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世界一需要のないナマコのさばき方を紹介しよう。

もう7日だというのに、まだお正月ネタを引っ張ります。
おせち料理に入っているナマコ、さばいたことありますか?

我が家ではナマコを触れるのが私だけのため、毎年大みそかにはこの仕事をやらされています。
見た目はグロいですが、魚みたいに血は出ないし内臓も複雑ではないので、割と簡単にできるはず。赤ナマコも青ナマコも工程は同じです。水族館のヒトデとか触れる人は案外いけるかも。

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おー気持ち悪っ

表面は見た目通りぬめぬめしています。なので、ぬめりを取るために塩で洗います。タコなどと同じ理屈ですね。
まな板の上のナマコに塩をふりかけ、その上にボウルをひっくり返して、ぐるぐるかき回します。

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激しすぎてぶれている

ある程度かき回していると、柔毛の感じがなくなって表面の色が変わってくるはず。ぬめりが取れている証拠です。あまり時間をかけすぎると鮮度も落ちてしまうので、神経質にならなくても問題なし。

ざっと水洗いして、包丁を入れていきます。ナマコは滑って切りづらいので、包丁はできたら研いでから使ってくださいね。
どっちが頭でどっちがお尻なのか、わたしもいまいち分かっていないのですが両端を切り落とします。1センチぐらい。

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すまぬ、3匹目なのでいろんなのが飛び散っている

次に、比較的ぽよぽよしているお腹の面を縦に切ります。お腹だけを切るのが難しかったら、一気に縦に2等分してしまっても大丈夫。どっちみち後から切るので。

縦長いチューブ状の内臓が出てくるので、それはちぎってしまってください。
流通する段階で自ら内臓を吐き出しているのもあるので、内臓がない個体もたまにあります。ラッキー。

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開いて内臓をちぎるとこんな感じ

内側に、肌色の縦じまがあるのお判りいただけますか?
これを手で剥いでしまいましょう。取らなくても問題はないのですが、食感に違いが出ます。歯に詰まりやすくなります。

両端の切り落としたところも、触ってみて硬そうだったらもっと切り落とします。赤い部分は完全に除去してしまいます。

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綺麗になった!

どうですか?食材らしくなりましたでしょう。
ぬめりを取ったことで、表面の柔毛感がなくなっているのも見て分かると思います。
スピードが命です。ここまでは流れ作業にせず、1匹ずつ仕上げていくのがコツです。

ここからは簡単。ナマコを縦に割って、薄く切っていきます。

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見慣れた形に!

切ったものは、塩抜きもかねて水につけておきましょう。

全て切り終わったらボウルにあげて味付けをします。
我が家では大根おろしとポン酢に一晩漬けるのが定番です。味付けはきっと好みがあるので、クックパッドなどを参考にしてみてください。

ナマコのさばき方、いかがでしたか?
魚より簡単じゃんって思いませんでしたか?
何しろわたし、ナマコやイカはさばけるのに魚はさばいたことないので、本当に、触ることができて包丁が持てればみんなできると思っています。
ナマコの旬は冬です。ぜひ挑戦してみてください。

そして、わたしがいま挑戦したいのがホヤをさばくこと。釜山で食べたのが美味しくて、スーパーで見かけるのに未だに手を出せていないのである。
今年中に挑戦したら、またさばきかたを紹介したいと思います。

読んでいただきありがとうございます!