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記憶に残るお菓子とは

商品名にインパクトがあること

買ってもらうためには覚えてもらうこと。覚えてもらうためには名前が大切だと思っている。

インパクトのある商品名は売り手の思い入れやストーリーがある。それを知ると食べてみたくなるし、一層じっくり味わえる。

わたしの住む埼玉県川越市は小江戸の古い街並みで有名だ。街並みに合わせるかのように、老舗の和菓子店が軒を連ねる。

こちらのお店ではたくさんの和菓子を販売する。その中でわたしの記憶に残ったものが3つある。

べにあかくん


「紅赤(べにあか)」というのはさつまいもの品種の1つ。さつまいもで有名な川越をイメージさせる名前だ。このお菓子はさっぱり、しっとりしたスイートポテトだが、紅赤もさつまいもの中では比較的さっぱりした味わいなので、重なる部分がある。

絵柄はないシンプルな包装だけど、黄色がさつまいもっぽさを出している。


こちらから

こちらから?え?どうして?と気を引くような名前。話を聞くと、感謝や愛情を自分から相手に表現するためのお菓子だそう。
「ちょっとした気持ちです」と、気軽に渡すのに向いてそう。

言葉にしなくても、お菓子のパッケージで想いが伝わるのって、何だか心がポッと温まる。

ぽくぽく

「焼き芋」をイメージしたお菓子。シナモン(ニッキ)を使い、焼き芋の香ばしい皮の部分を表現している。

この商品名「ホクホク」でなく「ぽくぽく」なのがまた良い。ホクホクはお芋の食感を表すのによく使われるけど、それがぽくぽくになるだけで印象が変わる。

野菜の芋が、軽くサクッと食べられるお菓子の芋に変わる感じ?

ちなみにぽくぽくの由来は、このイラストの人物(昔の江戸の商人??)の煙管の煙が上がっている様子を表しているらしい。「ポッポッ」みたいな…。
ああ。発音するだけで美味しそう!

こうして考えると、ネーミングは商品選びに重要だ。中身をイメージさせて、どんな味かと想像してワクワクしてくる。

食べる人のことを考えて選んでる時間や、由来を知って食べる時間も全てが「食の楽しみ」だと思っている。

あ、おもしろい。何でこの名前?と思ったら、由来を尋ねて、記憶に積み重ねていきたい。

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