当事者意識が高い地域ほど本質的な選挙になる説

第24回(2016年)参議院議員選挙、日曜日の投開票日を終えて少しずつ詳細データもまとまり落ち着いてきました。東京では早くも次の都知事選への話題で持ちきりです。

改めて今回の参院選の結果を受けて少し。(選挙・政治に対してまだまだ詳しいわけではありませんが、自分の勉強している範囲と個人的な見解として)

全体的には次の時代へ進もうとする変化がもう少し見られるターニングポイントになることを期待していましたが、概ね保守的にまとまった印象です。その結果は率直に残念でした。
結局、自民党に代わる安心できる政党がなかったという選択でしょうか。

ただその中で特徴的だったのが、福島県選挙区と沖縄県選挙区。現職の閣僚を破っての野党(無所属)の勝利という結果でした。福島県の増子輝彦氏に沖縄県の伊波洋一氏。

そう、どちらも原発問題と米軍基地問題を抱えている、まさに日本の課題先進地域。否、課題深刻地域です。

やはりそういう危機感が住民に浸透している地域では、本質的な部分で検討する割合が多くなると思います。(現状に不満があるからとりあえず変わりたいだけという民意も含め)

原発と戦争、世界平和につながる両問題は現代における一番重要な争点だと感じています。
誰しも平和であるに越したことはないと思っているはずでしょうが、自分の利権の方が大事、所有したいという欲を捨てれないという人たちが結局多いという結果なんでしょうか。

ただこれは明るい未来のためには避けられない問題です。全国民が当事者意識を持って、政治(という堅いものでなくとも)自分たちの生活、社会をどうしていきたいかということを一人一人がしっかりと自ら考える必要があります。

付け加えると、同時期に行われていた鹿児島県知事選で脱原発(川内原発の停止)を訴えていた三反園訓氏が当選したことも大変意味深い。

そもそも“参議院”の存在意義とは?

また、もともと参議院とは「(大“衆”の代表として“議”論する衆議院の)“議”論に“参”加する」という成り立ちで、衆議院より任期が長く半数ごとの改選で解散がないという安定性を活かして、年齢が高い方々、有識者、専門家視点で衆議院の審議を検閲する立場であるはずです。

そういった意味では、オタク層から支持を集めた新党改革より比例代表として立候補していた山田太郎氏が30万近い票を得たのに当選しなかったことも考え深いですね。(本人の政治家としての気質、人柄は置いておいて)

それぞれ個性のある専門分野の方々の視点で、多様な意見を国会に取り入れるという意味では、こういった候補や三宅洋平氏のように新しい世代の代表となりうる存在が参加することに意義があると考えています。

都道府県別投票率の結果も発表され出していますが、そのあたりも含めて分析し今後に繋げたいところです。しかし、結局有権者の半分ぐらいの人の民意しか反映されていないと思うと、日本の政治は危機的状況ですね。
残りの半数が動けば一気に情勢を変えられることができるという点では可能性と見ることもできますが。

今後も選挙、政治に注目しつつ、世の中のことに関心を高めて自らも関わっていきたいです。

与え合いの恩贈りで巡る世の中になったらいいな。 だれでも好きなこと、ちょっと得意な自分にできることで、だれかのためになれて、それが仕事にもできたら、そんな素敵なことはないですね。 ぼくの活動が少しでも、あなたの人生のエネルギーになれましたらうれしいです。