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漫画のための!映画分析100本ノックwith Claude

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漫画を描くために必要な脚本の基本、工夫を映画の名作の分析を通して学んでいます。金子満13フェーズ理論を中心に、漫画でも使える要素を抽出。
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記事一覧

GPT4o映画シナリオ分析: 手に入れさせて全て奪え!エブエブにおける鮮やかな「破滅」

GPT4o映画シナリオ分析: 手に入れさせて全て奪え!エブエブにおける鮮やかな「破滅」

エブエブはなぜ愛されるのか?脚本から考えてみた複雑なテーマだからこそ、構造がしっかりした脚本(*壮大にネタバレします!)

『Everything Everywhere All At Once』は、複雑なSFテーマをコメディと令和的なな家族愛のストーリーで巧みに消化しやすくした作品です。この映画は、多次元の世界を舞台にした壮大な物語を描きながらも、観客に親しみやすいキャラクターと感動的な瞬間を提供

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Claude映画分析:観客を矛盾の狭間に突き落とせ!時計じかけのオレンジ

Claude映画分析:観客を矛盾の狭間に突き落とせ!時計じかけのオレンジ

Claudeで映画分析シリーズ今回の学びポイント:「自由意志とは?」という問いをどう切り取るか観客を矛盾した考えに落とす(そして考えさせる)構成

徹底した暴力の描写で観客を体制側の気持ちにさせる

ゲスい主人公でも共感の余地をあたえている

機械仕掛けのオレンジとは『機械仕掛けのオレンジ』はキューブリック作品の代表格で、アンソニー・バージェスによる1962年のディストピア小説をもとにした映画です

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Claude映画分析:障害者は親失格?I am Samに学ぶ脇役の使い方

Claude映画分析:障害者は親失格?I am Samに学ぶ脇役の使い方

Claudeで映画分析シリーズこの映画の学び:観客の代理人を散りばめる抽象的なテーマは原始的なテーマと結びつける(身体障害者への偏見という抽象的なテーマを親子愛というピュアで原始的なテーマと結びつける)

観客の代理人を何人も配置する(自分も偏見を持つ一人だと実感させる)

破滅の中を、主人公は自分の力で立ち上がる

I am Samについて『I am Sam』は2001年に公開されたアメリカ映画

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漫画のための!Claudeで映画分析100本ノック:はじめに

漫画のための!Claudeで映画分析100本ノック:はじめに

いい漫画を描くにはいい絵だけじゃダメ(あたりまえ)私は趣味で漫画を描いています。主にAIを使っていますが、中にはAIがあれば簡単に作品が描けると思っている人も多くいます。
ただ、実際に描けばわかるのは、いい絵が並んでいても面白い漫画には到底ならないということです。

シンプルな絵だってストーリーや構成次第で超絶面白い漫画になります。

嘘だと思ったらこれ読んでください。

絵自体は結構シンプルでギ

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