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三菱、三菱、三菱いぃぃぃ! 首吊り線と今後の株価

日経平均株価が好調で7連騰しましたが、ようやっと1月16日に利益確定売りと思しき下落を見せました。

私が保有している三菱商事の株も、それに合わせて下落したかと思いきや、上昇を見せていました。ただチャートを見ると不吉な兆候が…。


24/1/16取引終了後チャート

黄色の矢印で示した一番右の青色の線(ローソク足)。ちょっと分かりにくいですが、上に横線があり、そこから下に線が伸びています。

このようなローソク足の形を首吊り線と言い、株価が天井に近づいていることを示しています。一般的にはここで手じまいするところです。

              !注意!

以下、私の希望的観測がふんだんに詰まった分析と言うにもおこがましい言い訳の羅列となっております。まともに信じてどうなっても知りません。


そもそも私はローソク足のテクニカル分析をあまり信じていません。理由は自分のやり方が悪いのでしょうが、当たったことがないから。

また今回の首吊り線について何が起こったか説明すると、取引開始と共に株価が下落を続けたが、やがて下げ止まり上昇に転じて、取引開始を少し下回る株価で取引終了となったことを示しています。

最初に述べた通り、日経平均株価は7連騰をしており、また三菱商事も昨年12月から上昇を続けております。

このことから、今回の首吊り線は取引開始と同時に利益確定売りが多く出たが、やがてそれに値ごろ感を覚えた投資家が株を購入したため、元の株価まで戻したのではないかと考えています。


三菱商事に関する直近の悪材料は特に思い浮かびません。むしろエネルギーコストの上場と円安で業績は底堅いと見られています。

また好材料として、下記の記事がありました。

この記事では5大商社の保有比率引き上げを「可能性」とだけ言っていますが、火の無い所に煙は立たないということで総合商社の株価は上昇しました。

三菱商事の目標株価についても、東海東京証券が2,533円→2,800円、みずほ証券は12月末ですが2,900円、SBI証券の分析でも2,720円としており、終値の2,474円から更に上昇余地があるとしています。

また三菱商事の2Q決算通期見通しでは、最終利益を9,500億円としています。対して総合商社2位の三井物産は9,400億円です。

この2社、昨年の業績は首位三菱商事が1兆1,806億円、2位三井物産が1兆1,306億円で、500億円の差が開いていました。

昨年度は資源高の影響があったため、三井物産は資源で総合商社首位の7,482億円を稼いでおり、対して三菱商事は6,099億円となっております。三菱商事にとっては▲1,500億円三井に後れを取っているといったところですね。

なのに三菱商事の方が業績が良かったのは、非資源分野で稼いでいたからです。その額は三菱5,707億円、三井3,868億円で、約2,000億円の差があります。

それを考えると、三井物産9,400億円の見通しに対し、三菱商事9,500億円というのは、差がなさすぎるのです。三井が盛りすぎているか、三菱が保守的かのどちらかなのです。もし三井を正しいとするなら、単純計算で三菱商事は9,400億円 - 1,500億円 + 2,000億円 = 9,900億円は見込んでいないといけないわけですから。

では三菱と三井、どちらがより正確な予測をしているのか。私は三井だと思っています。資源は価格が安定しないため、三菱も三井も保守的に見積もっているはず。であれば、資源中心の三井が業績を盛りすぎているとは考え難いからです。

また2Q決算発表時に、金属資源の業績を保守的だとする質疑応答があったことからも、三菱はまだ業績の上振れ余地があるのではないかと思います。

株価は投資家のコンセンサスを上回れば上がり、下回れば仮に業績の上方修正があったとしても下がります。三菱商事の通期コンセンサス予想は税後985,489百万円で約9,900億円。対して三井物産は969,733百万円で約9,700万円です。

3Qの決算発表は三井の方が早く2月2日。三菱は2月6日です。昨年の両社の3Q実績通期見通しと2Q実績通期見通しの上方修正額では若干ですが三菱の方が大きかったです。といっても200億だけですが。それより三井と三菱の両方が業績を1000億も上方修正をしたことが重要です。
今回も2月2日に三井の業績がコンセンサスを上回れば、三菱の業績も期待できるのではと思います。2月2日の三井物産の決算はイベントです。


ちなみに最初に話に出した首吊り線の結果ですが、2日待った結果、下のようになりました。


24/1/18取引終了後チャート


1月17日の日経平均は下げましたが、三菱商事は一時2,600円近くまで上昇しました。本日18日も始値は前日より高かったですが、陰線をつけて昨日の終値と同じくらいになっていますね。上ヒゲを見ていると2,600円のところで抵抗されているような感じです。今の位置って昨年9月に付けた最高値近辺なんですよね。2,600円あたりでちょっと足踏みするかもしれません。首吊り線通りということでしょうか。ちなみに両日とも日経平均は下がっています。


ところで…
毎日株価に一喜一憂するのも疲れたなぁ。精神衛生上よくない。

ということで、結局OCOで注文を出しました。
OCOとは、「株価が幾ら以上になったら売り」と「株価が幾ら以下になったら売り」の、いわゆる指値と逆指値を同時に行う注文方法です。

私は三菱商事を高値掴みしていたので、損益0円の時点で売り、そして個人的目標株価の2,705円に到達しても売りという注文を出しました。あまり多くの良くは出さないスタイル。

これで安心して眠れるぜ!


手軽にテクニカル分析を学ぶならこれ。

波動もさることながら、相場格言からチャートを見るのに分かりやすい本です。

三菱鉛筆は三菱グループではありません。

同じく三井、住友の研究もあります。

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