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そのシゴトは「作業」なのか、将来の労働価値を上げるための「仕事(=投資)」なのか。

「仕事」と「作業」その違いを考えたことはありますか?僕の中では「仕事」と「作業」には明確な違いがあります。

「作業」は日々発生するルーチンワークのイメージ。放っておくと積み上がっていき、どんどん処理していかないと気が付いた時ににっちもさっちもいかなかうなってしまうもの。会社員勤めの時に一番時間を使って処理していたもので、慣れていくもの。

一方で「仕事」は頭を使って創り出していくもの。考えて生み出していくもの。「価値」と別の「価値」を掛け合わせて「新しい価値」を生み出したり深堀する事で今までになかった「価値」を見つけたり…「提案」の要素が入ったり…何にしても「考える」という要素が入ってくることでクリエイティブ性が増すものだと考えています。

時に「投資」的な時間の使い方になることも少なくないでしょう。

皆さんの日常って「作業」と「仕事」の比率はどちらがどのくらいになっていますか?「作業」が多い場合、毎日同じことの繰り返しになっていたりしないですか?何年も何十年も同じことを同じ手順でやっていて、それに慣れているから「変えたくない」ってルーティーンにはまっていたりしませんか?

僕たちライターとか記者と呼ばれる人たちの場合、最初は毎日の取材や記事の執筆は「ワクワク」「ドキドキ」の連続でした。でも数年を経てくると毎日同じような取材や記事の繰り返しのようになってきてしまい、記事を書く事になれてくると「作業」化していきます。

職人さんでも同じことがあるかも知れません。創意工夫を追い求めている時は「作業」はクリエイティブに昇華されるので「仕事」になります。でも、創意工夫がなくなってくると「作業」の繰り返しになり得ると思うのです。

経営的な視点では「作業」は積み上げていくと売上になります。「入力業務」や「テレアポ」などの業務は積み上げ式で売上を構築する事ができる業種です。人数を増やしていく事で売上が積み上がっていくので数字が読みやすく、多くの人手を確保する必要が出てきます。

昭和まで「炭鉱」「工場」「農業」などの製造・生産系の職種はこれにあたったのだと思います。たくさん採掘すると売上につながりました。人口増加社会では農産物の共有を増やすと売上が伸びていきました。

平成を経て、令和にはいるとそれぞれの業種でも働き方が変わりました。「農業」はより多く生産することから「付加価値」や「ストーリー」で単価の向上を狙います。

さすがに「炭鉱」の仕事をしている人は知り合いにいませんが…「工場」も「安く品質の良いものをたくさん」から「付加価値のあるものを」を経て「欲しいものを欲しいタイミングで」に変わってメーカーによっては「シェアリング」に移行しています。

つまり、働き方が変わったのだと思うのです。

僕たちの国が令和の現代において諸外国の発展から「少し遅れているのかも知れないな」と感じる部分があるとしたら…日々の生活で徐々に「作業」から離れていき、「仕事」の比率を増やしていく必要があるのかも知れません。

仕事の比率をあげていき、付加価値を生み出したり、新しい価値を構築する動きをする事で時間あたりの生産性は向上し、労働生産性が上がります。日本という国が世界3位の経済大国といいつつも、一人当たりGDPは36位だそうです。つまり日本人は人口が多い(1億人ちょっといるので世界で10番目くらいの人口多い国)ことで経済大国になっているけど、実は生産性の低い国なんですよね…

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