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ハンガリー医学部のCVってどんな仕組み?【メリット・デメリット】


「CVって何のことですか?」

予備コース生に聞かれたことのあるハンガリー医学部生も多いのではないでしょうか。

様々な点で日本の医学部と異なるハンガリー医学部ですが、今回はCVの仕組みについて説明します。

進級に関わることでもあり、大学に入れば自然と理解していくものですが、ハンガリー医学部のテストについての疑問がいくらか晴れれば幸いです。

CVってなに?


簡潔に言うとCVとは以下のような仕組みです。

CVにも色んなケースがあり、学年によっても異なるのでもう少し詳しく書いていきます。

CVは主に2パターン

①進級に関係する場合(CV continue)


各学期ごとに履修登録をしますが、特定の科目で“〇〇と〇〇の単位を取得していないと登録できない”という履修条件(prerequisite)があります。

例: 2年生1学期 【Physiology 1】→[Prerequisite] Macroanatomy2, Biophysics2, Biochemistry1

こうした履修条件に関わる科目(この場合Macroanatomy, Biophysics, Biochemisty)を前学期中に終わらせられなかった場合、留年ということになります。

CVを使うと、科目/条件によって留年を回避することができ、これをCV continueと呼んでいます (後に詳しく説明します)。

要は「1学期で科目Aのテストが終わってないけど、2学期に科目B(科目Aが履修条件)を取りたいなら、ひとまず科目Aを通った体にして科目Bを履修していいよ。その代わり2学期のテスト期間に科目Aのテスト受けてね。」ということです。


②進級に関係しない場合


こちらはよりシンプルで、進級や別科目の履修関係なく科目Aのテストだけを次学期のテスト期間に受けるというものです。

学期初めの履修登録の際に科目AのCVコースをとり、学期中の授業は無く、テスト期間にテストに合格すれば単位取得となります。


進級に関わるCV(CV continue)とその条件


どの科目でもCVを使えば履修条件をクリアしていなくても履修できる訳ではありません

CVを使っての履修を受け入れていない科目も多く、科目ごとに対応が異なるのが実情です。

基本的に、科目AをCVして科目Bを履修できるのは“同一科目の継続学期”の場合です。

例: Microanatomy1をCVして、Microanatomy2を履修する

また同一科目ではない場合でも、Dean's Special Permissionと呼ばれる特別措置を申請&許可が降りれば履修の継続が可能です。

この特別措置の判断はケースバイケースで、必ず許可が降りる保証はありません。

さらに、CV continueは1学期に1科目までと決まっています。

次学期の必修科目の履修条件を2科目以上落とした時点で、留年が確定します。


(その他留年に関しての情報は以下の記事をご参照ください)


CVすることになったらどうするか


まずテストが終わらなかった科目が次学期の履修条件に引っかかっていないか確認します。

CV continueが認められている科目なら当該デパートメントに連絡し、必要であればSpecial Permissionを申請します。

もしCV continueが認められ、科目AのCVと科目Bを履修することになった場合、次学期のテスト期間ではまず科目Aのテストを科目Bに先駆けて終わらせる必要があります。


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