山岸賢介(ウラニーノ)

ロックバンド「ウラニーノ」のヴォーカル・ギター担当。バンドと関係あったりなかったり、い…

山岸賢介(ウラニーノ)

ロックバンド「ウラニーノ」のヴォーカル・ギター担当。バンドと関係あったりなかったり、いろいろなことをゆるくレポートします。ライブハウスHeartsにて2007年から毎月執筆しているコラムのアーカイブは第1回目から順に掲載中。当時を振り返り「後記」も加筆しています。

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  • ウラニーノ山岸コラムアーカイブ

    ロックバンド「ウラニーノ」のフロントマン山岸賢介が、2007年から書き続けている地元ライブハウスHeartsの月間コラム、初のアーカイブ。当時を振り返って記す読み応え十分の「後記」も加筆しております。

最近の記事

Googleで動物のARを出現させるのが楽しすぎる

結成18年目のロックバンド「ウラニーノ 」のボーカル山岸です。 バンドだけで食えないから働かなければならない。これはサルでもわかる当たり前の真理である。リハやレコーディングもあるし、ツアーにだって行く。そんなシフトに迷惑ばかりかけるバンドマンを雇ってくれる慈悲深い職場で、私はかれこれ10年以上働いている。そんな職場であるから、自然とバンドマンも集まるという、職場からすれば「負の連鎖」とも言うべき悪循環で一時期はバンドマンだらけになった我が職場だが、今もぼくを含め数人のバンド

    • バンドマンが初めてHIP HOPのライブに行った話〜THA BLUE HERB@宇都宮〜

      こんにちは。結成18年、ロックバンド「ウラニーノ」のボーカル山岸賢介です。 40手前、ここまでバンドをやってると「続けてるやつらはだいたい友達」みたいになってきたが、ラッパーの友達はいない。そう。悪そうなやつらとはだいたい友達じゃない。バンドマンとラッパー、決して敬遠し合っているわけではないと思うが、積極的に交流もしない。接点がさほどない。というのが実情である。 そんなバンドマンのぼくが、初めてHIP HOPのライブに行ってきた。お目当てはTHA BLUE HERB。日本

      • 第8回 ヒゲとわたし (2007年10月)

         ぼくはここ数年ヒゲを生やしていました。とは言ってもボーボーではなく無精ヒゲに毛が生えた程度(?)です。自分的にはこれで落ち着いていたのですが、先日NEWアルバムのジャケット撮影の折、今回はさわやかにいこうということで事務所社長より「ヒゲ全剃り令」が下されました。  髭を剃り落とす。多少の未練はありましたがこれは勅命、お上の下知には従わねばと潔くヒゲを剃り落としました。翌日、「みんななんて言うかなー」と髪を切って彼氏に会いに行く女の子のようにドキドキしながら事務所に行くと、社

        • 第7回 メカとわたし (2007年9月)

           ぼくは元来、メカ系にはめっぽう弱い完全な文系人間です。パソコンはもちろん、時にはエアコンや電子レンジですら上手に扱えない。エレキギターを10年以上演奏していますが、「なんで音が出るの?」って聞かれたらうまく説明する自信はありません。  ある時、ぼくは携帯電話を新しく買い換えました。使いこなせるかどうかは別問題として当時の最新機種。軽く友人に自慢をしておりますと友人、携帯を手に取り「お~!軽い!」とその軽さに好リアクション。さてさて、それに対してのぼくの発言が、以後数年間に渡

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        • ウラニーノ山岸コラムアーカイブ
          8本

        記事

          第6回 メタルとわたし (2007年8月)

           デトロイトメタルシティというメタルを題材にした漫画が大変話題になっていますね。ぼくも愛読者です。非常にお下品で下ネタ満載の内容ですが、木村カエラさんや長澤まさみさんも読んでいるらしい。ピストン大橋はこの漫画を読みながらエッチな言葉が出てくる度に、「これ長澤まさみちゃんも読んだんだ~」と鼻息を荒げ興奮しています。  この漫画の大ヒットも物語っていますが、ここ数年「メタルの時代が来る!」という噂を方々で耳にしてきました。ぼくは正直メタルを通っておりませんが、なぜか周囲に強烈なメ

          第6回 メタルとわたし (2007年8月)

          第5回 渋公とわたし (2007年7月)

           渋谷公会堂…言わずと知れたロックの聖地であります。バンドマンなら誰しもが成功して渋公のステージに立つことを夢見るでしょう。そんな渋公のステージに立つことを成功してもいないのに強引に決めた、違った意味で伝説のバンドがいます。我々ウラニーノです。2007年12月22日、ウラニーノワンマンライブ at 渋谷公会堂。そしてなんともうチケット売っています。しかも手売りで…。我ながらこのギャップがたまりません。牛丼屋でバイトしながら渋公ワンマンやったバンドなんていたでしょうか!?3人の

          第5回 渋公とわたし (2007年7月)

          第4回 カエルとわたし (2007年6月)

           先日、茨城県古河市というところでライブをやりました。古河へ向かう道中、のどかになっていく風景に気をよくして窓全開で進むウラニーノ号。しかし、利根川を越えたあたりでドラムス小倉(群馬県在住)が絶叫いたしました。「カエルくせー!!」。カエルくさい。人生で初めて聞いた表現でした。なんでも北関東では一般的な表現なんだそうです。マジか。  ぼくはカエルが本当に苦手で、小学生の時は通学路にカエルの死体があるだけで、30分も早く家を出て遠回りして学校へ行っていたものでした。そんなことをカ

          第4回 カエルとわたし (2007年6月)

          第3回 ピックとわたし (2007年5月)

           さて今回はピックについて書きたいと思います。皆さんご存知だと思いますが、ギターやベースを弾く際に弦をはじく三角のやつです。よくかっこよく客席に投げる方もいますが、あれ、1枚100円するんですよね。客席に100円玉投げ込んでると考えると、なかなかバブリーな行為ですよね。  自慢じゃないんですが、ぼくあんまりピック買ったことないんです!ある日、ライブ終演後にステージをウロウロしていると、そこらかしこにピックが落ちているではありませんか。セコイって言わないでください。時代はエコで

          第3回 ピックとわたし (2007年5月)

          第2回 野球とわたし (2007年4月)

           我々ウラニーノの曲に「ぼくが野球部をやめる理由」という曲があります。人間のエゴを描いた非常にシリアスで真面目な曲なのですが、ベースのピストン大橋が曲中に過激なパフォーマンスを行うため、ライブではこの曲のイントロが始まると客席からは笑いと悲鳴が起こります。正直、非常に複雑な心境であります。  さて、ぼくは実際に中学で野球部を退部しました。本気で甲子園、プロ野球を目指していた熱い野球少年でしたが、見事に挫折しました。退部後、なんとなく諦め切れず悶々とした日々を送っていたある日、

          第2回 野球とわたし (2007年4月)

          第1回 ハーツとわたし (2007年3月)

           祝!ハーツ移転!毎月コラムを担当させていただくことになりましたウラニーノのボーカル山岸と申します。今回は第1回ということでテーマはズバリ「ハーツとわたし」。  ぼくらはハーツには昔から大変お世話になってきましたが、このライブハウスにはよく言えばアットホームな、悪く言えばテキトーな空気が常に漂っております。ある時はチケットノルマがじゃんけんで決まりました。またある時は「出演検討中」と言ったはずが、ホームページに出演決定で載せられてしまい、出演を余儀なくされたこともありました。

          第1回 ハーツとわたし (2007年3月)