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DIY「作品紹介(その1:ベンチ)」編

こんにちは!ふかちんです!

DIY好きな私。
中でも木工DIYは大好きです。

柳をやり始めてから作ったものを、
工夫、苦労した点などと共に紹介していきまーす!

え?興味ない?
まあ、そういわずに聞いてやってください。

今日は↓こちらの自作ベンチの紹介です。

自作ベンチ

【作ろうとしたきっかけ】

店内のテーブル席があるところは、もともと子上がりの座敷でした。

子上がり時代の店内図

先代が、子上がり部分を大胆にコの字にカーット!
周辺部分だけベンチ状に残して、テーブルを置くようになったわけなのです。

先代が大胆にカットした結果

がっ、座面の奥行きが25cmくらいしかなくて少し狭かったんです。
背もたれは垂直な壁なので、自動的に姿勢が良くなるしかない仕様でした。
先代、大胆に切り過ぎっ 笑

もっとお客様がくつろげるようにしたい!

天板だけ幅のあるものを1枚載せるとか、ちょっと厚めの座布団おいてみるとか、いろいろ考えたのですが、いまいちしっくりこない。

えーい!こうなったら全部ぶっ壊して、作りなおしてしまえーーー!
ついでに中に物が入れられれば、お客さんが荷物や上着など入れるのに良いじゃないか!

と言うことで、ある年の夏季休業中に作ってみることになったのです。

いやー、若いって怖いなー。大胆だなー。
たった5年前くらいの自分ですが、、、今じゃ考えられない突き進みっぷり 笑

【苦労・工夫した点】

①既存ベンチの解体

難易度:★★★★★
心の声:「あっれー!?思ってたのとちがーう!」

まずは、天板とか側板とか取れるところを取りましてと。
最終的には壁に打ってあるビスを外してあげれば、壁とベンチがボロッと分離して。
はい、おっしまーい!

そんなイメージだったのですが、、、

あれ!?なに?どういうこと??
「壁」と「ベンチ」と言うよりは「ベンチ型壁」ないしは「壁型ベンチ」みたいな、まさかの一体構造。。。

もう壊し始めちゃったので、引き下がることも出来ないし、
上手くやらないと、ベンチ解体と共に壁まで無くなってドリフ状態に!

しかも、時間もないっ!
夏季休業期間中に何とかしないと、営業再開できないという柳史上最大の危機!!

心の底から「誰か、助けて、、、」と弱気にもなりつつ、
「やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!※」と気を取りなおし、40数年の経験値をフル活用してなんとか取り壊し完了~。
※ウルトラマンデッカー アスミ カナタ風

結果、壁のボードに大きな開口部は出来ちゃったのですが(;^_^A
新作ベンチで隠れる部分ではあるし、とりあえず営業再開の光が見えた幸せな瞬間でした!
でも、もう2度と同じことはやりたくないです(;^_^A

②塗装前のやすりがけ

難易度:★★★☆☆
心の声:「もう、肉が、、切れない、、、」

キレイに塗装するためには、#240~#400くらいの紙やすりなどを使いながら、
「やすりがけ⇒塗装⇒やすりがけ⇒塗装⇒・・・・」と繰り返すのが大事です。

7個のベンチのうち最初に作った2個は、手で一生懸命やすり掛けをしていました。
すると、あっという間に手首が腱鞘炎状態になってしまったのです。

一時、包丁を握る力が入らなくて、肉がまともに切れない状態に。
このままでは「サムギョプサルの無い、サムギョプサル付きコースご提供」になってしまう、柳史上2番目くらいの危機!

「いやー、これあと5個、ちょっと無理だなぁ、、、」

そのとき導入したのがこちら!

ミニオービタルサンダー

オービタルサンダー!
あまりお金が無かったので小さ目のものしか買えなかったのですが、それでも効果絶大!

すーいすい削れて、手首も痛くな~い!
お金ケチらずに、最初からこれを使えば良かったです。

③スライド丁番の取付け

難易度:★★★☆☆
心の声:「ボアビット気持ちいぃ~!」

スライド丁番ってご存じでしょうか?
よくキッチンの食器棚とかクローゼットの扉に使われている↓こんな丁番です。

スライド丁番

中に物が入れられるように開閉式にした天板に、このスライド丁番を採用しました。

丁番が外から見えなくて美しかったり、
壁との間にクリアランスが必要なかったり、
あとから建付けを調整出来たり、いろいろメリットがあるのです。
※詳しくはググってみてね。

反面、φ35くらいの穴を掘らないといけなかったり、
取付位置の計算がややこしかったり、初めて使ったので苦労しました。

でも、ボアビットでザックザク穴開けるのは気持ちよかった~!

φ35ボアビット

④ソフトクローズ仕様

難易度:★★☆☆☆
心の声:「33人力です!」

天板の開閉時にお客様が指を挟んだりする危険があると思いました。
そこで、ダンパー入りのスライド丁番を使って、ゆっくり締まるようにしました。

1個の天板につき2個の丁番で十分だと思っていたら、天板が重すぎて2個じゃ全然ダンパーが効かない事態発生!
結局1つの天板に5つも丁番使う羽目になりました。

ダンパー入りスライド丁番×5個

7個のベンチで合計なんと33個のスライド丁番!まさに33人力!
※自分用のベンチ1個だけは丁番3個でコストダウンしました。
なんか、高くついたなぁ、、、こんなにコストかけるならもっと他に選択肢があった気が、、、

まあでも、目的は目的だ!
目的がなされたからオッケーとしよう!

⑤シリンダー錠の取付け

難易度:★★☆☆☆
心の声:「まっすぐな心で開ければ、まっすぐ開くんだ。きっと。」

基本お客様のためのベンチなのですが、7個のうち1個は工具入れにさせて頂きました。

工具入れ

危ないものも入っているので、お客様が開けられないようにシリンダー錠を取り付けました。

シリンダー錠(表側)
シリンダー錠(裏側)

天板にφ19の穴をあける必要があるのですが、
ドリルでまっすぐ垂直に穴をあけるのって意外と難しいです。

まっすぐ開けたつもりが案の定ちょっと斜めっていて、、、
開けなおしたら、やっぱり案の定シリンダーがスッカスカになってしまいました。。。
まあ、そこは最終的にはビスで止めるし、隠れる部分なので良しってことで!

【考察】

苦労した分だけ、お客様にとっても私にとっても、より理想的なお店になりました。
25cmと狭かった座面の幅も、道路側のは32cm、両サイドのは37cmとだいぶ広くなって、くつろげるようになったと思います。
中に荷物や上着も入るようになりました!

想定外の困難もあり、故障もあり、回り道もあるけど、
幸せなことや、楽しいこともあり、あきらめずに最後までやれば理想に近づく。

DIYって人生の縮図だなぁ。

ついつい長くなっちゃいました、
最後まで読んでくれた皆様ありがとうございます!

それでわ、また次回っ!

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