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外食という体験と価値について

しんぽ、というお店がある。

西荻窪にあって、いつ行っても海鮮が美味しく、日本酒の揃いもいい居酒屋だ。

妻と僕は、なにか嬉しいことがあったとき、なぜかいつもしんぽに足が向かう。記念日みたいな日は行かないけど、日常でちょっとした贅沢を味わいたいというときのしんぽ率はかなり高い。

特にカニクリームコロッケは名品だ。いつも帰り道に今日のベスト・オブ・しんぽの話をするのだけど、決まってカニクリームコロッケに軍配があがるので、もはや会話の意味をなしていない。いま思い出すだけで美味しいのだ。

しんぽのオススメで始まってしまったけれど、こういう後々になってまで楽しい体験を提供してくれるご飯こそが、外食の醍醐味だよなと思う。

正直、自分たちで作った方が美味しく安く楽しく食べれてしまうようなお店もある。でもそうではなくて、ふと思い出して食べたくなり、いきおいで電話をかけてしまうようなこと。

もうそのお店を知ってるだけでなんだか食の満足度が違う。それで予約がとれたら尚最高だ。

たまに残りの人生の食事の回数を計算して、一食一食に全力をかける人もいるが、僕はそこまで厳格には突き詰められないそうにない。

僕はいいことがあったときに、しんぽのようなお店を知っていて、それで舌鼓を打てることだけが嬉しい。

普段は家でご飯派だからこそ、外食というものの体験や価値を大切にしていきたいし、体験のデザイン、価値のデザインとして、この感覚は忘れずにいたいなと思う次第である。

と書いていたら、お腹がすいてきた。今晩はなにを食べようかな。

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小林 達仁

デザインに救われてきて、いまデザインで人を救いたいと思ってます。電通→BONXとデザインファーム。

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