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<26>日記を書いて自分が望む方向に進めているのかレビューする

4月が新年度となる人々は多いと思います。多くの人々にとって4月は去年度が終わり新しい年度、そして新しいステージが始まる区切りの時期ですね。
個人としても、過去をリセットして新しく始める時期、そのように意識を切り替えるには良いタイミングです。


新たな自分はゆっくりと始動する

本マガジン<25>の記事でキャリア・ビジョンを描く方法を書きましたが、そのように新たなキャリアのビジョンを描くと、その本人の心のうちでは新しい自分として次のステージが始まります。

ただし、そうは言っても「自分探しの旅の時期が終了して、新しい自分のステージに切り替わった」とはっきりと認識出来るかというと、必ずしもそうではないかも知れません。

自分自身の意識が変わったとしても、自分を取り巻く状況は急に切り替わる訳では無く日常の仕事や生活が同じように続いていることも多いでしょう。また、仮に本人が新たな取り組みを始めたとしても、その本人の気持ちや感情は徐々に時間をかけて変化していくものです。

焦る必要はありません。まずは日常は変わらず続くものだと捉えておきましょう。

変化の兆しがある

ただし、ちょっとしたことかも知れませんが、注意して自身の内外を観察すると新たな変化の兆しに気づくと思います。

例えば、仕事では「日常の業務とは別にひとまず新しい取り組みを始めてみたら上手くいき始めた」、「他人からのアドバイスに耳を傾けることが出来るようになった」、「上司に対して腹が立たなくなった」、「今まで周りにはいなかったタイプの知り合いが出来た」などなど。

決定的な出来事ではないけれども、今までとは異なる新しい出来事や物事の新たな捉え方などが生じていると思います。

そこでお勧めなのですが、ご自身が気づいた「新たな兆し」について記録していくと良いでしょう。そうすると、自分が立ち止まっている訳ではないことが分ります。

日記をつける

そこで、お勧めは日記をつけることです。日記にはその日にやったことや経験した出来事などを書いていきますが、その際にいつもとは違う新しい行動や出来事が無かったか?と、1日を振り返る中で探して小さなことでも良いので何か見つかれば記録します。

いつもの行動パターンからズレた新しい取り組みとか。いつものルーティンからズレた自分にしては珍しい行動とか。普段と異なるズレた部分に着目する、そんな視点でも日記を書くことがコツです。

このようにして1日の自分の行動を振り返ることで「自分が描いたビジョンや目的、それらを目指す為のマイルストーンである目先の目標に向けて進むことが出来たのかどうか?」チェックします。

加えて、小さなことでも自分が新しく取り組んだことや自分の周囲で生じた新たな変化についても気づいたものがあれば記録することによって、自分に生じている新しい変化の兆しを捉えることが出来ます。

最後に、大切なことですが、今日一日行動してきた過程で感じたこと、課題に思っていること、そして明日はどうしたいか、なども考えて書いていきましょう。

自分が望む方向に進めているか

以上のように、1日の最後に一人の静かな時間を少しだけ取って、その日1日を振り返る日記を書きます。それによって自分が目指すビジョン・目的と、1日の自分の行動を見比べて、自分が望む方向に進めているのかどうかをレビューをするのです。

そうすることで、せっかく自分探しを終えてビジョンや目標を設定したのにも関わらず、行動せずに足踏みしてしまうことを避けることが出来ます。
そして何よりも、その日の反省点を翌日以降の取り組みに活かしていくことが出来ます。

一日の最後に日記を書いて振り返ることはお勧めです。日記をnoteに書いて公開するものありかも知れませんね。そうすると継続できそうです。

(2024年4月22日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士


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