気持ちよく生きたい


ここ数年ずっと、

いちばん気持ちのいい生き方ってなんだろう

を考え続け、そのかたちを探し続けているような気がします。

その上で、

「生き方」を考えることはつまり「働き方」を考えることだなあ

なんてことも実感しています。

僕が、働かなくてもいいぐらいの資産を持った大金持ちだったなら、「働き方」を考えずとも「どうやって気持ちよく生きるか」だけを追求し続けられるのですが、幸か不幸か僕はまだまだお金持ちには程遠いため「どういう方法でインカムを得るか」ってことを考えなければいけない。


その途中で、バイトをしてみたり、モデル事務所に入ってみたり、業務委託のかたちで働いてみたり、テーマパークで歌ってみたり、教える仕事をしてみたり、いくつかのことを試してみたんだけど

結果、そのどれもがそれぞれにうまくいかなくなって、現在のかたちに落ち着いています。


バイトは、日常の時間が自分の自由にならないのがストレスになっちゃって

モデルは、事務所にスケジュールをごそっと空け渡さなきゃいけない上に、本番日のギリギリまで仕事が入るかどうかわからない、っていうスケジュール感覚が合わなくって

業務委託も、基本はノマドでいいけれど、週のうち何日かはオフィスに通わなきゃいけなかったりするのがしんどくなっていった。

「表現を通さない仕事」だからこんなにも気持ちよくいかないのかな、と思ってテーマパークへの定期的出演や歌を教える仕事をやってみたりもしましたが

テーマパークはまず、そこへ通い続けるということが勤続1年を超えたところからしんどくなってきちゃって、「新しい歌を歌いたい」という気持ちが制限されるような公演形態だったことも相まって辞める決意に至ったし

教える仕事も、教えること自体は大好きなのだけれど、やはり相手の歌のクオリティの向上に責任を持つためにはレッスン生のスケジュールの方を優先しなくちゃいけない、というスタイルが最終的には僕の肌には合わなかったりして。


こうやっていろんな働き方を試しているうちに

・スケジュールを自分でコントロールできないことが続くのが嫌
・同じ場所に長期間通い続けなければいけない状況が肌に合わない

という、自分自身の特性がわかってきました。

「え、働くってそういうことじゃん」って思われる方、もしかしたらたくさんいるのかもしれません。僕だって、確かにそういう側面はあるよなーと思います。

きっと世の中には、「スケジュールをコントロールできないこと」や「同じ場所に通い続けること」に対してストレスを感じない人がいるということを、僕は理解しています。もしかしたら多くの人たちが、そのタイプに属するのかもしれない。

あるいは、「ストレスゼロだよーん!」ってわけじゃないけれど、家庭のこととか、生活のこととか、ほかのやりたいこととかのバランスを考えて、「コントロールできないスケジュール」や「通い続けること」を受け入れている人、というのもいると思う。

これって、向き不向きや、優先順位の問題だと思っていて。


僕にしてみたら、「安定してもらえる給料」や「毎日似た行動を繰り返す生活の見通しの良さ」よりも、「表現の場にたずさわり続けること」「思い立ったらすぐに新しいことにチャレンジできるフットワークの軽さ」みたいなことの方が重要だったってことです。


けれどそうであっても「好きなことやってるんだからお金はいらない」とは一切思いません。笑

いまはまだ、舞台の仕事だけでは食べていけない状況ですが、もう、早いところ舞台だけで食べていけるようになりたい。そのためには、一に努力、二に戦略、三に巡り合わせ、かなと考えているので、ひとまずは自分のできることをコツコツやり続けようと思います。

でも、いつまでも舞台に出続けられるって保証はないですから。

仕事がこなくなるかもしれないし、オーディションに通らなくなるかもしれない。怪我や病気をするかもしれない。何十年というスパンで考えれば歳もどんどんとっていく。

だから、舞台に出る、って以外でプラスのキャッシュフローを得ることもちゃんと考えなきゃいけないなと思っていて。

でもその方法は、バイトでもなければ、業務委託でもない。

もしかしたらいつかは教える仕事に従事することがあるかもしれないけれど、それは「今」ではない。

ってことでいろいろ考えながら、「気持ちいい生活」を阻害しないような方法を探しています。

そのひとつが「文章を書くこと」であるわけなんだけど。

いまは、僕自身を応援してくださる人を対象に有料のマガジンを書くことがひとつの答えになってます。

現在このマガジンは、49名のパトロンさんが購読してくださってて、僕の貴重な収入源のひとつになっています。本当にありがとうございます。

もっともっと文章が上手くなって、ひとりでも多くの方に届くような文章が書けるようになって、書くことが重要な仕事のひとつになっていくようになったらいいなというのも目標のひとつです。


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自分が生きるときに、どんな生き方がベストなのか、あるいは、ベターなのか。

この問いの答えは、自分自身にしかわかりません。

親や、先輩や、先生や、上司や、めちゃくちゃにえらい人がなんて言ったとしても、最終的に「どうしたら気持ちよく生きられるのか」「なにが自分の幸せなのか」については、自分しかわからない。

だから、自分の頭で考え続けるしかないのです。

そして、試してみて、「あ、これは違ったな」って気づいたり、「ああ、この方向で良さそうだな」って感じたりしていく必要があるのです。

僕も今まだ、試行錯誤中です。

でも、素晴らしい舞台に出会えたり、思いがけないような人と関わることができたり、「今日も楽しかったなー」って言いながら眠りにつけたりしていて、なかなかにハッピーです。

不安や迷いがないわけではないけれど、それはきっと、どんな生き方をしていても付いて回るものだと思うし。

であるならば、その(自分にとっての)不安や迷いやストレスをできるかぎり小さくして、(自分にとっての)喜びや楽しみや幸せをできるかぎり大きくするような生き方を、選び続けたいなと思います。




読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。