ひよこの山日記

登山も人生もひよっこの、見た目もひよこっぽいアラサー女子が綴る山日記。 ためになること…

ひよこの山日記

登山も人生もひよっこの、見た目もひよこっぽいアラサー女子が綴る山日記。 ためになることは何ひとつないけれど、ゆるりと読んでちょっぴり笑って元気になってもらえたら🌼そんな山の記録です。

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気合いを入れたお知らせ

ひよこさんぽ という個人ブログを開設したのだが、お知らせと同時にその経緯について触れさせていただきたい。 🐣🐣🐣 これまでnoteを使って、趣味である登山中に起きた(やらかした)エッセイを書いてきた。 登山の世界に初めて足を踏み入れたのはサークルに所属した2年前で、ここまでの間にいろいろなことを教えてもらってきた。それは、サークルの方々が長年かけて培った知識で、普通に考えて資産だ。 だから、この貴重な知識は書き残しておきたいと思うようになり、エッセイの枠を越えようと思った

    • ドライバー講習登山の話。

      荷物の運搬が楽になったり、公共交通機関が整っていない場所にも行けるようになるということで、移動手段に車の選択肢が入るようになると登山の世界が広がる。大学3年生の頃に、免許合宿に行って以来運転をしていなかった生粋のペーパードライバーだった私も、運転に興味が出てきた。   超絶余談だが、その合宿は2週間山形県に滞在するもので、同じ時期に参加するメンバーの中に、瀬戸康二似の爽やかおしゃれ東大生がいた。しかも、そのイケメンと東京でも再会する知り合いになり、一生分のきゅんを使いきった

      • 私ともえこの登山道の話。

        私の山ライフは、もえこによって彩られている。 彼女とは、登山サークルで出会った。そのことだけで入会した意味があったと言い切れる。年齢も登山歴も同じだし、考え方も似ている。師匠からは漫才コンビのようだと言われるほど、しっくりくる存在だ。 そしてなにより、登山の楽しみ方が同じで、一緒に山に登る回数はNo. 1だ。お互い登山経験はひよっこで、永遠の初心者と名乗っている。なので、2人だけで行く山は案内表示が完璧な神奈川県の大山くらいだ。 彼女とは漫才コンビ以上に、運命共同体なので

        • 伝説のバイカラーストックの話。

          下山は今でも苦手だが、登山を始めた頃はもっと苦手だった。滑りそうになる地面を気にしながら歩くのは緊張して疲れるし、ずっと下を見ているので首も凝る。 そんな大変な下山を少し救ってくれた存在が「ストック」だった。※杖のような棒状のもので、体を支える点を増やして足への負担を少なくするために使う登山道具 神奈川県の大山に行った時に、その存在のありがたさを知った。 その日は、登りも下りもロープウェイを使わなかった。最後に男坂から下ったのだが、これまでの登山による疲労と、段差の高い階段

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        気合いを入れたお知らせ

          ゲレンデで起きた11分の1の話。

          私はウィンタースポーツビギナーなのだが、何を血迷ったか、スキースノボ合宿に参加することになった。 総勢11名のうち本格的な初心者は私だけで、去年スキーを始めたちょいビギナー1名、残りはみんなガンガン滑れるというラインナップだった。 で、このちょいビギナーさんは、2023年の顔として私の心に爪痕を残した人物、しょうまくんだ。➡️詳しくはこちらを読んでほしい そんなメンバーだったので食事時間以外は、ガシガシ滑るチームと、私+生贄先生チームに別れて行動した。 1日目、スノーボード

          ゲレンデで起きた11分の1の話。

          みおの話。

          社会人登山サークルに加入する際、1人では心細かったので、大学時代からの友人みおを誘った。彼女は現在、サークルの方は幽霊部員となっているが、お花見だったりグランピングだったり、アウトドアな趣味を一緒に楽しんでいる。 彼女とは、大学の子供会サークル(※小学生と公園でドッチボールなどをして遊ぶサークル)で知り合った。すでに仲良かった同じサークルの別の友人から、すごい子がいると紹介された。このすごいとは“時空の違う面白さ“を指している。   ある日、サークルの活動で鬼ごっこをやった

          クリスマスと金時山の話。

          昨年、クリスマスの前週末に、神奈川県は箱根にある金時山に登った。観光地箱根の温泉街にある山で、下山後の楽しみも多い魅力的な山だ。登山道の師と、私が所属する登山サークルの新代表というメンバーで、年末を締めるにふさわしい山行だった。   金時山は、体力レベルはそこまで高くなく、息が切れる瞬間はほぼなかった。かつ、クリスマスの前週というスケジュールなので、登山中の話題はクリスマスの話になった。 師匠はクリスマス箱根一泊旅行をしたことがあり、1日目に別れ話をした思い出があるというこ

          クリスマスと金時山の話。

          石割山と光り輝くブドウの話。

          山中湖にある石割山は、中腹にパワースポットの石割神社があったり、山頂からは富士山がきれいに見えて、お気に入りのハイキングコースの1つだ。 先日、私の大学時代の友人を連れて6人で向かった。 残念ながら当日は天気が良くなかった。パラパラと雨も降っていたので当初の予定よりも行程を短縮して、石割神社の往復コースにした。 雨がぱらついていて、もやがかかった石割神社は荘厳な雰囲気があって趣があった。富士山は見えず、歩行時間は半分くらいになってしまって消化不良だったが、雨登山も悪くないな

          石割山と光り輝くブドウの話。

          「岳」を読んだ話。

          漫画を読んで泣いたことはこれまでに2度しかない。(そもそも好きな漫画は「ちびまる子ちゃん」と「あたしンち」という趣味嗜好が影響しているのだろうが。) 1度目は言わずと知れた名作「スラムダンク」、2度目は山にまつわる話を描いた「岳」だ。 先日西穂山荘に泊まったとき、「岳」のポスターやTシャツが飾られているのをみた。「岳」は小栗旬主演で映画化していて、その際のロケ地だったようだ。それから気になる存在になり、スーパー銭湯の漫画コーナーでそれを見つけたときは、すぐに手にとっていた。

          「岳」を読んだ話。

          シリセードマスターになった話。

          雪山は、夏山と全く異なる。景色はもちろん、雪が積もっている分、ルートも違う。そしてなにより、下山は滑り降りることができるのが楽しい。 今シーズン最後の雪山は、残雪の尾瀬「至仏山」だった。しかも初めて小屋泊をするビッグイベント。小屋泊ということは、いつもの日帰り登山よりも荷物が多くなる。これまでで1番重い荷物を運ぶということに不安が拭えず、前日から緊張感が高まっていた。 当日、登山口に着いても緊張感は変わらない。気合を入れている私に、師匠が「荷物は持ってあげるよ。」と甘い誘

          シリセードマスターになった話。

          米炊き修行の話。

          登山以外の趣味は?と聞かれたら、食い気味に「食べること」と答える。 皆さんは「孤独のグルメ」という松重豊さんが演じるゴローさん(中年おじさん)が背広でひたすら飯を食う、というドラマを見たことがあるだろうか。私の食への情熱はゴローさんと似ている。 特にシンパシーを感じたのが、白米を尊重する姿勢だ。 私はなるべく、白米にタレなどを染み込ませたくない。あのなんでも受け入れてくれるような器の大きさを感じさせる、真っ白な状態はそのままにしておきたいのだ。白米ありきでおかずが活きると

          米炊き修行の話。

          桃色の片思いをしている話。〜しつこくも続編〜

          もうみなさんお忘れかもしれないが、こちらの日記の続きがあるので聞いていただきたい。 桃への気持ちが諦めきれない私は、7月に再度山梨へ行った。今度は乾徳山でナイトハイクをした後に、桃農園が経営するカフェで桃パフェを食べる計画だ。 さらに振られ慣れている私は、他にも候補のお店をいくつか挙げておいた。我ながら学習能力の高さが光っている。 当日、夜中の1時に出発して早朝4時に登山口に着いた。 ナイトハイクをするのはこの日が初めてで、登山前のエネルギー補給のタイミングがよくわからな

          桃色の片思いをしている話。〜しつこくも続編〜

          赤岳に登った話。[後編]

          前編は↓から。 バテないようにゆっくりと登りつづけ、順調に行者小屋まで着いた。「ここから急登だよ。」と言われ、気合を入れ直す。 そこからはハシゴのような階段や、鎖を使いながら登る登山道に変わった。それまではわりと緩やかだったので驚かされた。同時に景色は開けてきて、視界に圧巻の山々が映り込む。こんな顔も持っていたのか!とギャップを見せられたような感じだった。 ここからは標高も上がる。深呼吸を意識して高山病に気をつけながら、歩を進めた。 小さく天望荘が見えてきた。ここまで来た

          赤岳に登った話。[後編]

          赤岳に登った話。[前編]

          こちらの日記で書いた20代の若者、しょうま君に会うため、私と千鳥ノブばりのツッコミを披露した友人と、指導係2名に付き添ってもらいながら彼が働く赤岳天望荘を目指した。 天望荘のある赤岳は登りのコースタイムが5時間ということで、初心者の我々はトレーニングをしながら備えた(最終的にこの時の自信だけで臨むことになったのだが)。この夏のビッグイベントだった。 ちなみに、この塔ノ岳の結果を嬉々として師匠に伝えたら、「やっと歩けるようになったか。」と言われた。それまでの我々は山を歩いてす

          赤岳に登った話。[前編]

          コースタイムを気にした塔ノ岳の話。[赤岳トレーニング編]

          前回こちらの日記で書いた若者に会うため、まさかの赤岳に登ることになった。 登山スキルの無い私には無理だと宣言していたのだが、あの時のシルクの話などを会話に持ち出しすぎて、これは会いに行くしかないと唆された。 ただし、簡単には行ける山ではない。自分の体力も心配だ。8月末の本番に向けて、友人とトレーニング登山を決行することにした。 神奈川県の塔ノ岳は、標高差や歩行時間がトレーニングにはちょうどいいということで、この日記以来の塔ノ岳を目指した。 前日、ルートを確認した。今回は1

          コースタイムを気にした塔ノ岳の話。[赤岳トレーニング編]

          キリコミコカリコミコの話。

          知識が豊富で尊敬に値する人を師匠と呼びたがる性質がある私だが、もれなく登山道にも師匠がいる。街にいると違和感を感じるほどの山族で、登山経験の豊富さはもちろん、山の楽しさを伝えたいという思いが人一倍強い人だ。 師匠との山行でも忘れられない1つなのが、キリコミコカリコミコの雪道ハイクだ。この早口言葉のような名前もお気に入りポイントで、漢字で表すと切込湖刈込湖となり、2つの湖を指す。雪が積もった2つの湖で、豚汁を作って食べるという山行だ。 これまで師匠の口から、山に鍋を担いで行

          キリコミコカリコミコの話。