「変わってないね、相変わらずだね」十数年振りに再会した仲間たちとの第一声はこうだった。そしてすぐさま近況を語り始めた。特に気を遣うこともなく、話が弾む。

高校、大学と同じ学び舎で過ごした、懐かしい友人たちと久しぶりに会うことができた。

私たちは、高校の3年間そして大学の4年間キャンパスでコミュニケーションを深めた仲のいい友だちだ。大学時代は何処に行くのも何をするのも、いつも3人で行動していた。

それぞれの青春時代をお互いがよく知っている。恋の始まりもそして終わりも語り合った仲だった。

「変わらないね」と言いながらも、お互いにそれぞれ違った道を歩んで今がある。友人たちはそれぞれ結婚し、家庭を持ち、これまでには様々な出来事があった。多くのエピソードと共に、悲しみや怒り、忍耐そして幸せな出来事を重ねてきている。

間もなく人生70年を迎える私たちは人生の納め方まで考え始めていた。

共に青春を過ごした仲間たちの今はどこか似ていてどこか違う。久々の再会で、それぞれの人生が本当に愛おしいと思えた。

 
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