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映画「ゴジラ-1.0」2回目の鑑賞+小説版読書

映画「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が封切。ゴジラ70周年記念作品。2回目の鑑賞。
https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
 初回を観た際は『ゴジラかわユス💕』一辺倒だった。その感想は、今でも変わらない。優れた造形、圧倒的なパワー、核への怒り、アニミズムへの畏敬、荘厳な音楽。そして多くの方々に映画の感想を聞いて『そうだったのか⁈』と驚愕した。銀座でゴジラが大暴れした後の気象。深度2,500mの相模湾海面で、ゴジラが直立歩行している不思議(あれは立ち泳ぎ⁈)。「シン・ゴジラ」との対比「官と民」「陸戦と海戦」「淡々と激情」。ラスト直前の病院でのシーンへの着眼には絶句。自分にはできない深い読みだった。まだ公開10日、これ以上はネタバレになるので自重する。怖しいまでの「再生」という次作への伏線。思った以上に仕掛けの深い映画だった。そしてたしかに日本人でしか作れないセンシティブかつウェットな文脈であった。




 ついでに友人に存在を教えてもらった小説版「ゴジラ-1.0」(ジャンプジェイブックスDIGITAL)を、サウンドトラックを聴きながら一気読み。小説版は著者が監督の山崎貴であり、セリフまでが映画と全く一緒。見落としていたシーンも含めて、映画ストーリーをそのままトレースできる。むしろ映像以上に、登場人物のセリフがストンと心に落ちてくる。主人公である敷島浩一の煩悶と絶望が鮮烈に伝わってくる。脇役である整備士・橘宗作や隣人・太田澄子たちの気持ちも痛いほどわかる。そして友人知人たちが、映画のあちこちで指摘したポイントが文中にハッキリと描かれている。彼らの慧眼を心の中でリスペクト。より映画の核心部分に迫ることができるのが、本書の魅力である。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0CM8KWKFC/


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