フォローしませんか?
シェア
堕天狗
2019年11月20日 14:41
無言の時間は永遠に思えた。僕の目の前の巨大な鏡餅は怪訝そうな表情を浮かべるだけで、何も言葉を発さない。「What should I do?」鏡餅の顔を見上げながら僕は言った。1日目「この中にヘミングウェイはいない」はこちらから僕…著者。石川…最近彼女と別れた。こちらでは「タマキン」として登場。性豪。中村…留学経験あり。「僕」の母親の中では就職留年することになっている。吹野…人の心がない。
2019年11月9日 13:56
「あんた、アメリカなんて行くんじゃないわよ」「え?」中高の友達と卒業旅行に行く、ということを前々から匂わせていた僕は、事後報告で決定項を母親に伝えた。そのときのアンサーが上の一言だ。切れ味抜群。取り付く島もない。確かに、母が卒業旅行を後押ししてくれるかは微妙なところだった。そのために外堀を埋めようと先に父に相談して了承を得た。母にもなんとなく卒業旅行があること自体を匂わせて、【僕は旅行に行く