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しまなみ海道・尾道にて|そして青少年の貴重な体験機会を意識的につくることMemo

二年前の2020年3月、息子くんの小学校卒業を祝う家族旅行を断念して以来、社会状況の変化だけでなく家族個々の状況も激変。なかなかリトライできず、悔しさを抱え続けてきました。

息子くんが旅行に対して要望していた事項の大半は叶わないながら、このタイミングで可能な、密を避けつつ機動的に動く行程案を検討し、急遽決行した父子ふたり旅でした。

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羽田から広島空港へ

広島空港から車でしまなみ街道を渡り今治まで。島々に寄りつつ尾道で一泊、翌日まち散策したら新幹線で帰る。息子くんとふたりの弾丸行程。

息子くんはこれが初めての飛行機。羽田までもリムジンバスにトライしてみるなど、自分としても経験値を積む。

しまなみ海道(車だけど)

来島海峡から大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島を経て尾道へ。強風、黄砂、花粉に見舞われつつも穏やかな道程。

自転車でゆくしまなみ海道は素敵だろうが、この日に限って言えば自転車は大変なことになっており、意地を張らずによかった。

Onomichi U2

しまなみ海道・尾道行程の宿泊先はOnomichi U2。大きい倉庫ながら落ち着く構成、素材感、照明、食事。何よりスタッフ。ゆっくり休んだ。

夜のLemmon, lime and bittersがカラダにしみ込み疲れをほぐす。朝のラタトゥイユとトーストが馴染んで手が止まらない。元気出た。

息子くんの知らない一面が見れたのも良かった。朝食のドリンクに紅茶を嗜んでいたり、U2の雰囲気が好きだと言ったり。

早朝の尾道散歩

Onomichi U2から海沿いを散歩する、尾道の日の出は6時半。すれ違うジョガー、サイクリスト。渡船に乗りこむ車、犬連れの夫婦。

渡船は車を載せると桟橋を離れ、潮の流れの少し上流に向かう。しばらくして波打つ音が耳に入る。日の出の頃の尾道水道。

日の出時刻の尾道散歩は清々しい。鳥から寄ってきてくれるとはさすが映画のロケ地(違

尾道トランスポーテーション

尾道のコンパクトな地形の中に、大小おり混ぜてさまざまな交通手段があるのが面白いと思い、2日目の予定を変更しロープウェイと船を体験。

尾道のこの眺望はずっと見ていられる。ふたたび歩きはじめる体力回復のための時間稼ぎではない。決して。

渡船で向島へ渡りネジパンを買い食いする父子。何処かにラスクとあんパンを置き忘れてしまった…

ディープ尾道はまたいずれ

朝食後、尾道は三軒家町を散歩。せめて外観だけでもとガウディハウスまで。いつかゆっくり味わいたい。

半日では尾道を巡りきれるわけもなく。せめて空間体験だけでもと強引に息子くんを押し込む。

尾道は丸1日、ベストは2泊必要だと思い知りながら時間切れ。新尾道駅へ向かう。

広島空港から車でしまなみ街道を渡り今治まで。島々に寄りつつ尾道で一泊、翌日まち散策したら新幹線で帰る。息子くんとふたりの弾丸行程、終了。

帰途の感想会

パパなりに頑張ったのではと息子くんに気を遣われつつ、良い反応を得て安堵する東京駅の感想会で一杯だけ手短に。

二年前、息子くんの小学校卒業を祝う家族旅行を断念して以来、社会状況の変化だけでなく家族個々の状況も激変。なかなかリトライできず、悔しさを抱え続けてきた。

息子くんが要望していた事項の大半は叶わないながら、このタイミングででき、密を避け機動的に動く行程案を検討し、急遽決行した父子ふたり旅。
岩手県紫波町の出張に一緒に連れて行ったりなど、少しずつトライはしていたものの、今回がやっとちゃんとした(?)計画。

これで代替したとは思っていないものの、少しずつでも積み上げて行ければ。

最後に|青少年期の貴重な体験機会を意識的につくること

2020年3月、まだ得体の知れない時期。家族4人で旅行するリスクを取る決断はできなかった。2021年の春にリトライを計画したが、変異種の動きを見て、やはりリスクを取る決断はできなかった。
学校生活や行事においても、先生方の尽力でなんとか形を変えつつも実行できるプランを検討して下さっていたが、それでも中止になったり時期未定の延期になったりする行事も多かった。

この2年間、期待しては意気消沈を繰り返してきた子供たち。だったら何ならできるの?いつならできるの?私たちの時間は今しかないんだけど。また延期?また中止?もういいよ実行できるならなんでも...父親としての無力を思い知るに十分な期間だった。
子供たちの人生で今しかできない体験の機会を、本気で作り出そうとしたか?状況を言い訳にしなかったと言い切れるか?自問の結果、いま父親としてリスクを取れるプランをやっと決行できたが、2年間を振り返ればこれで代替できたとは到底思えない。

先日、木下斉さんが「若者たちに旅の体験と学びを!GoToトラベルの運用で工夫できないのか」と提言されてました。
「どうしてもGoToやるなら、若者たちにこそGoToで割増支援を行ってあげてほしい。この2年間で最も割りを食ったのは人生に一度しかない若い時に様々な体験をすることだったと私は思う」と。

これはまさにその通りだ!!と首を縦に振り膝を何度も打ちました。

私自身は、やっと自分の子供たちに対して動き始めることができただけで、社会全体への視座など持てていなかったのが正直なところです。まして具体的な政策や事業として取り組むところまではまったくリーチできません。

とはいえ、青少年期の貴重な体験機会を意識的につくること。そのサポートをすること。これは大人の仕事だなと、今回の旅を通じてあらためて痛感していたところでした。

まずは自分の子供で手一杯ではありますが、ますます意識的に取り組もうと思った次第です。

というわけで両親にはまだまだ元気に過ごして頂かないといけませんね。よろしくです。

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