深夜の夫婦トーク

朝、昼、晩と妻はマンガを描いたり、私は勉強したりしている。双極性障害という病気のせいもあり、疲れやすいので昼寝もする。二人して自宅警備員をしているが、意外と忙しくしているのだ。

そんな私たちが一番コミュニケーションをとるのが深夜である。薬を飲んだ後は一日の終わりがやってくる。そんな時間を楽しむのだ。私達は、それを夫婦トークと呼んでいる。

毎日一緒にいるので話が尽きる、と思いきやそうでもない。今日のご飯の感想や、明日の予定の確認、マンガの進捗、テレビの話など話題は尽きない。昔話を繰り返すこともある。もちろん、家庭内に問題があれば、それが最優先の議題だ。

夫婦トークにはタバコが欠かせない。話の区切りで一本吸う。吸っている途中で話題が生まれることもある。話しているときというのは頭が働いていており、タバコを吸うことで脳が休憩して、ふとしたことを思い出すから話題がポンと出るのでは、というのが私の予想だ。

夫婦トークはのんびりした時間が流れ、一日の癒しとなる。ときには、ついつい話し込んでしまい、寝るのが遅くなることも。それだけ充実した時間であり、私たち夫婦にとって大切な時間なのだ。

夫婦のコミュニケーションの形は様々であろう。会社勤めなのでLINEでやり取りすることが主なこともあれば、家で無言が続くことが、コミュニケーションの場合もある。朝食や夕食の時間が主なコミュニケーションの場ということもあるだろう。私たち夫婦は、夫婦トーク、深夜の談笑が、主なコミュニケーションだ。

深夜にコミュニケーションを、時間を気にせず取れるのはお互いに自宅警備員だからならではだ。これが勤め人ならば、次の日の仕事があるのでたくさんの時間を取ることはできない。量が全てではないが、私たち夫婦は睡魔が来るまで、時間をいくらでもとることができる。私の退職も悪いことばかりではなかった。

かけがえのない夫婦トーク。これからも続いていくだろう。

ブログとはまた違ったテイストです。