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米麹で作られた甘酒の伝え方を、改めて考察してみた。 ー 千葉のおいしいを大切に ー

新しい一歩を考える。

新年を迎え、お正月に馴染みのある飲み物「甘酒」について考えてみる。米麹の甘酒の良さは何なのか。はたまた新しい魅力はないものか。以前、メディアで甘酒が取り上げられた時を考えると、そのブームは一過性のものだったと言う印象は拭えない。

だからと言って、お正月の外出が増える時期やイベントなどでは、その存在感はましてくるのも事実です。

弊社のグループ企業でもある小川屋味噌店で作られる甘酒は、その商品名を「甘酒美人」と言います。甘酒の魅力を調べていくと、その栄養の豊富さや日本古来のものと紹介がある。がしかし、どこまで私たちはお客様に伝えることができているのだろう。と、ふと思うことがある。

この改めて伝え方を考えるというのは、やっているようでやっていなかったりもするので、「言葉にしてみる。」という新たな一歩を踏み出してみたいと思いますので、お付き合いいただければと思います。

奉納甘酒。

甘酒を販売する側として、率直に思い浮かぶのが「日本古来の。」とか、「米麹という食文化。」とか、お寺への奉納とか。弊社の甘酒美人も、実は成田山新勝寺へ奉納している奉納甘酒でもあります。

甘酒美人

そもそも、奉納される基準とは。奉納されるには。という情報がなく、ここではあまりお伝えができない部分もありますが、甘酒美人に関しましては常連のお客様が成田山新勝寺との関わりあいがあり、成田山新勝寺に紹介していただいた。という経緯があるようです。また弊社としては、成田参道含め成田山には一つの観光地として昔からのなじみがあり、何か貢献することができないか。という気持ちもあり、奉納するまでに至ったようです。

甘酒の歴史とは。

次によく目にするのが、「江戸時代より栄養補給で。」とか、「夏バテ防止に。」とか、体に良さそうだな。という印象があります。

甘酒は調べてみると、古くは弥生時代にはすでに麹の製法が存在していたらしく、それが後の時代に発展。特にお米を重要視し、その恵みから麹づくりや甘酒を作る技術へと発展させていったようです。

鎌ケ谷房の駅の甘酒美人の売場。

また奈良時代にもなると、甘酒は、宮廷や寺院で重要な飲み物にもなり、お祭りや行事で振る舞われ、平安時代にもなると貴族や武士階級にも広まり、その技術はより広まっていくきっかけにもなったそうです。

そして江戸時代には、一般的な家庭でも手作りされ親しまれるようになり、夏の栄養補給のドリンクに。という形で広まっていったそうです。こうして考えていくと、甘酒の前に米麹について知る必要があり、その文化を知って初めて伝わっていくような気がしました。

Bay Brand房の駅の甘酒美人売場

甘酒の栄養とは。

甘酒は、「体に良い。」とか「夏バテ防止に。」とかよく聞くのだけれど、どういった面で体に良さそうなのか調べてみました。

甘酒は、お米のタンパク質が発酵の段階で、ブドウ糖やオリゴ糖などの糖を作り甘くなっていく。みたいな事は勉強しました。ただ、どのくらい体に取り込んだら良いのか。はたまたどの程度含まれているのか。そもそも熱殺菌処理などの工程を通過したときには、どれほど栄養があると言えるのだろうか。

この辺りを確証を持ってお伝えすることが、現時点では難しくもあり今後作っている方々の知識を借りながら、お伝えしていきたいことでもあると感じました。

新生房の駅の甘酒美人売場

実際には、砂糖を使わずここまでお米の糖度を高めている甘酒は、手軽な場所ではみられなかったりします。甘酒美人にしようされる原材料は、お米、米麹、そして食塩のみとなっています。作り方は、まだまだ知らないことばかりですが、下記のnoteで簡単にふれています。

お米の甘さを出すためのプロセスとしては、お湯に米麹を混合して、8時間以上もの時間、55〜60℃くらいをキープし続けることで糖化されていきます。その糖度は31度前後にもなるそうです。

まずは試飲をしてもらって。

甘酒美人の商品の魅力は、何といっても砂糖を使わないお米だけの甘さ。というところにあります。時間をかけてじっくり発酵させた甘酒には、それだけの魅力があります。

この甘みを引き出す時間を短くすることは、砂糖を加えたり糖度の低いまま甘酒として販売されてしまうことに繋がっていきます。小川屋味噌店では、その甘さを最大限に引き出した甘酒を商品化しています。

新しい魅力を引き出すには、今のところ至らなかったので、大変烏滸がましいことではございますが、まずは試飲販売の準備でもして味をみてもらうところから行い、お客様と甘酒に対する知識をより深めていこうと思いました。

米麹の甘酒の魅力を考える。

伝え方への課題を改めて認識しましたので、よりお客様に米麹の甘酒の魅力をお伝えできるように、また一歩ずつ前進していこうと思いました。

引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

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