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進学と恋愛

高専時代を無事に乗り切ったが恋愛から取り残されたオタクは恋愛偏差値で言えば下の下の存在であることは想像に難くない。
実際に付き合ったこともなければ同年代の女性がどういったものかもわからないまま社会に放り出されることになる。

ここで自分は駅弁進学という道を選択した。理由はいろいろあるが大学に行くことで高専では出会えなかった人たちに刺激を受けて人生変わるかも…と思っていた。結果だけでいうと大学在学中に彼女と呼べる存在に出会うことはなかった。自分が変わろうとしなければ変わらないのだ。

大学で初めて合コンに誘われデビューした。女性と飲み会をし、趣味その他で盛り上がる場であるが、自分は酒に弱いことも相まってあまり得意ではなかった、が一人の女性と少しアニメの話で盛り上がって連絡先を交換し数週間やり取りしたのを覚えている。ただしLINEで会話したのみで再度会えることはなくそのまま自然消滅した。

自分としては女性と定期的にやり取りするだけでも精神体力いろんなものを消耗するのに、結果として何も得られなかったやないか!と憤慨したのはこじらせ理系のせいだろう。

大学は部活サークルゼミで一定の交友関係を築いていくのだが編入生にとってその輪に入るハードルは高い。新入生に混じった3回生を迎え入れてくれるところは少ないうえ、足りない単位を半年でリカバーするための鬼のようなテストの波に備える必要もあり、編入生以外とまともに人脈形成できるのはもとからコミュ力が高くないと難しい。

そんなこんなで無難な人脈と無難な成績で学部を卒業し、院進した。ただし院に入っても2年という短い期間で何も変わるはずもなく無難of無難な成績で修了した。

果たして高専から院卒に至るまで何か成長があったかというと学力がついた~とかコミュ力がちょっと上がった~とか漠然とした答えになってしまう。ただはっきりしていることは院進していないと今の自分はいないということか。今仮に高専5年の自分に戻れたとして就職か進学か選べと言われたら間違いなく進学を選ぶ。若い時の苦労は買ってでもせよ、とまでは言わないが楽な道を選ぶと碌なことがないことを学んだので学べる環境にあるのならお金を払ってでも学んでおくべきであると思う。

話が若干逸れたが
「在学中に彼女を作れなかったら一生独身」
という焦燥感に苛まれて4年間を過ごしたがついに彼女ができることはなかった。悪いことに同級生と先輩の影響を受けタバコとギャンブルを覚え持ち前のオタク力(ぢから)は上がっていた。出来上がったのは喪男(死語)である。

この時点で手詰まり感満載なのだが、人生わからないものである

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