見出し画像

八咫鏡が偽りなら草薙剣は裏切りの剣?

やまとみずほの国に生まれて  第二十話

龍神信仰はインドで最も恐ろしいコブラを畏怖して神にしたのが起源です。中国に入って龍になりましたが、日本に龍が伝わるまで海人族は、コブラを和邇に置き換えました。因幡の白兎の悪役も鰐だし、神武天皇の皇后である媛蹈鞴五十鈴媛のかかさんの元へ通うのに、ととさんの事代主は八尋熊鰐になります。かかさんのととさんが三島大明神にしたいからの創作でしょう。

第十四話「神武は瓊瓊杵の子?瓊瓊杵は台与の子?」にお伽噺で神武天皇のおばあちゃんの豊玉姫が日本書記ではナーガ神そのままなのが、古事記では和邇の不思議が氷解した。しかし天津神はよくも国津神の神を茶化します。八岐大蛇八大竜王でしょ。本当のおばあちゃんの台与も豊玉姫に混同され天石門別豊玉比売神社に祀られるが、海人族は和多都美豊玉比売神社です。

しかし山岳民族の天津神にとって最も恐ろしいのは熊。神武東征熊野で、第19話「神武東征翻す熊野三山が徐福伝説を覆す」では熊野は、紀の川の上流ですが、大熊が現れて消えると皆が気絶、死んだふりです。熊野信仰は龍神信仰のパクリでしょうか。このピンチに高倉下が太刀を献上しますが、最終的にその太刀は布都御魂として祭祀が物部氏石上神宮に祀られます。

日本武尊のピンチを救う草薙剣は、元々天叢雲剣。同じ剣が名前を変えるのは同じ氏族が助けても時代により人は変わるため。布都御魂は素直に考えると高倉下の息子の天村雲命。高倉下には天香山命の別名が有りそのととさんは天火明命の別名が有る饒速日命にて、宇摩志麻遅命とは異母兄弟。これでは天村雲命は天村雲神社で大泣きです。祀る神社は阿波出身を物語ります。

三種の神器は武力の象徴かと思っていましたが、素戔嗚尊が八岐大蛇の尾を切った剣が欠けて、天叢雲剣になりました。布都御魂は、別名に豊布都神が有る建御雷神が逆さに立て、その上に胡坐して国を譲れと言った太刀です。これはもう記紀は建御雷神が物部氏の始祖と教えてくれてますし、天叢雲剣は建御雷神そのもの。逆さ剣は国津神側から天津神側へ寝返った証拠です。

草薙剣を熱田神宮に祀るのは天村雲命が尾張氏に繋がるから。納得、納得。

#日本史がすき

この記事が参加している募集

日本史がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?