地の霊(ゲニウス・ロキ)と合一することは言うまでもない。"                   ――ライナーノーツより

◆蝦蟇膏(Gamaabura)

中級力鬼士。蝦蟇めいた風貌。全身から特殊な油脂を滲出させてまわしにも染み込ませ、掴みに来る手を滑らせる。油脂には傷の治療効果もある。

地蔵(Genomos)

ローブをすっぽり纏った小柄な老人。杖を突き腰を曲げ、顔には皺が深く刻まれており、長いあごひげを持つ。からくりの技術に長け、様々な知識を土矮夫の先祖たちに与えたという伝説の存在。

おれだ。そういうわけで、ライナーノーツだ。今月は逆プラ作品がひとつしか書けなかったが、その分少し長くした。ニンジャのアレもあるし、文量的にバランスはとれているだろう。要はTRPGの流れで、リプレイ小説っぽくした。njrpgのシステムで再現できそうだ。異世界ファンタジーということでエールッフ帝国と地続きにした。たぶんドラスタルとも地続きだ。

あまり複雑にしてもめんどいので一本道だし、このまま力鬼士のむれに突っ込めば確実に死ぬので、デウス・エクス・マキナ的な存在を出した。謎解きも戦闘も不完全だが、世の中そんなもんだ。なんかに繋がっていくだろう。来月は忙しいので逆プラ作品が書けない可能性があるが、思いついたらなんか書く。ニンジャのアレも挟むし、過去作アーカイブもまだ山積みだ。どこかで休もうと思うが、何も書かないと指がムズムズする。ぼちぼちやる。

環境によるだろうが、PC上ではnoteでの1行は33-34字だ。4行いっぱいに書けばおおよそ132-136字、1ツイート分になる。最近はそういうふうに書いている。140字いっぱいだと下に少しはみ出してやや見栄えがよくない。

【続くかも知れない】


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