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中国人と結婚してわかった意外な事。

中国人である夫と知り合った時、私は上司から「30代のエリート」だと聞いていた。実際、見た目も落ち着いていて、雰囲気も30代だと感じたので、なんら疑いもしなかった。ところが、ある時、「◯◯さん、もう26歳でしょう?仕事しないで結婚しないといけませんね」と言われ、??と思い、「あなただってそうでしょう?」と言うと、「えっ?僕はまだ23歳ですよ」となり、ゲーッ!となった。私が30代のエリートだと思い込んでいた人物は、ただの大学卒業したてのペーペーのメガネ君だったわけだ。

さて、その後付き合う事になり、のちに夫になる中国人は日本に駐在する事になる。なぜ、大学卒業したてのペーペーが日本に駐在できたか?それは20年以上前でさえ、日本駐在は不人気で行き手がなかったのだ。夫は大学時代の友人、その他の人から「大変だろうけど頑張ってね」と言われながら来日した。

20年以上前から、都会の中国人にとって日本は憧れの国では決してない。理由としては

・対中感情が良くない・不便・行く意味があまりない

詳しいことは覚えていないがそういった所だったと思う。私は単純に中国人はみんな日本に住んで親に仕送りをするんだろうと思っていたので、これにはかなり驚いた。何か理由でもない限り、日本駐在を希望する人は夫の職場ではいなかったので、日本に彼女(私)がいた夫はそれを隠して日本に来日したが、周りはみんな不思議に思っていたようだ。

夫は「準公用パスポート」を保持する駐在員として日本で勤務し始めた。駐在員生活は日本人の場合と同じで一言で言えば給料を使う必要がないにはないが、夫は右も左もわからない新人。日本駐在が長い上司の様々な領収書と格闘しながら、たまに私に愚痴をこぼした。私は駐在などとは無縁の人間だったが、日本人が中国や東南アジアの駐在でお手伝いさん付きで優雅に暮らしている程度は知っていた。でもまさか中国人も同じように日本で生活するとは思っていなかったので、びっくりした。

ところが、一歩外に出ると、日本では中国人とみただけで、「貧しい家に仕送りするために日本に住んでる人間」とみなされる。私も何度も「大変だね〜、仕送りとかしなきゃいけないの?」と聞かれたし、また少し贅沢をしたとしても、「日本で稼げてるんだね、よかったね」となって遠回しに、色々と詮索されたりした。

そんな時に、私自身も中国企業で働くこととなり、中国人エリート駐在員たちと一緒に仕事をすることになった・・・。続く・・・









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