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秘仏公開!千手観音祭「道成寺」は仏像の宝庫!【和歌山】【日高】

701年に本尊「千手観音立像@重文」が安置され、1300年たった今も本堂に立ち続けている。本堂北側に秘仏「千手観音立像@重文」は次回2038年御開帳予定だったが2021年に中開帳されるので見仏GO!!!

久しぶりに仏像ポストカードを購入。

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変更履歴

  • 2024/02/10 ▼仏像展に「2024年:東京国立博物館★仏像展★世界遺産『建立900年「中尊寺金色堂」』」を追加

  • 2021/11/04 初版


▼HP

▼アクセス

和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
 ※寺に一番近いところで500円/回ですね。
 ※境内左に駐車場があるようだ。。帰宅後に知る・・。

▼本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

701年に着工され、本尊として「千手観音立像@重文」が安置された。この千手観音は、日本で最初か二番目の千手観音で、今も本堂に立ち続けている。そのほか、国宝の千手観音立像、日光・月光菩薩立像など、紀伊三井寺と並ぶ和歌山仏像寺と言える。

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さて、この寺の初めは仁王門@重文である。昔能楽「道成寺・乱拍子」を生んだとされる六十二段の石段を上ると仁王門がある。

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イチ、ニー・・・と階段を数えてのぼる幼稚園児?

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ええ感じの金剛力士像で、左には「天武天皇勅願」とある。おお~天武なんだ~と思った。

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▽本堂@重文

瓦を見た瞬間、元興寺?と思い出させる古寺感が出ている。ここも平安時代の瓦が残っているとかあるかも。あったら国宝かな・・。

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↑本堂南側:初代「千手観音立像@重文」

この仏像クラスを無料って。。ふと思ったが、入山料もなしでしたね。本尊「千手観音立像@重文」で南側にいます。ここは写真OKです!

本尊「千手観音立像@国宝」は像高は3m近く、すらりと直立の左右対称。上半身はがっちりして、腰は観音くびれで脚長である。 腕は44本あり、通行の千手観音像が42本の手であらわされるのに対して2本多い。

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手の中には後補のものも含まれているようなので、当初は42本だったが、那智・補陀洛山寺の千手千手観音が44本なので、その影響かもとか。なぜ熊野三山に影響するかというと熊野詣の道である九十九王子神社が近辺にあるのから、そういう説が出たと思われる。

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南側の本尊と背中合わせで安置されている北側・秘仏「千手観音立像@重文」は次の写真のところから回ると安置されているが、ここからは撮影禁止です。

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2021年10月24日から11月18日に京都から里帰りする。本当はその時に行くのが良いが様々な状況下から外した(のだが、行けたかも。。)。

↑本堂北側:千手観音立像@重文

三十三年に一度の御開帳。前回御開帳は2005年に行われたので、次は2038年だが2021年に中開帳された。この秘仏の御開帳に、かけがえのない大切な人と参ると、次の御開帳にも一緒にお参りできると言われている。

顔が大きく近場から見上げる形で作られたことがわかる。北側の千手観音の右壁上に懸仏があるのがわかるので、のぞき込むべし!

▽2021年秘仏公開
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20210922-OYTNT50050/
地方新聞
https://www.hidakashimpo.co.jp/news1/2021/09/%e9%81%93%e6%88%90%e5%af%ba%e3%81%a7%e7%a7%98%e4%bb%8f%e3%81%ae%e5%be%a1%e9%96%8b%e5%b8%b3%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%82%8b.html

▽宝物館

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↑現本尊「千手観音立像@国宝」、日光・月光菩薩立像@国宝

本堂の2体「千手観音立像@重文」以上の仏像が宝物館にある。この宝物館は素晴らしい!宝物館(正しくは宝仏殿)の本尊は「千手観音立像@国宝」で脇侍に「日光・月光菩薩立像@国宝」となっている。

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いろいろな仏像展でパネル出演ばかりしている美仏。ついに見仏できたが、なんで脇侍は薬師如来の脇侍を従えているのかは不明。

↑釈迦如来坐像@重文、文殊菩薩立像、普賢菩薩立像

鎌倉時代作だが、平安時代の定朝様を残している。面白いのは脇侍だ!立像なんですよね。文珠・普賢ともに台座に乗った坐像が多いのだけど、立像は珍しい。

↑毘沙門天立像@重文(平安時代作)

奈良国立博物館の「毘沙門天」展の主役発見!久しぶり!!!

2020年なら博「毘沙門天 北方守護のカミ」
運慶が造りそうな腰ひねり系の毘沙門天立像@重文は、現存する毘沙門天の最古級の仏像になる。しかし、正面の顔は凄い面白い顔で、唯一無二の顔である。

↑広目天王立像・増長天王立像@重文(平安時代作)

ここの四天王は「邪鬼」が見どころなんですよね。四天王に踏みつけられている邪鬼は、厳しい顔、嫌な顔、厳しい態勢で「ご、ごめんなさい。気持入れ替えます」という感じなのだが、ここは「あっ、そこそこ!そこ凝っています!」とマッサージを受けている感じで「延長お願いします!」と言いそうな雰囲気!?

↑兜跋毘沙門天王像@重文(平安時代作)

初期型「兜跋毘沙門天王」と言った方が良いかも。兜跋毘沙門天と言えば、京都・東寺、京都・鞍馬寺、兵庫・達身寺、滋賀・石山寺、京都・清涼寺のようなシュッとした体形で、ユーモアのある顔を想像する方が多いかと思うが、ここはズングリしている気がする。

↑十一面観音立像@重文

京都・海住山寺の十一面観音立像系統でいわゆるズングリムックリ系十一面観音(造語)なのだが、ちょっと大陸の仏像顔である。で言うと、前述の毘沙門天立像も同じだなと気づく。そう、仏像をそれなりに見ている人は顔に注目すると、宝物館仏像の独自性を感じるかと。

↑そのほか

写真撮影禁止なので、和歌山県立博物館で行われた写真OKの展示会より紹介。

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▽護摩堂

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このお堂下が三重塔、五重塔の1階2階部分の間みたいな感じに複雑な組み方になっているのに気づく。

▽念仏堂:アフロ!五劫思惟阿弥陀如来坐像@重文

「アフロ仏」で有名な「五劫思惟阿弥陀如来坐像@重文」が安置されている。ザ・仏像寺ここにあり!!

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▽三重塔

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▽閻魔堂

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チーム閻魔や閻魔祭りになっている。なぜかは不明。

▼セットで行くところ(旅行記)

▼仏像展

▽2024年:東京国立博物館★仏像展★世界遺産『建立900年「中尊寺金色堂」』

▽2019年 和歌山県立博物館「仏像と神像へのまなざし」

道成寺宝物館の本尊「千手観音立像@国宝」と脇侍「日光・月光菩薩立像@国宝」がパネル展示と本尊の手が展示されていた。平安時代を代表する千手観音立像である。

▽2020年 奈良国立博物館「毘沙門天 北方守護のカミ」

道成寺の本尊とされていた「千手観音立像@国宝」と脇侍「日光・月光菩薩立像@国宝」がパネル展示と本尊の手が展示されていた。平安時代を代表する千手観音立像である。


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