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そもそも言語化はどうやってスキルアップするのか?

そもそも人が生まれ育って、自分のことばとして使ってきた言語はどのようにしたらブラッシュアップされるのでしょうか?外国語のように多くの語や表現を覚えることでブラッシュアップするでしょうか?よく、たくさんアウトプットすればブラッシュアップされるというような意見も耳にします。
 これは非常に難しい問題です。正直、「理屈としてはよく分からない」というのが正解なのだと思います。多くの語や表現を知らないといけないし、アウトプットの経験も必要でしょう。ただ、だからといって、多くの語や表現を身につけ、アウトプットの機会があるとブラッシュアップできるかというと、そうとも言えないように思われます。「逆は必ずしも真ならず」です。
 これまでの研究から「認知」(推論、類推、思考、課題解決等)の発達と影響しているのではないかと考えられています。
 認知発達とのかかわりは、感覚的にも非常に共感できます。ひょっとすると、課題に向き合いながら言語が発達するから、認知能力も発達するのかもしれません。本当のところは分かりませんが、ただ、互いに強く影響しあっているのは間違いないと思います。
 加えて、これまでの現場での多くの経験も踏まえると、母語のブラッシュアップには、「自分よりも言語化スキルが高い人とともに課題解決等の活動を行うこと」ではないかと思っています。
 同じ課題を共有しながら、それを議論したりするなど一緒に解決しようとすることでブラッシュアップされていくという仮説です。
 真実は何か分かりませんが、わたしが最も腑に落ちる考え方です。
 

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