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【レジ袋を有料化します!嫌です!】

今ではレジ袋有料化が根付いているが、それより15年近く前の2008年に山梨県全県でそれをやろうという動きが起こった。行政主導だったが、そもそもこれまで無料で配っていたものを、お客さんに買わせることでをかけて枚数を減らそう!などと言う見下し目線の施策など、絶対に反対だった。

それなのに…
県の担当者がやって来て「何とか環境問題に理解ある社長が先頭を切ってやってもらえませんか🙏🏻」ときた。県内で一番若いスーパーの社長を人柱にして強行実施しようとするのも気に入らない。


私の承諾を取らなければ県庁に帰れない…。ほぼ泣き落としの若い職員2名

「頼まれたら断らない!」
などと普段から格好つけていた私は、渋々その役目を引き受けた。すべては地球温暖化防止のため?である。「早過ぎたSDGs」極まれり(^^;

有料化自体は2022年の今でも反対である!
お客さんが自主的にマイバッグを持ち歩くようにならなきゃ、ただの流行りごとで終わる。

「私のやりたい様にやらせてもらいます!」
事前に担当者には言ってある。(他のスーパーは一切動かない)

ご家庭に眠っているどんなレジ袋も1袋1円で買い取ります!

当店はレジ袋を「原価の2円」で販売します、利益は出しません!

辞退した方には、レジ袋の仕入れ分2円をポイント加算します!

他店に先駆けて、いの一番に開始します!

(お客さん2,000人に無料でマイバッグの配布をして、今後はこれを使ってください!そして忘れたり足りなかったときだけ、原価の2円で買ってください。そのレジ袋も1円で下取りますm(__)m)


負けず嫌いの私は、さらに加速する。
当店のレジには、支払いの時4円まで使える「一円玉サービス」なるものがあった(従業員は手を触れてはいけない)。以前ドンキホーテで見てパクったものだ。一円玉も16店舗で配ると年間500万円以上の経費となる。逆にお釣りを入れてくれるお客さんもいる。お客さん同士の互助システムがそこにある。

「これだっ、これを使おう!」

各レジに設置してある「一円玉サービス」

この一円玉を使ってレジ袋を買ってください!
これでレジ袋有料化は「実質無料」になったo(^▽^)o 県も私も異論はない!

さあ、普段から私のことをよく思わない県内の競合他社は一斉に噛みついた。「環境をエサに商売するのか!」だって (笑)

私「あんた達がやってる『ポイント10倍』とか『冷凍食品全品半額』『詰め放題』なんかよりずっとお行儀がいいと思うぜ!」
(こりゃ確実に嫌われる性格)

メディアもお客さんも盛り上がり、今まで反対していた小売店は、全国チェーンも含め追随せざるを得なくなり、見事に山梨県全県でレジ袋有料化が開始されることになった。


でも皆さんはこんなやり方をマネしちゃダメです!
私の様に反対勢力に睨まれて、会社さえ失うことになりますよ(^^ゞ

この時、大きな物事を動かすためには、
⭐️自分がリスクを取って、
⭐️世の中に発信し、
⭐️社会の賛同を見えない後ろ盾にすること、
を学びました。(ただし敵は増えることを覚悟)

今でもそれは自分の行動原則でもあります。


※最後までお読み頂きありがとうございます。

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