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[建築プレゼン 0] プレゼンが3割上手くなる方法

はじめまして。山です。

僕は学生時代は建築を学んでいました。興味の中心だったのは建築のドローイングや図面表現で、その延長でポートフォリオや本づくりにハマり、今では書籍のデザイン、特にエディトリアルやタイポグラフィに関する仕事をしています。

このnoteは、プレゼンボードやポートフォリオなど、いわゆる建築プレゼンに役立つデザインの作法と考え方を紹介していく予定です。
なぜ建築プレゼンなのか、それは、僕がいま書籍のデザインでやっていることが、そういった建築の表現にもとても有用なものだと感じているからです。そして同時に、これって建築系にはあまり届いてない知識・テクニックなんじゃないかなと考えるようになりました。建築とデザインの世界は、近いようでお互いの知らないこと、知っておいたほうがよいことがまだまだたくさんあるみたいです。

さしあたって僕は、10年前に建築プレゼンに悩まされた僕自身に向けて(あるいは今、そのような立場のひとに向けて)当時知りたかったこと、知れたらよかったことを記事にしていこうと思います。


まず、大切なこと

建築のプレゼンで、というより、あらゆるプレゼンテーションで大切なことはなんでしょうか? 表層の操作ではなく、もっと根っこの部分の話です。
僕は、大きく2つあると考えています。

[1]見たい/知りたい  という気持ちを起こさせること。
[2]情報が正しく伝わること。

極論、この2つが満たされていれば、それはよいプレゼンテーションだと言えます。
プレゼンテーションは一方的に自分のアイデアや表現を提示する場ではなく、伝えたい相手とのコニュニケーションです。
ねらった相手にちゃんとボールを投げられるか、相手はちゃんとそれを受け取れるか。それだけです。デザインやレイアウトは、その上で、投げ方を変えてみるとか、違うボールを投げてみる、といったところでしょうか。

例えば、コンペに向けてプレゼンボードをつくったとします。そのなかで、どんなに案の検討を重ね、言葉を吟味しても、それが読まれなければ意味を成しませんよね。また、キレイなビジュアルで見てもらえたとしても、言いたいことが伝わらなければそれもよくありません。
これって単純にもったいないと思いませんか? 見せ方、見られ方のセオリーを知っていれば、もっと効果的に(ともすれば短時間で!)自分の伝えたいことを最大化することができるはずです。


建築プレゼンが3割上手くなるチェック項目

じゃあどうすればその2点を満たすことができるのでしょうか。
次のチェック項目を見てみてください。

□ 文字の大きさは大丈夫ですか?
□ 余白の関係は正しいですか?
□ 正しい順番で読めますか?

これが基本編です。ちょっと当たり前のこと過ぎて「バカにするな!」と聞こえてきそうですが、その当たり前が本当にできているか、もう一度確認してみましょう。正しくボールを投げられますか?
この3項目ができていれば表現として大きな破綻はまず起きません。逆に自分のプレゼンボードがなんかイマイチ……と思う人は、このうちのどれかが引っかかっている可能性が大いにあるので要注意です。

基本編は問題ないよー、という方は応用編に進みましょう。より、自分の見せたいように見せるための項目です。

□ 書体は選んでいますか?
□ フォーマット(型)はありますか?
□ 主役はちゃんと主役に見えますか?
□ “にぎやかし” になっている要素はありませんか?

ざっと思いつく項目を挙げてみました。気になるものはあったでしょうか。
このチェック項目を目次として、今後の記事を書いていくつもりです。

はじめての記事なので具体的な話になりませんでしたが、次回から建築プレゼンに使える話をしていきたいと思います。
「こんな話が聞きたい」「こういう場合はどうするの?」などご意見・ご感想もいただけるとうれしいです!

これからよろしくお願いします。山でした。


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