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江戸時代のサスティナビリティは素晴らしい。

月に一度学びのために訪れている講演会があります。その日の講演には着物を粋に着こなしている女性が登壇しました

その女性は日曜日の全国ネットのモーニングショーのコメンテーターで、江戸時代の生活文化や美術、文学を研究している、田中優子ゆうこさんです。法政大学で昨年三月まで総長を勤めていた才女です。

講演のテーマは「江戸から考える・持続可能社会」です。
田中さんがお召しになっている着物の話から始まりました。

着物はもともと解くことを前提に作られていて、洗い張りという作業によって、古いものを蘇らせます。
着物のクリーニングのような洗い張りの作業は、汚れたり古くなった着物を解いて反物の状態に戻した後、洗ってのりを引いて、元の風合いを取り戻す作業の事です。

洗い張りをすることで何度も作り替えることが出来、着物としての役目を終えてからも、布として布団や座布団、和小物などに作り替えられ、最後は雑巾として使うなど、着物がいかに再生可能なものであるかをお話していました

江戸時代の着物はほとんど捨てることなく、多くは古着として販売されていたとか。着物のお話から始まって、江戸時代の暮らしがいかに循環型社会であったかを分かりやすく伝えていました

江戸時代はエネルギーや資源を国内で賄い、日常の様々な場面でリサイクルやリユースが行われていたそうです。時代を遡って、江戸の頃の循環型社会の営みを学ぶことも大切だと感じた講演でした。

江戸の文明をもう一度、田中優子さんの書籍で振り返ってみようと思います。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《循環型社会は効率的で無駄が無い》

※92歳のばあばと娘の会話です。

「私が子どもの頃じゃけん昭和の10年前後よ、あんたの話のように、着物は循環再生しよったよ、洗い張りをして、反物にして、別のもんに仕立てよった、そのために裁縫を習いよったんよ」

「田中さんのお話しは、ためになったわい」

「今、思い出したんじゃけど、下肥しもごえは汲み取って農作物を育てるたい肥にしよったわい、その変わりに汲み取りの人が野菜や焼き米をくれよったわい、循環型社会は効率的よね無駄が無いわい

循環型社会、無駄がないシンプルなシステム作りのために、昔に学ぶことも必要だと思いました。



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