見出し画像

ふるさとに「だんだん」

「だんだん」って「ありがとう」と言う意味の方言です。
「だんだん」ほんわかしたいい響きでしょう。
「だんだん」は私のふるさと愛媛県松山市で使われている伊予いよ弁です
「お母さん、みかんを送ってくれてだんだん」と言う風に使います。

私は生まれてから66年間、ふるさと愛媛を離れたことがありません。小学校の教師をしていた父の転勤で県内を何か所か移動したことはありますが、人生のほとんどを瀬戸内海ののどかな地域で過ごしてきました。

ずっとふるさとの優しさに包まれて過ごしてきたので、その居心地の良さが当たり前になっているかも知れませんが、愛媛は私にとって大切な場所です。

愛媛県は同じ愛の文字がつく愛知県と間違えられることがあって、県民としてはとても寂しい事です。愛媛県は神話の中の女神の名前「愛比売えひめ」からとっている県名なんです。神話からその名前を取っている県は愛媛だけだとか。愛媛という県名素敵だと思いませんか。私は大好きです。

私の妹は35年近くふるさと愛媛を離れて東京で暮しています。
妹から先日、羽田空港のデッキから撮影した映像が送られてきました。
「友人を空港に送りに行って、あまりにも空が青く美しかったので、ふるさと愛媛に飛んで帰りたくなった」と書かれていました。

そう、彼女にとってふるさとはとてもとても大切な場所なのです。

私は妹からのメッセージを見て、ふるさとへの熱い思いを感じました
人の優しさや思いやりに触れた時、感動した時、時には寂しさを感じた時、心が揺れる時にふるさとへ思いが募るのだと想います。

ふるさとには、人を癒し元気にさせる力があるのです。

私がnoteで愛媛の事を書くことが多いので、妹はその度にふるさとへの思いを強くしているようです

「路地裏のうどん屋さん、ことり懐かしいねー

労研饅頭ろうけんまんとうあっさりして美味しいね、お取り寄せ出来るんじゃろ」

萬翠荘ばんすいそうは昔と変わらないたたずまいじゃねー」

梅津寺ばいしんじはお父さんとよう行ったよね、梅がきれいじゃった」
私の投稿にLINEでこんな言葉が返ってきます。

最愛の母がいて、自分の幼い頃から親しんだ風景があって、家族や友人との大切な思い出がそこにある。自分のルーツがその場所にあるから原点に戻る気持ちでふるさとに帰りたくなるのかも知れません

地元に住んでいる私ですら、旅でほんの暫くふるさとを離れた時、帰りの飛行機の中から瀬戸内に点在する島々が見えると、「あー、やっと帰ってきた、やっぱり落ち着くなー」そんな気持ちになるものです。

この上なく愛媛を愛する私は、地元の魅力を全国や海外の人に知って欲しいとnoteでも愛媛情報をたくさん投稿してきました
愛媛の素敵をPRしたいからです。
その中から8つの記事をご紹介しておきます。


海も山も近くにあって、穏やかな瀬戸内海に面している愛媛には自慢できるスポットが本当にたくさんあります。
海と島の魅力が存分に楽しめるサイクリストの聖地「瀬戸内しまなみ海道」や四季折々に美しい表情を見せてくれる西日本最高峰の「石鎚山」
そして日本最古の温泉「道後温泉」、遍路文化を今に残す「四国霊場八十八箇所を巡る遍路道」など、見どころを上げたらきりがありません。
私は、愛媛県はどこよりも癒しのおもてなし文化に溢れた地域だと思っています。

それはそこに住む人たちの人情が厚いからです。ゆったりとしたのどかな地域だからこそ、せこせこしない大らかな人が生まれるんだと思っています。





路面電車がガタゴトと走るのんびりとした県都松山、過ごしやすく温かい人情豊かな町です。

先日、妹に愛媛自慢の高級柑橘「紅まどんな」を送ったら、さっそく「本当に美味しいねー、だんだん」とメッセージが届きました。
その甘くフルーティーな味わいはもちろんですが、ふるさとの味覚と共に届いた家族の愛情が嬉しかったんだと思います

調子がいい時もそうでない時も、どんな時でも優しく包み込んでくれるふるさとは母の懐の温もりに似ているのかも知れません。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《寂しい事があるとふるさとを思うんよ》


「ふるさとには特別な人情があるし、見慣れた風景は人を癒してくれるけんね、ふるさとを離れとってつまずいた時とか寂しい時に思い出すんよ、小さい時の原風景が懐かしなるんよね」

「お母さんはふるさとを離れたことあったっけ」
「県外にちょっとだけおったねー、でも身内の人のところにおったけんそんなには寂しなかったわい」

「あんたふるさとに錦を飾る言おう、ふるさとは特別な存在よ」

ふるさとの話は終わりがありません。きっと地元を離れて同郷の人に出会ったらふるさとの話ですぐ打ち解けるはずです


 ふるさとは恋しきものよ十二月


母は東京に住む娘の気持ちを思って句を詠みました。コロナ禍で暫くふるさとに帰ってこれていない妹はいつも母のことが気がかりなのです。

二人をつなぐのは毎日のようにかかってくる電話です。母は娘からの電話にハイトーンで答えています。娘に元気である事をアピールしているのです。
母なりの親心です。


最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。

この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗





この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?