かめはち

都内の会社で経理をしています。大学で金融を学んだ後、新卒一年目から投資信託やETF、N…

かめはち

都内の会社で経理をしています。大学で金融を学んだ後、新卒一年目から投資信託やETF、NISA、iDeCoを始めて資産運用していました。その後は個別株に興味を持ち、約3百万円を6銘柄に投資して年間約15万円貰える体制を作りました。投資歴約10年。米国株やオプションも少し齧りました。

最近の記事

アホな理由の寄付金

先日母校から時報の冊子が届き、毎回の例に漏れず寄付金のお願いが入っていました。 我が母校は寄付金の集まり具合が他校に比べてぶっちぎりで悪いらしく、それを受けてかは知りませんが今回は募金額に応じて特典が付くようになっていました。 私は寄付というものを投資だと考えています。資本を投下することにより、組織に貢献したという満足度というのもそうですが、例えば学校ならば母校の発展や若者の成長というリターンを、研究への寄付ならばその成果というリターンを求めて行うものだと考えています。自

    • 大学研究の実用化について

      本日の日経新聞の記事にこんなものがありました。 世界大学ランキングで見るとトップ勢は欧米の大学で占められていますが、日本の大学の持つ研究力は、大学のその先にある企業の製品シェアを見ても決して欧米勢に劣るものではないと考えています。 実際にこの記事でも、大学による特許数は米国に負けはしていますが2倍の差は開いていません。 つい昨日、「日本製鉄の転生 巨艦はいかに甦ったか」と言う本を読了したのですが、その中で、現在製鉄業が行っている水素還元製鉄の実用化のための試験炉を作ると

      • もうやめて!とっくに私のライフはゼロよ!!!

        三菱商事の株を2,463円で以前購入して、現実的な線として2,700円を上回ったら新NISAの資金のために売却するつもりでした。 タイミングとして狙っていたのは第3Qの業績発表で、三菱商事の2023年度最終見通しが上方修正されて株価が上がることを期待していました。だって円安だったし第2Qの見通しが甘いと思ったんだもん。 商社株に限った話ではありませんが、同業他社が先行して業績発表をする場合、その業績を参考にした株主が株の売買をするため、関連する会社の株式も上下する傾向にあ

        • 日本人の金融リテラシー

          本日の日経新聞の記事でこんなものがありました。 三菱UFJフィナンシャル・グループが資産運用の会社に出資してグループに入れるというものです。 他のメガバンクを見ると、三井住友はSBI証券とネット証券分野を強化し、みずほも同様に楽天証券とネット証券分野を強化していることから、今回の動きも銀行の異業種参入と捉えられていますが今回のは少し色が異なるように思われます。 なぜなら、他のメガバンクはネット証券との連携ですが、今回の三菱UFJの出資は資産運用会社との提携だからです。

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          日本株増配株投資の実力 実際のところ儲かるの?

          米国は株主還元への意識が高く、米国株には60年以上増配を続けている企業も存在します。それだけ稼げているのか、半ば意地になっているのかはともかく。 私は日本株中心に投資運用をしていますので、日本の増配株についてお話していきます。 日本で最長連続増配記録を持っているのは「花王」で33年です。以下、「SPK」25年、「三菱HCキャピタル」24年と続きます。 ところで連続増配株って儲かるのでしょうか。「花王」の場合は利回り2.5%~3%程度。ダンヤモンドzaiの連続増配株ランキ

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          個別株をやるなら知っておきたい株式会社の仕組み

          「株式会社の仕組み」と銘打ちましたが、この記事の目的はEPS、つまり一株当たり純利益や配当性向の考え方を知ってもらうためのものです。 株主の権利まで書いていますが、EPSと配当性向だけでもご理解いただければと思います。 突然ですが、株式会社って誰のものでしょうか? 社長のもの?従業員のもの?いえいえ、正解は株主のものです。 株式会社とは、株主が資金を出し合って会社を作り、経営のプロである社長以下取締役などの経営陣に、会社を経営してお金を稼いでもらうという仕組みになってい

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          素人は手を出すな!信用取引とは?

          「信用?大丈夫!俺上司に信用されてるから!」 …ちゃうねん。そうやないねん。 信用とは…金! <株式購入時の現物・信用の選択> 株を購入するとき、現物取引と信用取引が表示されると思います。 下はSBI証券の画面ですが、赤く囲ったところですね。 はじめて見た時はどっちにすれば良いのか分からないと思いますが、必ず「現物買」「現物売」を選んでください。 決して「信用買」「信用売」は選ばないようにしてください。 なぜならば、信用売買とは、破産への入り口になりうるからです。

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          逃げるが勝ちだが腹が立つ

          保有している「ソシオネクスト」の信用倍率、まあ以前から600倍とか高かったのですが昨日見てみると… …は?信用倍率2,804倍? いやいや、流石に高すぎでしょう!こんな数字見たことない!これ株価の上値が重くなるどころか大幅に下がるレベルの倍率でしょ!? 信用倍率が高いということは信用買いが多いということなので、将来の売り注文が多く控えているということ、つまりは株価が将来下がりやすいということです。 信用倍率2,804倍なんてなったら逃げるしかあるまい!株価が下がる前に

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          投資信託ってどれだけ儲かるの?米国株投資信託編と私のiDeCo

          前回は「全世界株式投資信託」のシミュレーションを行いました。 今回は「米国株S&P500投資信託」のシミュレーションをしていきます。 〇米国株投資信託の運用シミュレーション 直近の10年では、「全世界株式」よりも「米国株」の方がパフォーマンスが良かったのです。前回の「全世界株式」ではリターン7.8%としましたが、今回の米国株は直近10年のリターンが10%とされているのでそれを使用します。 尚、今回もSBI証券の積立投資に倣って、 ①月5万円・年間60万円の投資をした

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          投資信託ってどれだけ儲かるの?複利の基礎と全世界株投資信託編

          米国株投資信託シミュレーションはこちら 新NISA(以下NISA)では、個別株やETFの生涯投資枠が240万円なのに対し、投資信託だけで運用した場合は生涯投資枠は360万円になります。 以前の記事では投資信託を紹介し、その中でもおすすめな「全世界株式投資信託」と「米国株式投資信託」についてお話しました。 今回は、実際に投資信託に投資をした場合、将来どれだけの金額になるのかを考えたいと思います。 その前に、運用に関する知識を2つご紹介いたします。前置きが長いので結果が早

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          三菱、三菱、三菱いぃぃぃ! 首吊り線と今後の株価

          日経平均株価が好調で7連騰しましたが、ようやっと1月16日に利益確定売りと思しき下落を見せました。 私が保有している三菱商事の株も、それに合わせて下落したかと思いきや、上昇を見せていました。ただチャートを見ると不吉な兆候が…。 黄色の矢印で示した一番右の青色の線(ローソク足)。ちょっと分かりにくいですが、上に横線があり、そこから下に線が伸びています。 このようなローソク足の形を首吊り線と言い、株価が天井に近づいていることを示しています。一般的にはここで手じまいするところ

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          インデックスファンドとアクティブファンドって何?

          投資信託やETFで出てくる言葉に、「インデックス(パッシブ)ファンド」と「アクティブファンド」という言葉があります。 ちなみに「ファンド」とは、運用のために集めた資金のことを言います。ただ単に「投資信託・ETF」のことと思ってください。 投資信託やETF関係の本だと出てくることの多い言葉ですが、果たして何を示しているのか、今回はそれについて書いていこうと思います。 <インデックス(パッシブ)ファンドとは> インデックスファンドもしくはパッシブファンドと言います。 「パ

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          日経新聞より新NISA 人気投資信託比較

          本日の日経新聞に、こんな記事がありました 内容は新NISAで投資する投資信託について、全世界株式と米国株S&P500との比較でした。 内容については特に目新しいものはありませんでしたが、幾つか情報として使えそうなものがあったので箇条書きに。 ・1989年からS&Pに投資をした場合、リターンは27倍に対して、全世界株式  だと12倍  →1989年だとジャパン・アズ・ナンバーワンの時代が終焉を迎える頃で   す。その後米国が台頭してきたことを考えると不思議なことではありま

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          NISAには裏がある?NISA・iDeCoができた理由の考察

          小倉優子さんが「NISAは国が推してるから裏がある。だから私はやらない。」と発言したそうです。 まあ、あるでしょうね、裏。別に知ったこっちゃありませんが。 ではどんな裏があるでしょうか。私が考えるに二つの裏があります。 予想される理由の一つですが、「国が税収を増やすため」です。 「え、NISAって株に関する税金を非課税にする制度でしょ?矛盾してない?」 仰る通りです。一見すると矛盾してます。 その矛盾を解決する鍵が、政府の進める「貯蓄から投資へ」のスローガンです。

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          うわっ…金の手数料、高すぎ…?

          三井住友銀行のOliveを調べている途中で、「三井住友フレキシブルペイゴールドカード」なるものがあるのを発見しました。 調べると、年会費が掛かるのですが一度でも年間100万円のクレジット使用をすれば、その後は年会費永年無料になるとのことでした。 ゴールドカード…、いい響きじゃないか。長財布からスッと金色に輝くカードを出して「支払いはクレジットで」なんて言ってみたいねかっこいい。 そうは言っても年間で100万円も使う機会ないしなぁ。株を買えば100万円なんてすぐ行くけど、そ

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          日本株はまだ上がる?日経新聞よりオプションの話

          日経平均株価が好調のようで、実に33年ぶりに高値を更新したとか。 そんな中、本日の日経新聞にこんな記事がありました。 画像だと細かくてよく見えませんね。要約すると、「コールオプション(株を買う権利)の取引が増えているから、みんな株価が上がると思っているみたいだよ」ということです。 ところで「オプション」って何でしょうか。 オプションとは、株を買う権利や売る権利を売買する、金融派生商品(デリバティブ商品)のことです! 「…一体こいつは何を言っているんだ?」となっている

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