見出し画像

山形の中小企業で自社ビジョンを完全映像化してみて理解したメリットと反省点

お久しぶりのnoteです、ここ3ヶ月はずっとグループ内の企画コンテンツ制作・映像制作・周年事業イベント・新規事業オープンの連続で息を止めてずっと手を動かしてるような感じで、noteに書きたいことは貯まるのに書く時間は取れない3ヶ月間でした。年末ようやく少し落ち着いたので書きます。

今回は私が勤める古窯グループが創業70周年を迎えたことをきっかけにこれまでのステークホルダーへの感謝と共に、更に未来へ変化・進化していく組織であるという姿勢を自社グループビジョンや経営理念とかけあわせて制作した映像が社内外に与えたインパクトやこのような映像が組織に与える影響について実体験から感じたこと書こうと思います。


制作期間は2022年4月~12月までの8ヶ月、外部の制作チームと社内では主に私と後輩の広報チーム2人が共同制作するような形でプロジェクトを進めてきました。私自身めちゃくちゃ想い入れの強いプロジェクトだったので制作した動画の詳細やプロジェクトの内容などは書き始めるとホントに止まらない位濃い内容になるので別の記事で角度を変えてそれぞれ想いを込めて書こうと思います。

今回、70周年記念制作のキャッチコピーには「旅が変わる。宿も変わる。新しい山形が今はじまる。」を採用しました。コロナ禍を経て過去10年間で7つの新規事業を展開してきた古窯グループが、今後も様々な商品やサービス要素を展開し、旅や宿が進化していく様を表現した言葉です。
そしてちゃんとこの言葉は経営理念である「今日、この瞬間に、最高の山形を。」というワードの中で作られたキャッチコピーになっています。百聞は一見にしかず、まずはみてもらいたいです。

そしてこの映像の15秒CMverも制作しました(2023年1月より順次放映)

併せて70周年記念特設サイトも制作しました。
●KOYO GROUP 70th Anniversary 古窯グループ70周年特設サイト https://www.koyo-gr.com/70thkoyo/

ここまでがこのプロジェクトの主なアウトプットです。

で、結論からいうと映像の伝える力と情報量はやはり強いということ。

もちろん、映像美やストーリー性などこの映像に関しては触れたい部分がすごいたくさんあるのですが、ここでは近年のパーパス経営やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)経営における映像との親和性や効果について深堀りして話を進めます。

パーパス経営とは…
企業の経営理念として自社の存在意義を明確にしてどのように社会へ貢献していくのかという「パーパス」を掲げることです。 もともとpurpose(パーパス)とは「目的・意図・意思」などの意味を持つ。

●映像制作パンフレット - デジタルブック - 2022年4月某日、Ussiyに届いた一通のTwitterダイレクトメッセージ。 DMから始まる地方創生へ挑戦する映像制作のメイキングシーンや本映像にかける想いをギュッと詰め込んだスペシャルデジタルブックを70周年特設サイトで無料公開中!

高精度の伝達精度と伝達速度

企業のビジョンや経営理念を今回映像化することで社内に限らず社外の皆さんへお伝え出来たのは次の5つの要素です。
・企業が大切にしているもの
山形への郷土愛、山形の人々との繋がり、古窯が山形に存在する意味
・県民へのメッセージ
→自身の考えや視点を変えることで見えてくる地域への新たな価値観とモチベーションがあるということ
・ALL山形感
→全19ヶ所のロケーションを巻き込むことで生まれる山形県全体の一体感や空気感を可視化する
・企業が捉えている視座の高さ
→自施設も大切だが、県全体の関係人口を増やすことが更に大切であるという目線の高さを社員と共有する
・所属している企業への愛着、帰属意識の向上
→ハイクオリティな映像が世に出ることで、その企業に属する社員やステークホルダー全体の帰属意識の向上やブランディングの向上

約5分半の映像に軽く並べただけでこれだけの想いと情報が込められています。

これだけの想いと情報を仮に企業の代表が、社員や外部の方にメッセージとして大きな会場で切々とスピーチしたとしても果たしてどの程度伝わるだろうかと考えたときに、この情報の伝達精度の高さは相当なものであるという感覚です。そして映像は24時間365日正確に動き、毎日フルパフォーマンスしてくれます。

そしてそれらの高精度な情報の塊が、SNSを介してありえないスピードで伝播していきます。それこそ数万人規模の手元にアッという間に届きました。伝播の順番も情報源に関係性のある方から届いて広がっていくSNS特有の広がり方が特に機能します。
今回は古窯グループと山形(地方)への想いを同じ熱量で話ができる映像アーティストへ映像制作を依頼し、そちらの方のコミュニティでも同時公開するという新しい切り口でのメディア戦略も功を奏しました(一般的には映像制作の発注サイドである古窯の公式HPなどのみ映像は使用されるのが通常ですが、映像制作チームにも作品としてYouTubeやSNSにアップロードを行ってもらっています)

来月からTVCMも放送を開始する訳ですが、こちらは普段アナログメディアを中心に情報収集されている方々をwebに誘導することが目的です。

人材採用ツールとしての利活用

企業のビジョンや経営理念、世界観のようなものを短時間で正確に読み取れる映像の力は人材採用ツールとしても強力に機能すると考えています。

これまでの「旅館で働きたい→古窯に就職」のようなニーズも変わらず対応できますし「山形を元気にしたい→宿泊施設や小売店で働くという選択肢」であったり、新たな動機や切り口にも対応していけます。映像制作としてヤマガタフィルムもその内の選択肢の一つになるかも知れませんし、そのためには多様な職種や多様な働き方の受け皿が必要で、これと事業の多角化がものすごくリンクして相性が良くなるんじゃないかなと。改めて古窯グループの向かう方向性が様々な要素と合理的にしっかりとリンクしているなと再認識できました。

このような利活用事例が身近に見えてくると映像を使った自社商品ブランディングや採用ブランディングに力を入れたいと考える企業や組織はこれから更に増えていくと思います(地域ブランディングについては別の記事で書こうと思います)

もし、今回のプロモーションやプロジェクトについてもう少し詳しく話を聞いてみたい思ってくださる方がいればヤマガタフィルムとしてぜひ相談に乗らせていただきますのでDMか何か頂けますと嬉しいです。

100名を超える社外のステークホルダーを招き、映像試写会を行いました。
放映中は映像を見ながら涙を流す方もいらっしゃいました…(とても嬉しいです)
制作チームと「映像と地方創生」をテーマにしたトークセッションに、ヤマガタフィルムとして参加させて頂きました。

更に効果的な結果を得るための反省点

もっと欲張るとするなら「社内のメンバーを映像にもう少し参加させたかったな」という個人的な反省です。

企業のビジョン映像に自分が映ってるって普通に考えれば特別な事だと思うんですよね。それがTVCMやSNS広告などで流れるとなると余計に帰属意識も高まると思っていて、それをもう少し効果的に使えたら良かったなーと感じています。

ただ、この辺は作品としての世界観や魅せ方みたいな部分にも大きく影響するので致し方ない部分であったと思ってます。今回は特に制作チームに全体の裁量を極力与えることでクオリティを担保するような感覚もあったので。

社内のメンバーが参加するような映像はまた別の作品としてそのようなものを作ってあげることで対応できるとも思いますし。自身が映像に映らなくても撮影の現場などその空気に触れるだけでも映像を見たときの捉え方や感じ方はまた違ったんだろうななんても思います。

色々書きましたが、このような効率的かつ利便性の高い映像という一つの手段をヤマガタフィルムとして、山形の各企業や組織が考えるそれぞれのパーパスやMVVを映像という切り口で形にする楽しみとそれが世に出ることで山形の付加価値がまた更に増えるという最高のフローに携わることができれば本当に嬉しいなと思っています。


SNSはこちらからどうぞ!
Twitter:@LaLaMyuuu
Instagram:@junichi_kowata

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?