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ビジネスプランコンテスト後のピボット

もっと、もっと普段の生活に寄り添わせたい

2023年10月9日に『瀬戸内チャレンジャーアワード』最終発表後は
グランプリを獲得できず、燃え尽き症候群にも陥ったけれど…
私の中で「このビジネスプランを必ず実現させたい!」という気持ちは
ますます大きくなった。
    (この気持ちの変化ときっかけについては、
          また別の機会でnoteにつづり、ご紹介します)
最終発表という期限に追われて作り上げたビジネスプランを
実現させるためには…
審査員の方々から頂いた言葉や自分なりの反省点も含め
もっと解像度高く、ブラッシュアップさせる必要があるとも考えた。
そこで原点に立ち返るべく、高齢者施設への訪問に時間を割いた。
これまで、家族でさえ週1の訪問で荷物を渡すだけだった、コロナ禍。
やっと制限が緩やかになってきた、2023年12月~2024年2月。
この期間が、私のビジネスプランのピボットに繋がった。

昨年、コンテストのヒアリングのため訪問した高齢者施設の施設長の方や
年末からXで繋がった、高齢者施設の施設長の方のご厚意で
直接、施設内を見学させていただき、お話しを伺う機会をいただけた事が
ビジネスプランのピボットに大きく影響したといえる。
施設を見学させて頂く中で、「気づき」があったことと
ビジネスプランの指針は、間違いではなかったという
確信もできたことだ。

それは「施設内での限られた収納

もちろんコンテストで発表した際にも、
この「限られた収納」については見定めており
サービス提供の意図として組み込んでいたが、
ファッションのレンタルに比重を置き、提供物に絞りすぎていた。
この点に気が付いた時に、私の中で
あの時、ビジネスプランコンテストでグランプリ獲らずに、良かった!
 もう一度、なぜ私がこのビジネスを立ち上げたいか、原点に立ち返って
 現実(高齢者施設に入居される方々)に対する見方を変えてみよう…
」と
素直に思えた。
失敗…挫折…、落ち込み、喪失感、ネガティブな出来事も
夢の実現のための、幸運なカギに変えられる!」と、
なぜか自然と自分の胸の中に強く沸き上がった。
不思議…。

そう考えると、私はファッションを届けたかったのではなく
高齢者の方の満足感や幸福感を提供することが、大義なんだ!とも
改めて、気づかされた。

そう「ファッション」はその大義を達成するための、
一つの『提供物』であったということ。
ビジネスプランコンテストでは、その一点に突き詰めて
ブラッシュアップしていったため
自分が本当に世の中に提供していきたい『大義』ではなく、
その具体的方法ばかりに目が向いていた。

よし、立ち返ろう…
もっと、もっと、高齢者の方々の生活に寄り添えるサービスとして。
もう一度、見直そう…と。


高齢者施設で求められる洋服の管理・保管

高齢者施設への見学とヒアリングを行うことで、
よりリアルに見えてきたことが
やはり「限られた収納での洋服の管理と保管」であった。

 

日本には四季があるため、必然的に洋服はシーズンごとに増える。
そこにファッションを楽しむ方なら、気温で洋服を身につけるだけでなく
その季節にあった色合いの洋服を着用するであろう。
例えば、春物の洋服を同じ気温の秋に着ることもできるけれど…
秋の装いとしては、春色のパステルカラーはなんだか浮いてしまったり…
周囲の色合いや雰囲気の中では、季節感がない服装になるなど…
コーディネートは、難しい。

そして、高齢者施設でお仕事なさっていた方や元施設長の方とXで繋がり
お話しを伺う中でより理解が深まったこととして
施設の職員間でも『洋服』対する考え方の違いを感じる…
という話も伺った。
洗濯して乾いた順での、ローテーションばかりではなく、
その日の洋服を、利用者ご自身の気持ちや天気、行事ごとに意識して
着用できるよう見える所にハンガーにかけたり、
声掛けし促していこうという考え方。
ただ、施設職員の洋服に対する考え方で、
「手間はかかるけれど、大切なことだよね」と、
日々に取り入れる方もいれば、そうでない方もいるのが、現実。
高齢者施設での職員の皆さんの労働時間と状況を考えると、
分かっていても、そこまで手が回らないことも、十分理解できる。

ただ、高齢になると必然的に狭まる生活圏の中で
身だしなみにも意識を向け元気に過ごす事は、とても重要。
その為にも、ただ清潔な洋服を身に付けるだけでなく、
気持ちを上げてくれる色合いの洋服やデザインを楽しめる洋服の存在も
もっと重要視されるべきと感じる。


「静」と「動」のサービス展開に向けて

このように、ご自宅に居るように過ごすためには、
高齢者施設内で増える洋服を、
管理・保管と、ピンポイントで必要なファッションのレンタルといった
「静」と「動」のサービスを展開することが、
利用者の方にとっての寄り添うサービスではないか…と気づいた。

ファッションを楽しむための、保管と管理のサービス

そして、利用者の方だけでなく、
遠方で生活し度々施設に足を運べないご家族にとっても、
安心してお任せできるサービスになるのでは…と、
ビジネスプランのピボットとして、再考している。

振り返ると…コロナ禍であった2023年は、限られたヒアリングと
ビジネスプランコンテストに向けた、勢いに任せた事業計画であった。
改めて、なぜこのビジネスを立ち上げたいのか…といった
自分なりの『大義』に、気づくことで
サービスを必要とする方々が、本当に求めている事が
「何なのか?」を知り
日々の生活に溶け込み、寄り添わせるために出来る具体的な事に
改めて、目を向けることができた。

失敗からの気づきで得られた、このビジネスプランの『大義』
そして自分が描いた夢の実現のために、徹底的にこだわり
心折れることなく、努力を続けることの大切さ。
ビジネスを立ち上げるだけでなく、
このサービスを世の中で当たり前のように普及させ、
そして事業が継続されるために、
現実に対する見方を変えて(リフレーミングして)、突き進む。
ビジネスプランコンテスト後の私は…
ピーター・ドラッカーの「イノベーションと起業家精神」の
『認識の変化』だと、捉えよう。
ネガティブな出来事も、捉え方を意図的に変えることで
もっと、もっと可能性の扉を開き、そのチャンスを見出すんだ!

ここまで興味を持って読んでいただき、ありがとうございます!
是非、今後の記事にも関心を持って本ビジネスプランを
温かく見守って頂けましたら、幸いです。
引き続き、よろしくお願い申し上げます!

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