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#169 ついに明らかに!30km地点に棲む魔物


はじめに

30kmの壁。
ランナーならぶつかったことあるはず。

この壁を乗り越えられるかどうか。
これがタイム更新のカギを握ってる。
それはみんな知ってるんだよ。
でもできないんだよ。

なぜ?

そのための練習がしんどいから。
(正直でよろしいw)

しんどい練習ってなに?
「LTペース走」

この練習の説明は後日するとして
今日はLTや乳酸について説明します。

この記事でわかること
・LTってなに?
・乳酸とランニングの関係


LTってなに?

余力を残しつつ
最後まで走れるペースを
「LTペース」といいます。

LTとは「乳酸性代謝閾値」のこと。
まだ難しいって??
ほな、これならどうだ↓↓↓

ゆっくりしたペースから
徐々にスピードを上げていったとき
乳酸が血液中に急増し始めるポイントのこと

これを頭に入れておいてください。
テストに出るよ!!


乳酸とランニング

ランニング中に
筋肉のエネルギー源になるのは
体内に蓄えている脂質と糖質。
脂質と糖質は常に同時に使われます。

ペースが遅いうちは
脂質の利用比率のほうが高く
ペースが速くなるにつれて
糖質の利用比率のほうが
高まるという性質があります。

脂質をエネルギー源として
代謝するには酸素が必要。
でも、ペースが上がると
酸素の供給が追いつかなくなるんです。
(ゆっくり走るには脂質でいいってこと)

その点、糖質は酸素がなくても
エネルギー源になるので
ペースが上がるにつれて
利用比率が高まります。
(速く走りたいなら酸素を多く体に取り込む必要があるってことね)

ペースが上がって
より糖質が使われるようになると
筋肉内に「乳酸」という
代謝物質が増えてきます。
(出てきたよ、乳酸野郎)

かつて乳酸は"疲労物質”だと
誤解されていましたが
実際は筋肉や肝臓で
エネルギー源として利用されます。

この乳晙が急に増えるポイントが
乳酸性代謝閾値(LT)なのです。
(また出てきたよ、今日のポイント)

乳酸は疲労物質ではありませんが
乳段が急に増えるようなペースで
走り続けると疲労が蓄積して
いずれ脚が止まります。

そこでLTを超えないギリギリのペース
(厳密にはこれがLTペース)なら
疲労の蓄積が避けられるため
スタートからゴールまで
イーブンペースで走り続けられる!!

簡単にまとめると
乳酸がたまらないギリギリで走る。
これがランナーの永遠のテーマ。


30kmの壁

マラソンでは30~35kmあたりに
目に見えない壁があり
そこを境にペースが落ちます。

30~35kmで失速するのは
レース本番をLTペース以上で
走っているから。

オーバーペースで走り続けたことで
30~35kmで心肺や足腰の筋肉が
限界を迎える。
(動け動け動け動け動け動け)

日ごろの練習で
自分の適切なLTペースを
心肺や足腰の筋肉に覚え込ませていれば
レース本番でも30kmで失速しません。


まとめ

・LTとは

「乳酸性代謝閾値」のこと。

ゆっくりしたペースから
徐々にスピードを上げていったとき
乳酸が血液中に急増し始めるポイント

・乳酸とランニングの関係

LTペースの練習を日頃から取り入れることで
30kmの壁を乗り越えることができる。

LTペースの練習については後日。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


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