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「ゴジラ-1.0」を聖地「TOHOシネマズ新宿」にてMX4Dで鑑賞🎥

おじさん3人組で「ゴジラ-1.0」を鑑賞。それも聖地「TOHOシネマズ新宿」で。映画館に近づくにつれて、ゴジラの咆哮が響いてワクワクする。しかも今回はMX4Dで鑑賞。MX4Dは、座席の動き、匂い、水などで映画の演出するシステム。座席が映画の内容に合わせて様々な方向に傾斜したり、エアーブラストが用いられたり、触覚を感じさせる演出が行われたりと様々な技術が使用されている。 値段は倍になるが、臨場感は抜群。まさにゴジラ襲来を実感できる。ゴジラに殺されるなら、一瞬で踏み潰されて即死だから本望だ(ヒグマに喰われるのは、痛そうで勘弁して欲しい)。


 終了後は近くの「はやしや」で感想トークの打ち上げ。3人の意見感想をランダムに記述。今回で自分は「ゴジラ-1.0」鑑賞は3回目。ようやく相模湾で「海神(わだつみ)作戦」に翻弄されたゴジラの膚が損傷しているのが、よくわかった。また4隻の駆逐艦のうち2隻が、ゴジラの光線で爆破消失したシーンも確認できた。今回のゴジラの顔は犬っぽくて可愛い。そして尻尾が太いのが、力強くていい。尻尾を振り回して、銀座の日劇ビルを破壊するのが、男子の破壊願望を充足させる。相模湾のゴジラが海面を泳ぐシーンの水泡が2億6千万個もあるのもすごい。「白組」の25歳のスタッフが作り上げた超リアル。ちなみに自分が一番怖いと思ったシーンは、ゴジラが銀座を襲撃した際に、その光景を取材していた記者たちが倒壊したビルの屋上から滑り落ちる場面。それは初代ゴジラで東京🗼タワーで実況中継していたオマージュだそうだ。その時はアナウンサーは死を覚悟して「さようなら」と言ったそうだ。と同時に「タイタニック」からの着想と言えなくもない。駆逐艦4隻に元海軍の人々が乗るシーンは、「バトルシップ」で退役軍人たちが「ミズーリ号」を動かすオマージュ。同行者からは「海神作戦」と「オキシゾンデストロイヤー」の違いを解説してもらう。前者は水圧殺、後者は窒息死を狙ったもの。「海神作戦」後の艦上の敬礼には痺れた。敬礼って、リスペクトの行動としては最高。どうしても納得いかないのが、海中でゴジラが直立できること。水球経験者の自分としては「ゴジラが踏み足で立ち泳ぎしているのか?」と言いたくなる。
 ストーリーは一貫して、ゴジラ対敷島浩一(神木隆之介)の戦い。場面毎に神木隆之介の表情が一変するのがすごい。ヒロイン大石典子(浜辺美波)の病院での首の痣は、屍に再生力のあるゴジラ細胞が付着して、人間が再生したのではないかという推測。それなら大石典子以外にも再生した人が大勢いるのではないか。もし次回作があるなら大石典子たち再生族は、改めてのゴジラ出現に何らかの生態反応を示すのではないか。例えばガメラガールの草薙浅黄(藤谷文子)が、ガメラが傷つくと痛みを共有するように。人間とゴジラ細胞が融合していたからこそ、大石典子の敷島浩一への「あなたの戦争は終わりましたか?」という台詞が戦慄と感動を生んだ。太田澄子を演じた安藤サクラは、ツンデレだったけれど、相変わらずいい女だった。野田健治役の吉岡秀隆も、好感が持てて素晴らしかった。秋津淸治の佐々木蔵之介は、なんであんなにオーバーアクションだったのだろう。それはおそらく本人の演技というより、脚本のせいだろうが。橘宗作(青木崇高)の「生きろ」にも泣かされた。明子(永谷咲笑)ちゃんはまだ3歳。それであの名演は天才⁈ゴジラ浮遊装置を制作した東洋バルーンの従業員たちは、駆逐艦の船上でクレーン操作までやらされているのが健気。登場人物の一人一人に愛着が湧く。そしてこの映画は世界各国の人にわかりやすい。と感想は、ビールの酔いで朦朧としてきた意識の中で、止めどもなく続く。

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