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結婚について考える

没イチ・アラ還のわたしが今さらですが……次郎さんの記事を読んで結婚についてあらためて考えました。

亡き夫とはわたしが16歳のときに出会い、21歳で入籍しました。入籍後三ヶ月たったあとで結婚式をしたので結婚記念日を問われると入籍日か式の日?と迷いながらも式をあげた4月3日を結婚記念日として生きてきました。

なぜ、式の3ヶ月前に入籍したのかというと、12月に夫が青春時代を過ごした米国にふたりで旅をするにあたり、婚前旅行にしたくなかったために旅の前に入籍をしました。昭和の時代でしたから、けっこうそこは拘りどころだったのです。(どうでもいいがな、今なら……😆)

わたしが娘時代の昭和世代の女性にとって結婚はするものであり、当時結婚しないということは考えたこともありませんでしたから、早く結婚したいという夫の情熱にほだされたというのが正直なところです。

なれそめ書いた記事ありました。

そんな時代でも、21歳での入籍は早いほうでまわりの友人たちにもなぜそんなに早く結婚しちゃうの?もう少し遊べばいいのにとよく言われたものです。

当時は24歳を過ぎた女性は売れ残りを意味してクリスマスケーキと揶揄される時代でしたから、わたしの年代の多くの女性が20代半ばには結婚を決め、あたりまえのように子どもを複数産んでいました。

ご多分にもれず、子ども好きなわたしは結婚する前から子ども4人ほしいと決めていて深く考えることなくそのゴールに向かってまっしぐらの人生だったといえます。

良い悪いは別として、当時の社会背景とプレッシャーは、わたしにとって結婚するvsしないの選択肢すらなかったので考えずに結婚しただけです。

それでも、振り返れば結婚して良かった。

わたしにとって結婚は覚悟と献身(←昭和だね)でした。

最終的に想像を絶する冒険人生を歩んできましたが、もし結婚していなければ最後まで添い遂げずに途中で逃げ出していたかもしれません。🤣

さて、時代は変わりましたね。

なぜなら、現在ではすでにもう
「結婚をするのが当たり前」より
「結婚するもしないも自由」の考えが
一般的に定着してきたからです。

 by珈琲次郎


わたしには娘と息子3人がいますが、上3人はそれぞれのタイミング、それぞれのスタイルで結婚しています。最初に結婚したのは次男でした。ちゃんと計画をたて二人が力をあわせてとっても素敵な手作りウェディングをしました。

娘の結婚報告にはびっくりしました。2015年9月に夫婦でスペインに旅をしていたときのこと。"We got married"(結婚した)というタイトルのメールを滞在先ホテルで受信しました。次男夫婦が遊びに来たついでに証人になってもらえるからと、当時住んでいたオハイオ州の町のシティーホールで結婚してきたとメールで知らせてきたのです。

フィアンセとは長い付き合いで、息子同様に信頼していたので驚きはしたものの、「やってくれるわね」って感じでしたが、さすがに夫は「そんなだいじなことをメールで事後報告とは!!」と不機嫌になり、挙句の果てに「オマエの育て方が悪かった」とわたしにあたりちらしたのは、夫なりに娘のウェディングになにがしかの期待をもっていたからかもしれません。はからずとも父娘でバージンロードを歩く夢がぶっ壊れた瞬間でした。😂

そして長男タローも2018年8月にシティ・ホールで入籍を済ませたあと、イタリアンレストランを借り切りお披露目パーティをしましたが、我が家はなにぶん米国移住家族で親戚はいないので、招待客のほとんどが彼女の親類と家族でした。

我が家の場合、子どもたちのお相手が米国人なので結婚には常に親の宗教感が絡んでくることがやっかいです。いくらふたりが良ければそれでいいとはいえ、ここ米国でも結婚となればふたりだけのことでは済まされないこともあります。

末息子はずいぶん前から結婚なんて意味あるの?ふたりが良ければ結婚というスタイルにこだわらなくてもいいんじゃないの?といったことをよく言ってました。まぁ今ふうです。

ガールフレンドとの関係はもう7年ぐらい続いていて、母の目から見てもお似合いで安心できるカップルです。彼女のご両親も息子を好意的に受け入れてくれていて、わたしとも面識がありとてもいいご家族なので、結婚になんの障害もないふたりなのですが、結婚しないまま同棲生活を続けています。

そんな末息子(31)が最近、結婚するかもみたいなことを言い出しています。

「あれほど、結婚という紙切れに囚われたくないようなことをほざいていたのに……」

とわたしが突っ込むと、

「基本的にその考えは変わっていないけど、結婚していないことがめんどくさくなってきた」

😂と言いだしています。

外ではカップルとしてかなり認知されており、数々の社会保障も事実婚として恩恵を受けているのに、人に紹介するときにワイフと言えないことがややこしくなってきたようです。

子どもがいれば、なおいっそう結婚していないとめんどくさいことでしょうし、子どもがいなくても社会と関わると年齢的に結婚していないことが面倒と感じることも増えてくるのでしょう。

結婚に対する考え方は人それぞれだし、いっしょに家庭を作りたいと思える人とすればいいです。でも、結婚によって両親や親戚など、ふたり以外との関わりは増えます。そして、社会保障の多くが婚姻関係があるかどうか密接な問題となります。

今のわたしにとっても、夫の他界後に年金や夫の退職金を享受できるのも長年結婚していて亡くなるまで添い遂げたからこそなので、結婚していて良かった。😆

仲良くしているQPさんとわたしはこの先どうするのかな?とたまに考えます。経済的にわたしたちは依存しあわなくてもいいし、これから家族を作っていく必要もないので法的な縛りはどうでもよくなりました。わたしたちにとって必要なのは信頼と🐽🧡だけです。

でもわたしが結婚したいといえばQPさんは即答でYesと言うでしょう。わたしが結婚にこだわらないのは、心から信頼できているので"結婚"の力を借りて結びつく必要を感じていないからです。

とはいえ、夫の癌闘病で大手術をし、隣にいられるのも重要事項にサインできるのも配偶者だということを経験しています。若いときには考えない状況が年齢とともに起こりうる機会は増えるのも事実です。

QPさんとのお付き合いが1年を超え、ますます心地よく安心できる関係なのでそのうちもっと真剣に考えるときが来るかな?!!😁



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