やたらといいねがついたので…

noteの最初の記事を書いてから早1ヶ月。筆不精なのでもちろん記事なんて書いていない。

なのにやたらと通知がなる。

なるほど、年末にSMAPのいない年の瀬という記事を書いたからそれをファンの方が見つけて拡散してくれたようだ。

なので今回もまたSMAPについて。特に好きとか応援してなくてもSMAPと一緒に育ってきたらこんな感じですよ〜ってのをファンの方に見てもらえたらと願う。

僕は二十数年前、首都圏の郊外で中の上家庭のお気楽次男坊としてこの世に生を受けた。

実家べったりなキムタクとポテチ大好き大仁田厚似の母とさまぁ〜ず大竹似の金融機関勤務の堅物父の夫婦仲は悪かったが、嫌々したお見合い結婚なんてそんなもんだ。両親の愛情を受けちょっぴり過保護に元気よく賢く育った。

両親の仲が悪いので会話しなくていいよう必ず食事中はテレビをつけるルールが我が家にはあった。その為世代の割には珍しく重度のテレビっ子。特に要求しない限りは母が見たい番組が我が家の液晶の中にはずっと映っていた。追いかけていたわけではないだろうけど液晶のついてる時間の半分はSMAPの誰かが映っていたのではないか。

そして自分で言うのも恥ずかしいけど割と日本人のロールモデルな環境で生きてきたと思う。テレビっ子だから人並みよりSMAPを目にする機会は多く、だからこうした文章が書けているのだけど、僕の持つ「SMAP観」は日本人の典型的なものに近いはずだ。

母がヘビロテするロンバケの影響で年上のガサツさの中に可愛らしさのある女性か、Dear womanの流れるTSUBAKIのCMの影響でキャリアウーマン風年上お姉さんしか好きになれなくなったことを除いては。

また多くの人に記事を読んでもらい、SMAPが愛されていると思ったのと同時にどこが好きなの?と感じたのも事実。わざわざSMAP好きって言う人は90年代後半のキムタク直撃世代の女性だけだと思ってた。

だって彼らは米や醤油やカレー、ラーメンと同じ類の存在だから。いつでもどこでもなんとなくそこにあって口にしたら美味いというものなのだ。いくら食べても飽きない。おめかしして銀座や赤坂まで食べに行く必要はない。近くのコンビニかスーパーでいい。老若男女みんな好きだけどわざわざ好きというなんて野暮。そんな存在だ。

日本人にとってそんな風になった人間がどれほどいるだろうか。

野球の王長嶋、サッカーの三浦知良、テレビでは北野武、松本人志、タモリ。あとは人じゃないけど「上を向いて歩こう(sukiyaki)」。これくらいだろう。

それくらい1.3億人にとって当たり前の存在になるとは難しいことである。

大谷がいくら化け物じみた成績をアメリカで残そうとも、堂安がレアルやバルサに行こうとも、高度成長期の長嶋茂雄やJリーグ元年のキングカズのようなスーパースターに彼らはなれないだろう。お笑いでは霜降り明星がM-1をこれから何連覇しようと彼らが北野武、松本人志以上の存在になり得るだろうか。

SMAPは100年に一度の天才達ですら届かない存在になっていたのだ。そして平成の終わりより一足早く世の中から姿を消した。

しかし彼らは亡くなったわけではない。いつか再び集う可能性も高い。

だから思う。彼らはこれから先日本人が偉大な人物の喪失や大きな歴史的イベントに遭遇した時の為に練習をさせてくれたのではないか。

多くの日本人がストレスで壊れないために。

だから僕らはたまに思い出さなければならない。

直接吸うマヨネーズが美味しいことを、スーパーボールを3階から落とすと跳ね返ってくることを、言語学者が方言の一例として音痴なアイドルの口癖を挙げたことを、おじさんとおじさんの友情が成立することを、20年間真面目に生きていれば屋外で全裸になっても一度だけならみんな許してくれることを。

だってお別れはあくまで練習だったのだから。

サヨナラじゃ…ないよな?

#木村拓哉 #中居正広 #香取慎吾 #草彅剛 #稲垣吾郎 #森且行 #SMAP #ロンバケ #TSUBAKI #スマスマ #平成の終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?